谷口悟朗監督作など名作アニメが低価格DVD-BOX化
-「スクライド」、「リヴァイアス」、「ドラグナー」ほか
11月25日より順次発売 標準価格:15,750円~33,600円 |
バンダイビジュアル株式会社は、「アニメ史にその名を残す人気アニメのDVD-BOXをスペシャルプライス化した」という「EMOTION the Bestシリーズ」を展開。11月25日から「スクライド」など4作品のDVD-BOXを発売する。価格は26話収録の作品が15,750円、48話の作品が33,600円。
発売日 | タイトル | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 (1話あたり の価格) |
2009年 11月25日 | EMOTION the Best 無限のリヴァイアス DVD-BOX | 全26話収録 635分予定 片面2層×6枚 片面1層×1枚 4:3 | (1)ドルビーデジタル5.1ch (一部ステレオ) | BCBA-3670 | 15,750円 (約606円) |
EMOTION the Best スクライド DVD-BOX | 全26話収録 673分予定 片面2層×7枚 4:3 | (1)ドルビーデジタル5.1ch (一部ステレオ) | BCBA-3669 | 15,750円 (約606円) | |
2010年 1月27日 | EMOTION the Best 機甲戦記ドラグナー DVD-BOX | 全48話収録 1,152分 片面2層×12枚 4:3 | (1)ドルビーデジタルモノラル | BCBA-3671 | 33,600円 (約700円) |
2010年 3月26日 | EMOTION the Best THEビッグオー DVD-BOX | 全26話収録 622分 片面2層×6枚 4:3 日本語字幕 | (1)日本語 (ドルビーデジタルステレオ) (2)英語 (ドルビーデジタルステレオ) | BCBA-3672 | 15,750円 (約606円) |
■ 無限のリヴァイアス/スクライド
谷口悟朗氏が監督した2作品で、「無限のリヴァイアス」は'99年、「スクライド」は2001年の作品。これらの作品で監督として高い評価を得た谷口氏は、後に「プラネテス」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」などのヒット作を手掛けていく。また、「リヴァイアス」のシリーズ構成、「スクライド」の脚本はアニメ界を代表する脚本家の黒田洋介氏が担当。そのほか、キャラクターデザインの平井久司氏など、現在のアニメ界を牽引するスタッフが参加している。
無限のリヴァイアス |
※ジャケットとは異なります (c)サンライズ |
22世紀初頭。人類はその居住地域を太陽系全体へと広げ、各惑星圏は経済的に独立した地域として繁栄していた。だが、突如として太陽系を中心に発生したプラズマの嵐によって、人類の大半が死滅。それから約80年、復興を成し遂げた人類は、太陽系全ての星へ進出していたが、プラズマの海は膨張を続けており、それに対する解決策は見つかっていなかった。
西暦2225年、航宙資格教程の訓練用ステーション“リーベ・デルタ”で16歳の少年、相葉昴治は、弟・祐希や幼馴染のあおいたちと教習を受けていた。そんなある日、エネルギー補給の為にプラズマの海に降下したステーションが制御を失い、プラズマの中へ沈没を始めてしまう。脱出を図ろうと奔走する少年達は、見たこともない可潜艦“リヴァイアス号”を発見する……。
舞台は宇宙だが、「十五少年漂流記」や「蝿の王」のように、閉鎖環境で追い込まれた少年少女達のサバイバルがメインテーマとなっており、各キャラクターの性格や関係、心理描写などが巧みに描かれているのが特徴。
スクライド |
※ジャケットとは異なります (c)サンライズ |
舞台は21世紀初頭の近未来。突如、横浜を中心に原因不明の大規模な隆起が発生。半径30kmに渡る「ロストグラウンド」と呼ばれる土地が誕生した。政府によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人「インナー」と崩壊地区の住人「アウター」という特殊な二層社会が形成されてしまう。また、ロストグラウンド生まれの新生児の中に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始め、能力を使った暴力や略奪が横行。警察はアルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対抗するのだが……。
「無限のリヴァイアス」のスタッフに、「勇者王ガオガイガー」スタッフが加わり、制作された。特殊能力を駆使したスピーディーなアクションシーンもさることながら、キャラクター達の闘いに掛ける“熱さ”や、テンションの高さが、観ている者に高揚感を与える作品。
■ 機甲戦記ドラグナー
特典映像などは収めていないが、BOXイラストは新規描き下ろしとなる。
機甲戦記ドラグナー |
※ジャケットとは異なります (c)創通・サンライズ |
月の独立を宣言する統一帝国ギガノスが、地球連合に宣戦を布告。ギガノスからの亡命化学者が持ち込んだD兵器=ドラグナーを積んだ連合の偽装艦アイダホが入港した中立コロニー・アルカードは、ギガノス軍の追撃で大混乱となる。そんな中、宇宙飛行士訓練生のケーンたちは、偶然ドラグナーのパイロットとして登録。戦乱に巻き込まれることに……。
■ THEビッグオー
THEビッグオー |
※ジャケットとは異なります (c)サンライズ |
'99年から2000年にかけ、WOWOWのノンスクランブルで放送されたテレビアニメ。今川泰宏監督が手掛け、高い評価を得たOVA「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に参加していたさとうけいいち氏が企画に参加。片山一良氏が監督をした作品で、「ジャイアントロボ」のような特撮巨大ロボットアクション的な映像と、アメリカン・コミックを彷彿とさせる画風のミックスが斬新な作品。日本もさることながら、カートゥーン・ネットワークで放送された米国で人気を集め、続編も作られた。
今から100年ほど先の未来、地球は40年前に起こった「何か」によって壊滅的な打撃を受け、生き残った人々もそれ以前の記憶「メモリー」を失った。しかし、過去の歴史や技術を喪失した中で、人々は秩序ある社会を再建しようと努力している。
記憶を失った街「パラダイムシティ」。そこには様々なトラブルの解決を仕事とする男がいた。彼の名はロジャー・スミス。シティきってのネゴシエイター(交渉人)として活躍する彼は、大富豪からの依頼で、誘拐された令嬢の居場所をつきとめる。しかし、取り戻した少女は人間ではなく、精巧なアンドロイドだった。依頼人からの叱責を受け、不機嫌なロジャーの前にそのアンドロイドが再び現れ、「自分を守って欲しい」と告げる。何者かの手によって殺害される依頼人。ロジャーとアンドロイド・ドロシーも命を狙われる。それは壮大な事件の幕開けだった。
(2009年 7月 16日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]