SCE、UMDを省き小型化した「PSP go」を発表
-日本では11月1日発売、26,800円
ソニー・コンピュータエンタテインメントは、米国で開催中のE3(Electronic Entertainment Expo)で、新型PSP「PSP go(プレイステーション・ポータブル go/PSP-N1000)」を発表した。北米と欧州では10月1日発売予定で、価格は北米が249.99ドル、欧州では249.99ユーロ。日本でも26,800円で11月1日に発売する。
日本向けにはピアノ・ブラックとパール・ホワイトの2色で展開する。なお、従来モデルのPSP-3000も併売される。
ピアノ・ブラック | ||
パール・ホワイト |
AVプレーヤーとしても利用できるポータブルゲーム機「PSP」の新モデル。従来のPSPからの大きな変更点として、UMDドライブを省いて小型/軽量化を図るとともに、16GBの内蔵メモリを搭載。あわせてPlayStationNetwork(PSN)など、ネットワークを生かした、コンテンツサービスへの対応を強化している。
従来モデルより大幅に小型化した |
液晶ディスプレイは、解像度は480×272ドットで従来モデルと同じだが4.3型から3.8型に小型化されたほか、ディスプレイの下部に方向キーなどの操作ボタンを収納したスライド機構を採用するなど、ボディの構造も大幅な変更が行なわれている。初代PSPとの比較で「50%小さくて40%軽い(SCE平井一夫CEO)」としており、外形寸法は69×128×16.5mm(横×縦×厚み)、重量は158gとなった(PSP-3000は約71.4×169.4×18.6mm、約189g)。
スライド機構を閉じたままでも映像/音楽視聴が可能で、新しいボディにあわせてデザインされた、の時計やカレンダーアプリケーションも搭載した。また、ゲームを一時中断した場合でもXMB(クロスメディアバー上)で各種操作が行なえるPSP go独自の「ゲームスリープ」機能も追加されている。アクセスコントロールとしてリージョンコードの機能も備えている。
従来モデルと同様にMPEG-4 AVC/H.264やMPEG-4ビデオ再生、MP3、WMA、AAC(mp4)、WAV、ATRAC音楽再生、JPEG/BMP/PNG表示に対応。メモリースティックマイクロスロットも装備する。IEEE 802.11bの無線LANのほか、新たにBluetoothにも対応。プロファイルはA2DP/HSP/AVRCPをサポートしており、Bluetoothヘッドフォン/ヘッドセットが利用できるほか、別売のPSP go専用ビデオ出力ケーブルを利用してテレビに映像出力する際に、PS3のワイヤレスコントローラでPSP goを遠隔操作できるという。
スライド式の操作パネルを採用 | 時計アプリケーション | 正面と4方のインターフェイス |
方向キーのほか、アナログパッドや△/○/×/□ボタン、L/Rボタン、Power/HOLDスイッチ、無線LAN ON/OFFスイッチ、ボリュームなどを装備。AV出力やUSBなどを兼用したマルチ端子、ヘッドフォン出力、マイク、ステレオスピーカーなどを搭載する。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリを採用する。
利用イメージ |
あわせてPlaystation Networkも強化。ハリウッドのパートナー企業やスポーツなどの番組を追加し、1,900本の映画と9,400のテレビなどをラインナップ。また、パソコン連携用の専用アプリケーション「Media GO!」も無料で提供。PSPのゲームや写真、ビデオ、音楽などの連携/管理を容易にし、パソコンからもPSNにアクセス可能となる。
Media GO! |
曲の雰囲気(ムード)を12音解析してレコメンドを行なうソフトウェア「SensMe channels」も今秋より提供予定。リラックス、ダンス、アップビートなどのチャンネルにあわせて自動分類されたPSP内の音楽を楽しめるという。SenseMe channelsはPSP-1000/2000/3000でも利用可能。PSP goの充電/ビデオ出力が可能な専用のクレードル「PSP-N340」も発売予定。
SenseMe channels |
ゲームタイトルとしては、Gran Turismo、LittleBigPlanet、Resident Evilなどが、PSP専用として10月に展開予定。Metal Gear Solid: Peace Walkerも専用タイトルとしてラインナップされている。
(2009年 6月 3日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]