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PS4用HMDの名称は「PlayStation VR」に。PS Now国内開始、7.1chヘッドセットも
(2015/9/15 21:01)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、15日、PlayStationに関する今後の戦略を発表する「SCEJA Press Conference 2015」を開催。「Project Morpheus」として開発が進められているヘッドセットの正式名称を「PlayStation VR(プレイステーション ヴィーアール)」に決定したことや、クラウドゲームサービス「PlayStation Now」の国内開始、周辺機器のワイヤレスヘッドセットなどを発表した。
なお、同日付でPlayStation 4の値下げも発表し、10月1日より34,980円となる。詳細は別記事で掲載している。
「PlayStation VR」でサマーレッスンなどをTGSで試遊可能
'14年3月に開発が発表された「Project Morpheus」のヘッドマウントディスプレイは、製品の名称が「PlayStation VR」(PS VR)に決定。
PS VRは、PS4とPlayStation Cameraを組み合わせることで、ゲームなどの様々なコンテンツを楽しめるVR(バーチャルリアリティ)システム。「ゲームの仮想世界の中に入り込んだかのような、没入感を超えたまったく新しい体験をプレイステーションからお届けすることをストレートに表現し、ユーザーの皆様に親しみをもってお楽しみいただきたいという気持ちを込めた名称」としている。
発売日や価格は明かされなかったが、9月17日に開幕する「東京ゲームショウ2015」において、「ファイナルファンタジーXIV ONLINE」や「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」、「サマーレッスン」、「ダンガンロンパ」などのVRコンテンツを試遊できるコーナーを用意する。
1,920×1,080ドット/5.7型の有機ELディスプレイを備え、左右の目にそれぞれ960×1,080ドットの映像を表示して3D立体視が可能。リフレッシュレートは120Hz/90Hz。視野角は約100度。加速度センサーやジャイロセンサーを備える。PS4とはHDMIとUSBで接続する。ヘッドセットから外部ディスプレイに映像を出力するソーシャルスクリーン機能も備える。
PS VR本体のVRヘッドセットを頭部に被ると3D空間がプレイヤーを取り囲み、頭部の動きや位置に合わせて映像が360度全方向にリアルタイムに変化。SCE独自開発の3Dオーディオ技術により、仮想空間内の音響も連動して変化する。さらに、ワイヤレスコントローラーのDUALSHOCK 4やPlayStation Moveモーションコントローラを使って、仮想空間内の探検や、仮想キャラクターとの交流など、ゲームの世界の中に自身が存在しているかのような感覚を楽しめるという。
7.1ch対応ワイヤレスサラウンドヘッドセット
PS4やPS3、PS Vita用の周辺機器として、バーチャル7.1ch対応の「ワイヤレスサラウンドヘッドセット(CUHJ-15001)」を12月3日に発売する。価格は12,000円。PS4やPS3の音声を7.1chのバーチャルサラウンドに変換し、臨場感のあるサウンドでゲームを楽しめる。
付属のワイヤレスアダプタをPS4またはPS3にセットすると、ヘッドセットと独自方式でワイヤレス接続。内蔵のノイズキャンセリングマイクを使ったボイスチャットや、PS4のシェア機能を使った配信も可能。折り畳むことでコンパクトに収納できる。
このほかにも、ワイヤレスコントローラのDUALSHOCK 4新色として、「ゴールド(CUH-ZCT1J 06)」、「シルバー(CUH-ZCT1J 07)」、「スチール・ブラック(CUH-ZCT1J 08)」の3色を数量限定で11月6日より各6,480円で発売。12月3日には、数量限定ではない「クリスタル(CUH-ZCT1J 09)」モデルを5,980円で発売する。
PS4のHDDベイカバー「HBC-CV01」の新色7種類も11月6日にソニーストアで発売。ジェット・ブラック、グレイシャー・ホワイト、アクア・ブルー、レッド、パープル、ピンク、ライムグリーンの7色で、今後、ゴールドとシルバーも追加予定としている。9月15日から予約を受け付ける。価格は各2,500円。
クラウドゲームのPlayStation Now
PS Nowは、PS4やPS Vitaなどからクラウド経由でPS3のゲームをプレイできるもの。北米などで先行してスタートしているが、日本国内でも16日正午ごろからベータサービスを提供開始する。対応デバイスは、PS4、PS Vita、PS Vita TV。さらに、ソニーの液晶テレビBRAVIAや、同社のBlu-ray Discプレーヤーの一部機種にもサービス提供を予定している。
ストリーミング方式のためダウンロード不要でプレイでき、「レンタルサービス」または「定額制サービス」から選択可能。レンタルは約150本のタイトルを利用可能で、4時間/7日間/30日間の場合は200円から、90日間の場合は400円から利用できる。
また、定額サービスの場合は、100本以上のタイトルを1カ月間2,315円、3カ月間5,463円で、期間内であれば遊び放題となる。オンラインマルチプレイや、トロフィー、テキストメッセージの送受信など、通常のPlayStationプラットフォーム上で利用できるPlayStation Networkの各機能にも対応している。
16日時点で遊べるタイトルは、「バイオハザード6」(カプコン)、「ウルトラストリートファイターIV」(カプコン)、「真・三國無双7」(コーエーテクモゲームス)、「ファイナルファンタジーXIII」(スクウェア・エニックス)、「塊魂TRIBUTE」(バンダイナムコエンターテインメント)、「みんなのGOLF 6」(SCE)などPS3タイトル約150本。今後も提供作品を順次追加する予定。
TGSで新ゲーム試遊。堀井雄二氏からも新タイトル発表
今回のSCEJA Press Conference 2015は、昨年に引き続き、SCEJAの盛田厚プレジデントが進行。SCEワールドワイドスタジオ(WWS)プレジデントの吉田修平氏が、「NewみんなのGOLF」や「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」、「GRAVITY DAZE 2」などジャパンスタジオの新タイトルを中心に紹介。さらに、ユービーアイソフトやセガゲームス、バンダイナムコエンターテインメント、スクウェア・エニックスなど各社が新作を発表。ゲームデザイナーの堀井雄二氏も登壇し、新作 「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」の発売を明らかにした。なお、新作ゲームタイトルの詳細は、僚誌GAME Watchでレポートしている。
盛田厚プレジデントは、9月17日に発売するPS Vitaの新色を改めて紹介し、低年齢層にもユーザーが広がっていることなどを説明。一方、PS4タイトルは1年前の4倍まで増えたとしており、従来のPS3ユーザーや、PS4から初めてユーザーになる人も増えているという。前述のPS Nowについては、「デバイス間の壁を越え、ダウンロード/インストール無しで遊べる。今後も幅広いタイトルを追加する」とした。
9月17日~20日に千葉・幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2015」(TGS)のSCEブースでは、PS4やPS Vitaの未発売タイトルを中心に「アンチャーテッド コレクション」や「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」、「Star Wars バトルフロント」、「GOD EATER RESURRECTION」など19タイトル以上を試遊可能。