パナソニック、防塵仕様の液晶データプロジェクタ新製品
-スタンバイ消費電力を0.6Wに低減。輝度も向上
パナソニック株式会社は、防塵構造を採用した液晶データプロジェクタの新モデル「PT-LB90NT」を10月15日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は330,000円前後の見込み。
0.63型/1,024×768ドット液晶を搭載するデータプロジェクタ。従来モデル「PT-LB80NT」との違いとして、スタンバイ消費電力を3Wから0.6Wに低減(スタンバイモードエコ時)。また、輝度を3,500ルーメンに向上(PT-LB80NT/3,200ルーメン) した。本体にEthernet端子を搭載したことも新モデルの特徴。そのほかの仕様はほぼ共通となっている。
コントラスト比は500:1。レンズは1.2倍マニュアルズーム、マニュアルフォーカスを採用する。光源は220W UHMランプ。入力端子はアナログRGB(D-Sub 15ピン/コンポーネント兼用)×2、S映像×1、コンポジット×1、アナログ音声(RCA)×1、PC用音声×1。アナログ音声出力や外部制御用端子(RS-232C)なども備える。
防塵構造を採用。ビジネスや教育現場で増えている天井吊りでの利用時に、埃が混入して輝度の低下などを招く事例が多いという。こうした問題を防ぐため、操作部をタッチセンサー式とし、レンズカバーの装備やズーム/フォーカス調整リングなどをカバーで保護するなど、防塵構造を徹底している。
IEEE 802.11b/gの無線LAN接続に対応し、付属のアプリケーションソフト「ワイヤレスマネージャーME5.5」を用いて、PCからデータをワイヤレスでプロジェクタに伝送できる。同ソフトの対応OSはWindows 2000/XP/VistaとMac OS X 10.4/10.5。また、新たにEthernetを搭載し、有線でもパソコンと接続できる。
4台のパソコン画面を同時表示できる「4画面マルチスタイル」、「4画面インデックススタイル」や、16台のパソコン画面にも対応する「16画面インデックススタイル」も利用可能。Webブラウザ上からのプロジェクタ操作や、プロジェクタの状態をPCで確認できるなどのネットワーク機能も備える。
そのほか、明るい環境でクッキリとした画像を表示できる「デイライトビュー4」や、「ダイレクトパワーオフ」、「リアルタイムキーストーン補正」機能などを搭載する。映像表示モードも用意し、従来のスタンダード/ダイナミック/ナチュラル/黒板モードに加え、新たに「ホワイトボードモード」を追加した。
消費電力は300Wで、スタンバイモードエコ時は0.6W(ノーマル時 20W)。ランプエコモード時の動作音は29dB。外形寸法は368×233×88mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.96kg。日本語表示対応のリモコンが付属する。
(2009年 9月 10日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]