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エルモ、小型カメラ4台+リグによるパノラマ動画撮影機「QBiC Panorama X」

 エルモは、4台の小型カメラと、それを固定する専用固定具(リグ)を組み合わせる事で、全天球パノラマ動画が撮影できる「QBiC Panorama X」を9月24日に発売する。価格は150,000円。

QBiC Panorama X

 最大画角185度の超広角レンズを搭載した小型カメラ「QBiC MS-1」を4台使ったシステム。他社システムでの撮影ではカメラを6台必要としていたものを、4台とする事で、コンパクトで扱いやすく、撮影後に複数台のカメラの映像をつなぎ合わせる編集作業もスピーディーに行なえるのが特徴。

 昨年に、同様の「QBiC Panorama」を発売しているが、新モデルではデザインと機能を見直し。カメラのボディをつや消しのブラックとし、コンサート撮影時などにカメラが観客に目立たないようにしている。

 さらに、185度の超広角レンズ保護用のドーム型レンズカバーをなくし、 パノラマ映像撮影時の光の乱反射を抑えた。 録画ビットレートも向上させ、画質の向上を図っている。

4台の映像をつなぎ合わせることで、このような円周動画が撮影できる
円周動画を処理し、視聴者がマウスなどで上下左右に画面移動しながら視聴できるパノラマ動画にする事も可能

 使い勝手の面では、従来モデルは4台のカメラそれぞれに録画設定や録画開始操作を行なう必要があったが、新モデルではスマートフォンを使い、4台を一括して制御。4台のうち1台のマスターカメラとスマートフォンを接続することで、すべてのカメラの録画設定の一斉変更と、 録画の一斉開始/停止ができる。

 カメラを固定するリグも、従来のプラスチック製からアルミ製に変更。リグのたわみによる映像のズレを低減し、放熱効果も高め、動作の安定性が向上したという。

 リグ装着時の外形寸法は81.1×81.1×65mm、重量は694g。レンズの開放F値はF2.0。撮像素子は1/2.3型のCMOSで、有効画素は2,912×1,638ドット。各カメラで1080/60p動画や500万画素静止画撮影が可能。動画はMPEG-4 AVC/H.264のMP4。画質設定は3段階。マイクも備えている。記録メディアはmicroSD。無線LAN機能も搭載している。バッテリ駆動時間は無線LAN ON時で75分、OFF時で105分。

(山崎健太郎)