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SOULNOTE、ver.2に進化した約18万円のプリメインアンプ「A-0 ver.2」
2025年10月1日 10:00
SOULNOTEは、手に届きやすい価格のプリメインアンプ「A-0」を「ver.2」へと進化させた「A-0 ver.2」を、12月に181,500円で発売する。カラーはプレミアムシルバーとプレミアムブラックを用意する。
同時発表した「1シリーズ」のver.2モデルと同様に、既存モデルの基本機能を踏襲しながら、上位3シリーズの開発で得られた知見を投入。サウンドを劇的に進化させた。
A-0 ver.2の出力は10W×2(8Ω)。出力段に、Cobが小さく高周波特性に優れた「TO-220タイプ」のトランジスタを、シングルプッシュプルで採用。あえて最大出力を10Wに抑える事で、「クオリティに全振りしたハイエンドアンプ」を実現したという。
最大出力10Wでありながら、上級機と同じ4段ダーリントン構成を採用。小音量時でも、空気圧変化を感じるようなドライブ能力を持つという。
ディスクリート完全無帰還回路を全面採用し、パワーアンプにセレクターとボリュームを付けたシンプルな構成なのは、A-3などのフラッグシップ機と同じ。従来のLEDバイアス回路に替わり、新開発のバイアス回路を採用。SN感を向上させた。
プリアウト出力に、スピーカー出力をそのまま出力する強力なHighモードを追加。出力がアッテネートされて使いやすいLowモード(オリジナルA-0と同等)も選択できる。
プリアンプを選択した場合に、スピーカー出力を出力するモードも追加。スピーカー出力を止めるモード(オリジナルA-0と同等)も選択できる。
プリアウト端子にはRCA端子に加え、XLR端子も装備。XLR端子では、バランス接続のメリットであるノイズキャンセルの効果が期待できるという。
消費電力は31W(J60065)、20W(アイドリング時)。最大外形寸法は430×418×109mm(幅×奥行き×高さ)、質量は8kg。
音を聴いてみる
短時間ではあるがA-0 ver.2を試聴したのでファーストインプレッションをお届けする。
価格は約18万円と、SOULNOTEとしては手に届きやすい価格のアンプだが、同社の持ち味をしっかりと発揮した、実力派アンプに仕上がっている。
出力は10W×2(8Ω)と、あえて控えめになっているが、YG Acousticsのフロア型スピーカーを鳴らすことはでき、開放的で、個々の音をシャープに、それでいて躍動感のある音で描写してくれる。トランジェントも良く、ドラムの低音も歯切れの良い、疾走感のあるサウンドで楽しませてくれる。
同日に発表された「A-1 ver.2」(308,000円)と比べると、わずかに空間は狭くはなるが、SOULNOTEのアンプの魅力はキッチリ味わえる。かなりコストパフォーマンスの良いアンプと感じた。
10W×2(8Ω)という出力も、あまり大音量が出せない一般的な家では十分なパワーであり、トールボーイやブックシェルフスピーカーとの組み合わせもマッチしそう。音場の広さと、情報量の多さ、質感描写のナチュラルさといった特徴に、ver.2で音楽の“熱さ”も加わっている。