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光城精工、仮想アース技術も応用した“革新的パワーコンディショナ”「Joker8+VPs」。限定25台

Joker8+VPs

光城精工は、設立35周年を記念した35thアニバーサリ+Jtuneモデルの第2弾として、パワーコンディショナ「Joker8+VPs」を1月26日に限定25台で発売する。価格は902,000円で、先着20台には特典として専用チューニングされた非売品の電源ケーブルが付属する。同社はここ数年、仮想アースに注力しているが、その仮想アース技術を応用。「これまでのパワーコンディショナの概念を覆す革新的なモデル」だという。

フィルタおよびラインインピーダンスの低減によってノイズ伝搬を抑制する方式を採用。従来のパワーコンディショナは、使用部品に対する特殊素材の採用や特殊メッキ、オリジナルの内部配線材採用などや、筐体の素材や加工手段によって、剛性化に伴う振動対策などを行なう製品が多かった。

Joker8+VPsでは、サーキットプロテクタ(メインスイッチ兼用)による過電流保護機能ならびにサージアブソーバによる雷保護機能を搭載。8口の出力と1口の仮想アース専用コンセントが備え、出力8口のうち3口はダイレクトライン(入出力直結)、残り5口はフィルタライン(フィルタ経由)と系統分けしている。

ダイレクトラインにはパワーアンプなどの大電力系機器を、フィルタラインには各種プレーヤ、プリアンプなどの小電力系機器を接続することを想定している。

仮想アース専用コンセントには、同社のコンセントプラグ型仮想アース「Crystal Eop」シリーズを接続でき、より低インピーダンスで安定したアースラインを確保するという。

パワーコンディショナは大電流を扱うため、極太ケーブルや高純度(導電性が高い)ケーブル、ブスバーなどが利用されてきたが、ここにメスを入れ、プリント基板(PCB)による電力供給の手法を選択。一般的にプリント基板の銅箔厚さは35μmだが、Joker8+VPsは70μmと極厚にして電流耐量を大幅にアップさせた。

また、シンメトリック的にレイアウトされたパターンにより、いずれの電力ライン長も500mm未満となっており、電力の最短供給が可能になっている。

電源のニュートラルライン(N)とライブライン(L)は常に対向する形でパターンレイアウトとし、電源ライン間の静電シールドを形成しているほか、アースライン(GND)は出力コンセントが実装される基板一面にレイアウト。導体面積拡大と耐ノイズ性能のアップに貢献している。

仮想アース技術を導入。パワーコンディショナ内のアースラインを強化すると共に、電源ラインにも応用されている。導入された仮想アース技術は、アルミ電解コンデンサの電極表面積によるもので、各出力コンセントのNおよびLラインには、それぞれ6個の電解コンデンサを配置。各N/Lラインはいずれも34,500cm2と畳み約2畳分の大きな導体面積を確保している。

入出力間が直接配線されたダイレクトライン3口と、入力からパワーラインフィルタを経由して出力されるフィルタライン5口に系統分けされている。フィルタを構成する部品にはフィルムコンデンサを採用。高周波特性に優れた岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタ、TDK製EMIサプレッションキャパシタを使用した。高信頼性パーツによる高いノイズリダクション効果が期待され、高音質化の実現に大きく貢献するという。

また、ノイズリダクションという観点では、より幅広い周波数帯域に対する減衰が望まれるが、「オーディオの場合、いたずらに減衰帯域を広めることは聴感上の特性(再生音)にまで影響を及ぼす。例えば『非常に(音が)クリアーになったが、何だか寂しくものたりない』、『音がつまらなくなってしまった』という感覚」とし、聴感上の特性を重要視してパーツを選んでいる。

仮想アース専用コンセントを装備。このアース極は、内部基板のアースラインおよび外装ケースに接続されており、別途コンセントプラグ型仮想アースのCrystal Eopシリーズを接続することで、Joker8+VPsのアース強化と、Joker8+VPsに接続されるあらゆるオーディオ機器のアース(GND)を強化できるという。

メインスイッチ兼用のサーキットプロテクタを採用する。過負荷や異常電流が流れた際に遮断する。音質的な劣化を避けるため、多数存在するサーキットプロテクタの中から吟味し、信頼性ある国内ブランドを選定したとのこと。入力にはサージアブソーバを搭載。不用意な落雷による接続機器の損傷を防いでいる。

振動対策として、新たに開発した「新メカニカル・アイソレーション・システム+β(M.I.S.+β)」も採用した。インレットやコンセント、電力供給を担うプリント基板のほか、全ての部品が取り付けられたサブシャーシユニットが、トップカバーに吊り下げられた構造となっており、連結部には制振ワッシャ「M2052」を3点支持にて採用。外部から受ける振動を抑制している。

また、サブシャーシをトップカバーに宙吊りとしながら、トップカバーがフレキシブルに可動できるようネジによる固定せず、メインボディの土台に載せるだけのフリー設置とし、「音質面においても、より開放的なものへと導いてくれる」とのこと。

筐体は全て金属で構成。トップカバーとボトムカバーは肉厚のアルミプレートを削り出しし、高い剛性のもと堅牢性を維持。ボディには比重の高いスチールを採用。設置時の安定感を高めている。

ボディとボトムカバー内面には高い制振性で知られるハネナイトを採用。サブシャーシにはM.I.S.+β構造に耐えられるようステンレス鋼を使っている。高いシールド効果も備え、静電シールドおよび電磁シールドとして作用する。

インレットには銅合金錫メッキ、コンセントには銅合金ニッケルメッキ品を採用。導体表面積の拡大(仮想アース技術)を担うアルミ電解コンデンサには、SMT(表面実装)タイプを採用。リード配線を極短化することで、高周波におけるインダクタンス成分の増加を抑制している。

インレットとコンセント
うアルミ電解コンデンサ

専用のインシュレータも付属。富士山をモチーフにデザインされたステンレス製インシュレータで、山頂部がボトムカバーとの接触面を低減。更にインシュレータ底面には制振シートのハネナイトを採用している。

外形寸法(アース端子含まず)は、250×250×173.3mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8kg。