ニュース
LINN、大型フラッグシップパワーアンプの内容を薄型ボディに凝縮「KLIMAX SOLO 500」発表
2025年5月26日 12:10
LINN JAPANは、モノブロック・パワーアンプの新モデル「KLIMAX SOLO 500」を6月に発売する。価格は1台550万円、ペアでは1,100万円。仕上げはブラック、シルバー。従来モデルのKLIMAX SOLOは、2025年8月末で受注終了となる。
薄型筐体、ハイパワー出力、パワーアンプ用オリジナルスイッチング電源など、様々な特徴で人気となった「KLIMAX SOLO」の後継機。「大型フラッグシップ機KLIMAX SOLO 800の内容を出来る限りそのままにLINNらしいコンパクトサイズを実現した」という。
従来モデルと比較して85分の1の歪み率を実現。適応バイアス制御「Adaptive Bias Control」を搭載。あらゆる条件下で、製品寿命の全期間にわたって最適な出力性能を発揮するように設計されたアンプテクノロジーで、運転中、最適なバイアス電流はリアルタイムでインテリジェントに決定され続ける。
8つの出力トランジスタ個別に供給されるべき電流値は、継続的に測定・サンプリング・デジタル化され、強力なFPGAプロセッサに送られた結果、瞬間的に計算され決定する。
これにより、従来Class ABアンプで課題であったクロスオーバー歪みを解消し、性能変動・⼀貫性の欠如の問題を根本的に解決。常に自身の出力状態について測定・アジャストしており、どのような温度や音量、突発的でダイナミックな音楽信号の変化にかかわらず常に理想的な動作を維持するとのこと。
左右2台など、複数台使用時でも同じ性能を発揮。バランスの崩れない音響パフォーマンス継続が永続的に保証されるという。
専用パワーサプライには、オート・ボルテージ・レール(自動電圧調整回路)を搭載。再生される音声がどんな信号で、どんなボリュームで再生しているかに応じて必要な電力を供給。熱として消費されてしまう余計な電力を抑えることで、電力効率を高め、ベースとなる製品温度を低く保ち、消費電力を抑えられる。
筐体は、ベースプレート、エンクロージャー、リアパネルの3つのアルミニウムエレメントで構成。天面のスリットはサメのエラのような形状を持ち、光を反射しアクセントとなるようデザインされた。このスリットは、正面からは見えないように加工されている。
3本のスティール製脚部はOリングによって安定性と振動の絶縁を実現。またLINNの他ラインナップとビジュアルの一貫性も保っている。フロントフェイスデザインは、最新のLINN「スマイルデザイン」を採用した。
入力端子は、RCA Phono、XLRバランス。パススルー用としてRCA Phono、XLRバランスも備える。外形寸法は350×364×88.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10.6kg。
新アップグレードサービス トレードインアップグレード
KLIMAX SOLOのユーザーが、KLIMAX SOLO 500へアップグレードする際に、定価から1台あたり110万円を値引きするトレードインアップグレードも実施。KLIMAX SOLO 1ペアを使っている人が、KLIMAX SOLO 500 1ペアにアップグレードすると、880万円で購入できる。
詳細はLINN JAPAN公式サイトを参照のこと。
LINN製品価格変更
他製品の価格変更もアナウンスされた。「ここ数年の急激な為替変動、そして原材料費に加え、エネルギー/輸送費の大幅な増大により、現在の価格を維持することが難しく、価格調整をさせて頂く」という。
新価格は2025年8月1日から実施、2025年7月末日の注文分までは、従来の価格となる。新価格リストはLINN JAPAN公式サイトを参照のこと。