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キヤノン「EOS R6 Mark III」「EOS C50」、ニコン「ZR」など新カメラ展示に注目

メディア総合イベント「Inter BEE 2025」が千葉・幕張メッセにて開幕。11月21日まで行なわれ、入場料は無料だが、登録入場制となっている。ここでは、キヤノンやニコン、シグマなどのブースをレポートする。

キヤノン

EOS R6 Mark III

キヤノンのブースでは、CINEMA EOSシリーズの新機種「EOS C50」の体験エリアに注目が集まっていたほか、先日発表されたばかりの「EOS R6 Mark III」の実機も触れることができる。また、オートフォーカスが可能なRFマウントも採用されたシネマレンズ「CN5×11 IAS T/R1」の実機展示も行なわれており、こちらにも来場者が集まっていた。

EOS C50
装着されているレンズが「CN5×11 IAS T/R1」

VR撮影関連のソリューションとして、最小限の装備でVR撮影が可能な「キヤノンバーチャルプロダクションシステム」のデモを実施。

グリーンバックのステージにいる人物をカメラで撮影することで、自動的に用意されたバーチャルの背景と組み合わせた映像が出力でき、レンズのフォーカスリングを操作することで、実際に撮影している人物とバーチャルな背景が連携し、ピント調節も行なえる。

RFマウントの高速通信によって実現しているもので、ステージ上のトラッカーを専用のカメラで撮影することで、カメラの位置情報を測定。接続されているPCで、レンズとカメラの撮影情報をリアルタイムに通信・演算することでメタデータを出力している。

これにより、従来キャリブレーションに半日から1日かけていたVR撮影が、数分のキャリブレーションで実現できるようになるという。

ニコン/RED

ニコンブースには、ニコン初のシネマカメラ「ZR」4台のタッチ&トライのほか、「V-RAPTOR XE」などREDの新製品もシネマ向けのセットアップで展示するなど、Z CINEMA製品を中心としたラインナップを用意。「Z9」や「Z8」も動画向けの装備で展示されており、従来のZシリーズとZRの比較なども行なえる。

ZR
Z9(奥)とZ8(手前)

ブース内のREDのエリアでは、「RED Cine-Broadcast Module」を用いた、シネマカラーでの放送用途向けセットアップが用意されており、その解説も行なわれていた。

シグマ

シグマブースでは、実機の展示のみが行なわれており、AFが利用できるAF Cine Line(Lマウント/Eマウント)のシネマカメラ「28-45mm T2 FF」「28-105mm T3 FF」を発売前に触れることができる。

AF Cine Lineはシグマ初のAF対応シネレンズシリーズで、Artラインの光学系を受け継いだ高い描写力と、高精度な追従性のAFを備え、従来のスチル用レンズやシネレンズでは難しかった撮影スタイルや現場環境に対応するという。

28-45mm T2 FF
28-105mm T3 FF