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NF ACOUS、新IEM「NM25」。デュアル磁気回路×デュアルチャンバー採用
2025年12月18日 14:00
伊藤屋国際は、NF ACOUSのインイヤーモニター「NM25」を、12月20日より販売する。価格は33,000円。
2020年に登場しプロフェッショナル向けIEMとして高い評価を得た「NM2+」の後継モデル。
NM2+から大きく4点のアップグレードを施した。ドライバーは従来の「MC2L-10II」から「MC2L-100A」へ刷新し、1基構成のシングルダイナミック型ながら、デュアル磁気回路とデュアルチャンバー設計を採用。
高性能ネオジム磁石を2基用いた駆動系により高感度と優れた応答性を狙い、チャンバーを追加した構造で空気圧制御のしやすさを高めることで、より豊かなディテールとサウンドステージを実現するとしている。
振動板にはベリリウムメッキを用い、軽量化と低振動化によって細部の再現性を引き上げたほか、高精度なチューニングPCBによる電子チューニングも盛り込み、ワンランク上の音質を目指したという。遮音性についても、最大25dBのパッシブアイソレーションを搭載する。
イヤフォン側コネクタ部は、別パーツ構造から一体成形構造へ変更。日常使用やケーブル交換時にかかる負担を軽減しつつ、安定性と耐久性を向上させたとしている。
キャビティには同社の特許技術「CLUTTER TRAP 2.0」を採用し、IEMで発生しやすいλ/4共振による5,000Hz付近のピークを、物理的なEQのような構造で狙って吸収することで、パワフルさとディテールを両立したスムーズな聴感を狙った。
加えて、フロントチャンバーとリアチャンバーの空気圧バランスを整える独立ダンピングシステムを新たに採用し、音の広がりや空気感、解像度の向上も図った。
装着性の面では、よりアジア人の耳にフィットするようハウジング形状を再設計。外耳道や空洞、ケーブル角度まで研究し、人間工学に基づいて多くの耳に馴染む形状へ仕上げたとしている。
筐体素材には航空機グレードのアルミニウムを採用し、5軸CNC加工によって軽量かつ高強度・高耐久を両立、外観の高級感も高めた。
主な仕様は、再生周波数帯域が9〜40,000Hz、インピーダンスが32Ω、感度が108dB。ケーブルは銀メッキ5N無酸素銅で長さは約1.3m、プラグは3.5mmで、6.35mm変換アダプターが付属する。
付属品は本体のほか、3.5mmケーブル、シリコンイヤーチップ「MS42」(4サイズ)、ナイロン製イヤフォンケース、6.35mm変換アダプターを同梱する。






