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サウンド・プロジェクタ「YSP-1600」と、ボード型「SRT-1500」にシルバーモデル

 ヤマハは、ビームスピーカーとサブウーファを1つのサウンドバー型筐体に搭載した、デジタル・サウンド・プロジェクター「YSP-1600」と、テレビを上に設置できるボードタイプの「SRT-1500」に、カラーバリエーションとしてシルバーモデルを追加。11月上旬に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は各60,000円前後。

左から「SRT-1500(S)」、「YSP-1600(S)」

 9月に発売したブラックカラーと仕様は同じ。カラーバリエーションを追加する事で、シルバー系の薄型テレビやオーディオ機器と組み合わせやすくなっている。SRT-1500(S)は、55型以下、重量40kg以下で脚部の寸法が750×340mm(幅×奥行き)以下のテレビが設置できる。

 2機種とも、搭載している基本的な機能は同じ。前面に8個のビームスピーカーを搭載しており、指向性の高い音をビームのように放出、部屋の壁などに反射させ、スピーカーを設置していない背後などから定位に優れた音を聴かせる。サウンドバーの「YSP-1600」は、サブウーファを天面に搭載する事で、低背化する液晶テレビに合わせた薄型化を実現した。

 サラウンドモードとしてシネマDSPを搭載、音楽/映画/スポーツ/テレビ番組/ゲームからモードを選択できる。

「YSP-1600(S)」

 ビームスピーカーのユニットサイズは2.8cm径×8基。8.5cm径のサブウーファ×2基も筐体に内蔵する。「YSP-1600」は、従来モデルで脚部に搭載していたサブウーファを天面に配置。上方に向けて低音を出す構造になっている。その際、スピーカーの前に座っているリスナー方向に音を出すために、筐体全体がわずかに前方に向かって斜めになっている。

 HDMI端子も装備。4K/60p/HDCP 2.2の映像をパススルーできる。ARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応。HDMI CECにも対応し、テレビやレコーダと連動して電源をON/OFFしたり、音量調整などが可能。番組表の情報を元に、テレビ番組のジャンルに合わせて最適なシネマDSPを自動的に適用する機能も備えている。

 デコーダはHDオーディオ非対応で、ドルビーデジタル/DTS/AACに対応する。光デジタル入力、ステレオミニのアナログ音声入力も搭載する。

「SRT-1500(S)」

 Bluetooth受信機能も搭載し、A2DP/AVRCPプロファイルに対応。コーデックはSBC/AACに対応する。圧縮された音楽を再生する際に、補完を行なうミュージックエンハンサー機能も用意する。

 無線LAN機能も内蔵。IEEE 802.11b/g/nを搭載し、DLNA 1.5のネットワーク再生機能や、サイマルラジオのradiko.jpに対応。インターネットラジオのvTunerも利用できる。端末とのWireless Direct接続や、AirPlayにも対応する。

 Wireless Directを含むネットワーク経由で製品を制御するためのアプリ、「HOME THEATER CONTROLLER(WLAN)」も用意。入力切替や、部屋のサイズを指定しての音響設定などが行なえる。

 独自の「MusicCast」もサポートしており、別の部屋にあるMusicCast対応機器と、ワイヤレスで連携可能。音声を配信/受信でき、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」をインストールしたスマートフォンやタブレットなどから、機器の制御も可能。アプリを使い、端末内の音楽コンテンツのワイヤレス再生や、インターネットラジオの選局などにも対応する。

 アンテナ部分を含まない外形寸法と重量は、YSP-1600が1,000×130×65mm(幅×奥行き×高さ)、4.7kg。YSP-1500は780×370×77mm(同)で、9.3kg。消費電力は25Wで共通。

(山崎健太郎)