ビクター、裏面照射型CMOS搭載の「Everio」2モデル

-感度2倍で手ブレ補正を強化。初のBluetooth搭載型も


GZ-HM1

2月上旬発売

標準価格:オープンプライス


左がHM1、右がHM570

 日本ビクターは、撮像素子に裏面照射型CMOSを採用したフルHD対応AVCHDビデオカメラ「Everio」2モデルを2月上旬に発売する。

 価格はオープンプライス。店頭予想価格は、マニュアル操作なども可能な上位モデル「GZ-HM1」が14万円前後、重量260gで、Bluetoothも内蔵した「GZ-HM570」が12万円前後の見込み。



■ GZ-HM1

 2009年8月に発売した「GZ-HM400」の後継となるAVCHDビデオカメラ。新たに、裏面照射型CMOSセンサーを搭載したことで、感度をHM400に比べ約220%向上したという。筐体デザインは共通だが、カラーはチタンシルバー(S)のみで、HM400にあったブラックは用意しない。「ファミリー向けながら、画質と機能にこだわりのある製品」と位置付けられている。

GZ-HM1

 CMOSサイズは1/2.3型で、総画素数は1,062万画素。有効画素数は動画が565万画素、静止画は998万画素(4:3)/750万画素(16:9)。RGB原色フィルターはベイヤー配列。最低被写体照度は4ルクス(HM400は9ルクス)で、ナイトアイ使用時は約1ルクス。内蔵メモリはHM400の2倍となる64GBで、SD/SDHCカードスロットも備える。

 手ブレ補正機能は光学式で、広角側撮影時に効果を発揮する「アクティブモード」を採用。特にワイド側での手ブレを効果的に抑え、被写体と一緒に動きながら撮影しても、安定した撮影ができるという。

 動画は1,920×1,080ドットのAVCHD。画像処理エンジンに「HDギガブリッドPremium II」を採用し、高画質化を図っている。撮影モードはHM400と同様に、最高24Mbpsの「UXP」をはじめ、「XP」(17Mbps)、「SP」(12Mbps)、「EP」(約5Mbps)の計4種類から選択できる。最高600fpsのスーパースローモーション撮影も可能。

 レンズはコニカミノルタHDレンズで、光学ズームは10倍(F2.8~4.5)。センサーの有効エリアを利用して画質の劣化を抑えるダイナミックズームは15倍(アクティブモードOFF時は16倍)まで対応。35mm換算の焦点距離は48.3~483mm(ダイナミックズーム時は~797mm、ダイナミックズーム/アクティブモードON時は52.6~797mm)。ズームレバーはシーソー式。

 一定の間隔を空けて撮影し、長時間のシーンを短時間にして録画可能な「タイムラプス記録モード」も備え、空や雲、植物など微速度の被写体の撮影時などに活用できる。静止画はJPEG記録で、ISO 6400まで対応する。静止画の最大撮影サイズは3,648×2,736ドット。

 音声はドルビーデジタル2ch。圧縮の過程で失われた音声情報を補間しつつ再生する独自の「K2テクノロジー」を採用。再生時に利用できるもので、原音の空気感も再現するという。

 本体天面左脇に「絞り」、「シャッター速度」、「ユーザー」のダイレクトコントロールボタンを用意。ユーザーボタンには動画・静止画モードの「シーンセレクト」や「逆光補正」、動画モードの「高速撮影」などを割り当てられる。さらに、レンズの左脇にマルチファンクションダイヤルを装備。レバーとダイヤルで構成され、レバーを上げると明るさ、下げるとフォーカスがダイヤルで調整できる。

レンズ周辺部ズームレバーはシーソー式。その手前に見える3つのボタンがダイレクトコントロールボタンレンズ脇のマルチファンクションダイヤル

 そのほか、顔検出機能や10種類のシーンセレクト機能も利用可能。iTunesとYouTubeの連携機能も備え、本体のUPLOAD、EXPORTボタンのどちらかを押してから撮影すると、PCに取り込んだ場合、付属ソフト「Everio MediaBrowser」で表示した際に、UPLOADを押した動画はYouTubeアップロード、EXPORTはiTunes転送用動画として自動でピックアップ。そこから、ソフトの機能を使ってYouTubeへの投稿や、iPod再生用動画としてiTunesへの転送などが行なえる。

HDMIなどの端子部
 付属バッテリは「BN-VF815」で、フル充電で約2時間25分(実撮影時間1時間15分)の撮影が可能。別売BD/DVDドライブと接続してのBDへの書き出しや、PCレスでHDDへの保存もできる。

 液晶モニタは2.8型のクリアブライト液晶で、20.7万画素。モニタ脇にある「レーザータッチオペレーション」で、メニュー画面のスクロールなどをタッチ操作で行なえる。

 USB端子やHDMIミニ出力(Ver.1.3/x.v.Color対応)、コンポーネント出力、AV出力、外部マイク入力端子を装備。外形寸法は67×135×72mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約400g。バッテリを含む撮影時の重量は約485g。ACアダプタやワイヤレスリモコン、D端子ケーブル、AVケーブル、シューアダプタなどが付属する。


グリップベルト側液晶モニタ部本体側の操作ボタン/端子部

□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2010/gz-hm1.html
□製品情報
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-hm1/index.html



■ GZ-HM570

GZ-HM570のチタンシルバー

 「HM1の基本性能をそのままにサイズを凝縮した」というモデル。業界初というBluetoothも搭載したことが大きな特徴。カラーは、ルージュレッド(R)、クリアブラック(B)、チタンシルバー(S)の3色。

 HM1と同様に、1/2.3型、総画素1,062万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。外形寸法は55×110×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量約260gで、HM1から光学式の手ブレ補正を省くなどして、体積比で約42%、重量で35%ダウンした。内蔵メモリは64GBで、SD/SDHCカードスロットも装備する。

 動画は1,920×1,080ドットのAVCHD。画像処理エンジンは「HDギガブリッドPremium II」。録画モードはHM1と同じく「UXPモード」(約24Mbps)、「XPモード」(約17Mbps)、「SPモード」(約12Mbps)、「EPモード」(約5Mbps)の4種類。音声はドルビーデジタル2ch。静止画サイズは最大3,520×2,640ドット。600fpsのハイスピード動画撮影や、タイムラプス撮影のほか、撮影エリアの輝度の変化を検出して、自動でフォーカスを合わせ、動画/静止画を撮影できる「フレームイン撮影」も搭載する。

 レンズはコニカミノルタHDレンズで、光学ズームは10倍、ダイナミックズームは15倍(アクティブモードOFF時は16倍)。F値や35mm換算の焦点距離もHM1と同じ。手ブレ補正は電子式で、アクティブモードも搭載する。最低被写体照度は4ルクスで、ナイトアイ使用時は約1ルクス。

カラーはルージュレッド、クリアブラック、チタンシルバーの3色高画質機能を上位モデルから継承しながら、小型筐体を実現

 業界初というBluetooth機能では、スマートフォンを使ったリモコン&モニター機能や静止画転送、GPSユニットを使った位置情報表示のほか、Bluetoothヘッドセットを使った被写体との音声通信などが可能。

 リモコン&モニター機能は、同社推奨スマートフォンのBlackBerry Bold(ドコモ)または、HTCのHT-02A/HT-01A(ドコモ)、X04HT/X05HT(ソフトバンク)、S21HT(イー・モバイル)、E30HT(au)を利用して、離れた場所に置いてあるEverioの映像を見ながら、スマートフォン側から録画/停止やズームなどの操作が行なえるというもの。また、静止画転送機能により、Everioの再生動画からキャプチャした静止画をワイヤレスでスマートフォンに転送できる。なお、これらの連携には、2月上旬に専用ダウンロードで配布されるアプリを対応スマートフォンにインストールすることが必要。

 さらに、Holux製GPSユニット「M-241」やGPS内蔵スマートフォンと接続することで、GPSデータを撮影時に記録。付属ソフト「Everio Media Browser」で再生する際に、GPS情報と動画をGoogle Earthと連動させ、撮影を開始した地点を地図上に表示させることが可能。Bluetoothヘッドセットとの連携機能では、プラントロニクスのヘッドセット「Voyager Pro」、「Discovery 975」(2月発売)などビクターの推奨品を使うことで、ナレーションのように撮影者の音声を記録できるほか、離れた場所にいる被写体と通話しながら撮影することも可能。

天面にBluetoothロゴBluetoothを使った4種類の機能を搭載するリモコン&モニター機能でBlackBerryからHM570を操作
左から、リモコン&モニター機能、静止画転送機能、Bluetoothヘッドセット連携機能の説明
GPSユニットなどに記録された情報と、動画を「Everio MediaBrowser」で連動して再生可能。撮影を開始した場所がGoogle Earth上に表示される

HDM1端子や操作ボタン部
 本体にはストラップとグリップを兼用した2ウェイのベルトを装備。通常のグリップベルトとして利用できるほか、長くするとベルトを手首にまわして、縦型にホールドして持ち運ぶストラップとして使用できる。

 液晶モニタは2.7型/12.4万画素のクリアブライト液晶。レーザータッチオペレーションも採用する。LEDライトとフラッシュを装備する。HDMIミニ端子(Ver.1.3/x.v.Color)やコンポーネント出力、AV出力、USB端子などを備える。付属ソフト「Everio MediaBrowser」を使ったYouTubeアップロードやiTunes転送にも対応する。

 付属バッテリ「BN-VG114」での連続撮影時間は約1時間20分(実撮影約45分)。外形寸法は55×110×62mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約260g、バッテリを含む撮影時重量は約300g。ACアダプタやワイヤレスリモコン、D端子ケーブル、AVケーブルなどが付属する。

□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2010/gz-hm570.html
□製品情報
http://www.jvc-victor.co.jp/dvmain/gz-hm570/index.html


(2010年 1月 14日)

[AV Watch編集部 中林暁]