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Jabra、急速充電対応のスポーツBluetoothイヤフォン。タフネスBTヘッドセットも

 Jabraは、スポーツ向けのBluetoothイヤフォン新モデルとして、音声でトレーニングをアシストする耳掛け型の「Jabra SPORT PACE Wireless」を'16年2月上旬より発売する。価格は15,800円。カラーは、イエロー、ブルー、レッドの3色。

Jabra SPORT PACE Wirelessを装着したところ

 また、ネックバンド型Bluetoothイヤフォン「Jabra HALO FUSION」や、IP54相当の防塵防滴対応で耐衝撃設計の片耳用Bluetoothヘッドセット「Jabra STEEL」を12月18日より発売。価格はJabra HALO FUSIONが9,800円。Jabra STEELが13,800円。

Jabra HALO FUSION
Jabra STEEL

音楽を楽しみながらトレーニングアシスト「Jabra SPORT PACE Wireless」

 スマートフォンなどの音楽をワイヤレス再生できるBluetooth 4.1+EDR対応の耳掛け型イヤフォンに、音声コーチング機能を搭載したモデル。ウォーキングやランニングなどカジュアルなフィットネストレーニング向けで、iOS/Android用アプリ「Jabra Sport Life」と連携し、歩数、歩いたルート、カロリー消費などのトレーニング結果を計測・記録できる。IP54相当の防塵防滴機能も備える。

Jabra SPORT PACE Wireless
カラーはブルー、イエロー、レッドの3色

 Jabra Sport Lifeでは音声ガイダンスによりトレーニングをサポート。また、ハウジング部のスポーツボタンを押すことで、距離や時間を教えてくれる。「今日は30分走る」、「明日は3km歩く」など、好みのペースや距離時間でトレーニング計画を設定可能。また「endomondo」や「Runkeeper」などのフィットネスアプリとも連動する。

 Jabraはこれまでに、心拍数測定機能を備えた「Jabra PULSE」やモーションセンサー内蔵でジムなどでのエクササイズトレーニングに適した「Jabra SPORT COACH」などを発売している。新モデル「Jabra SPORT PACE Wireless」はこれらのセンサー機能を搭載せず、価格を抑えたカジュアル向けと位置づけられている。

ランニングなどのカジュアルスポーツ向け
同社スポーツ製品ラインナップの位置づけ
アプリ連携で計測できる項目
イヤフォンの詳細

 BluetoothのプロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFPに対応。最大8台のペアリングが可能で、Bluetoothの2台同時接続にも対応。音声コーデックはSBCのみ。通話時の音声品質が改善されるe-SCOにも対応する。

 イヤフォンのユニットはダイナミック型で12.4mm径。再生周波数帯域は100Hz~10kHz。感度は109±3dB。ケーブルは車のヘッドライトなどを受けて反射する。ケーブルにはリモコンマイクも備え、MEMSタイプのマイクを内蔵する。重量は21.61g。

イヤフォン部のハウジング
裏側
ケーブルにリモコンマイクを備える
ボタンを装備

 バッテリを内蔵し、急速USB充電に対応。15分の充電で1時間分の音楽再生が可能で、「ランニング前、服を着替える間に素早く充電。充電切れでランニングに行く気分を削がれずにすむ」(GNネットコムジャパン モバイル営業部マーケティング担当の小川真由美氏)。連続使用時間は、音楽/通話いずれも最大約5時間。連続待ち受けは最大5日間。

 3サイズのイヤーピースや、装着性を高めるイヤーウイング3種類、装着クリップ、キャリングケースなどが付属する。

耳にかけたところ
GNネットコムジャパン モバイル営業部マーケティング担当の小川真由美氏

最大19日間の連続待受が可能なネックバンド型「Jabra HALO FUSION」

 ネックバンド型のBluetooth対応ステレオヘッドセット。首にかける本体にステレオのカナル型(耳栓型)のイヤフォンが有線接続されている。首にかけたまま通話や音楽再生が行なえ、ケーブルの絡まりや紛失の心配がないとする。

Jabra HALO FUSION
Jabra HALO FUSIONを装着したところ

 BluetoothのプロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFP。最大8台のペアリングとBluetoothの2台同時接続に対応。コーデックはSBC。

 イヤフォンはダイナミック型で9mm径。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。感度は98±3dB。本体に通話/音楽を簡単に切り替えられるワンタッチコントロール機能を備え、マイクも内蔵する。重量は21g。

 内蔵バッテリでの連続使用時間は、音楽/通話いずれも最大約6.5時間。連続待ち受けは最大19日間。USB充電に対応し、充電時間は約2時間。3サイズのイヤーピースなどが付属する。

米国ではステレオのBluetoothイヤフォンの42%がネックバンド型。モノラルヘッドセットとは同等のシェアだという
ビジネス・プライベートどちらでもマッチすることをアピール

“Jabra史上最もタフ”な片耳ヘッドセット「Jabra STEEL」。「うける」で着信応答

 通話向けの片耳装着型ヘッドセットの新製品「Jabra STEEL」は、IP54相当の防塵防滴機能と耐衝撃設計を採用。「Jabra史上最もタフな製品」としており、屋外業務に従事する宅配業者や建設現場などの作業員が利用することを想定したモデル。キャンプなどのアウトドアユースにも適するとしている。

Jabra STEEL
Jabra STEELを装着したところ

 Jabraでは、米国、イギリス、ドイツ、オーストラリアの4カ国で屋外作業時にBluetoothヘッドセットが必要かどうか、計1,000人に調査。その結果、屋外作業者の最大30%が仕事で頻繁にBluetoothヘッドセットを使うと答え、たまに使うと答えた人も含めると最大で約6割に上った。また、雨風のかかるところでも利用できるよう丈夫な製品が求められていることから、Jabra STEELを開発したという。

 本体には耐久性のある素材を使用。大型のボタンを配置し、手袋を装着したままでもボタン操作が行なえる。iPhoneの「Siri」やAndroidの「Google Now」といった音声アシスタントサービス利用も可能で、着信時に「うける」と応答するだけで、スマートフォンや携帯電話をポケットに入れたまま通話可能。周囲の雑音を低減する「ノイズブラックアウト機能」を備える。

表側
裏側

 同社のアプリ「Jabra Assist」では音質カスタマイズ、音声言語の変更、着信テキストメッセージの読み上げや返答なども行なえる。

 Bluetooth 4.1+EDRに対応し、プロファイルはHSP/HFP/A2DP/AVRCP/PBAP。NFCでスマートフォンと簡単にペアリングできる。Bluetoothの2台同時接続にも対応。

 通話時間は最長6時間、待受時間は最長10日間。充電時間は約2時間。重量は10g。イヤーピースや風切り音防止のウィンドソック、充電用のMicro USBケーブルなどが付属する。

スポーツ向けイヤフォンを「ヒアラブル(hearables)」製品として訴求

 GNネットコムジャパンのモバイル営業部 営業部長の栗山茂氏は、デンマークGNネットコムが通信ケーブル事業から始まり、近年はヘッドセット/補聴器などのコンシューマ製品について実績を持っていると説明。スマホ普及に伴いBluetooth対応製品のラインナップも拡大させ、音声用、スポーツ用、音楽用、車載用の4種類で展開している。

 スポーツ向けイヤフォンについては、リストバンド型のフィットネス製品と同等の機能を備えた「耳に装着する次世代の製品」として、「ウェアラブル」(wearable)と「聴く」(hear)を掛けた「ヒアラブル(hearables)」という造語とともにアピールした。

GNネットコム モバイル営業部 営業部長の粟山茂氏
「ヒアラブル(hearables)」の説明

(庄司亮一)