ペガシス、ビデオ編集/オーサリングソフトをアップデート
-PC録画のWTV形式に対応。メモリ使用の改善でエラー低減
2月26日公開
ペガシスは26日、MPEG編集ソフト「TMPGEnc MPEG Editor 3」と、Blu-ray/DVDオーサリングソフト「TMPGEnc Authoring Works 4」のアップデータを公開した。
TMPGEnc MPEG Editor 3 |
アップデートにより、いずれのソフトも、PCでのテレビ録画ファイルであるマイクロソフトの「WTV」形式に対応。録画を行なったパソコンまたはWTVを作成可能なパソコンで、著作権保護されていないファイルを読み込める。なお、MPEGエンコーダ「TMPGEnc 4.0 XPress」の最新版(Ver.4.7.4.299)は、既にWTV形式に対応している。
また、ドルビーデジタル音声をデコードした場合、エラー部分以降が無音となる問題を修正した。さらに、メモリの使用方法改善により、エラーの低減を図っている。
MPEG Editorのみの改善点としては、Media Centerで録画したファイルを入力した際に、クリップ名に基づいてプロジェクトファイルを作成すると、ファイル名に使用できない文字が使用される問題や、2層ディスクに書き込めるはずの容量のデータが書き込めない問題などが修正される。
Authoring Worksでは、一部DVDビデオデータで、特定のチャプターの映像が読めなくなっていた問題を改善したほか、オーサリング中はタイマーによるスタンバイへの移行を行わないようにした。
各ソフトの改善内容は下記の通り。
【TMPGEnc MPEG Editor 3】
- マイクロソフトのテレビ録画ファイル「WTV」形式に対応
- ドルビーデジタルデコーダで途中にエラーのあるデータをデコードした際、エラー部分以降が無音となってしまう問題を修正
- メモリの使用方法を改善し、メモリ不足により「記憶域が足りません」「サンプルフォーマットエラー」などのエラーが発生する問題を改善
- Media Center録画ファイルを入力した際、クリップ名に基づきプロジェクトファイルを作成した場合、ファイル名に使用できない文字を使用していた問題を修正
- MPEGファイルリーダーでPTSデータしかないMPEGファイルを読み込めるようにした
- ディスクライティングツールを更新し、以下の問題を修正
- Windows 7の64bit環境でイベントログ等にエラーログが記載される問題
- 2層ディスクに書き込めるはずの容量のデータが書き込めない場合があった問題
- 新たに一部のDVDライティングドライブに対応
- Windows 7の64bit環境でイベントログ等にエラーログが記載される問題
- 一部のウイルスセキュリティソフトウェアが使用されている環境でDVDビデオの書き出し時に正しくファイルが書き込めない事がある問題を修正
【TMPGEnc Authoring Works 4】
- マイクロソフトのテレビ録画ファイル「WTV」形式に対応
- メモリの使用方法を改善し、メモリ不足により「記憶域が足りません」、「サンプルフォーマットエラー」などのエラーが起こる問題を修正。以下の改善が行なわれる
- トラックの設定で「クリップ同士を結合する」を使用している際のメモリ使用量を大幅に削減
- Windows XP環境などで特にメモリアドレス空間が多量に消費される現象を抑制
- チャプターが多く登録されているプロジェクトで消費されるメモリ量を削減
- 大量にメモリの搭載されているパソコンでのファイル読み込みキャッシュの使用量を抑制
- トラックの設定で「クリップ同士を結合する」を使用している際のメモリ使用量を大幅に削減
- MP4/AVCHDファイルリーダーを更新し、以下の問題が修正
- 一部ファイルが正常に読み込めない問題
- 一部ファイルが倍速再生される問題
- 一部ファイルが正常に読み込めない問題
- MP4/AVCHDファイルリーダーでソースにYUV色空間情報がある場合は参照するようにした。また、色空間情報が無い場合はピクセルレートからBT.709/SMPTE 170Mのどちらかを自動判定するようにした
- MPEGファイルリーダーでPTSデータしかないMPEGファイルを読み込めるようにした
- ドルビーデジタルデコーダで途中にエラーのあるデータをデコードした際、エラー部分以降が無音となってしまう問題を修正
- 一部DVDビデオデータで、特定のチャプターの映像が読めなくなっていた問題を修正
- 音量均一化フィルタで、無音後の出だしの音量が大きくなり、爆発音のような音になってしまう問題を修正し、発生度を抑えた
- ディスクライティングツールを更新し、Windows 7の64bit環境でイベントログ等にエラーログが記載される問題を修正
- オーサリング中はタイマーによるスタンバイへの移行を行わないようにした。(バッチオーサリングツールも含む)
- 光学ドライブの無い環境でISOイメージを作成すると作成完了後ライティングツールが応答なしになってしまう問題を修正
- 一部のウイルスセキュリティソフトウェアが使用されている環境でDVDビデオの書き出し時に正しくファイルが書き込めない事がある問題に対策を行なった
- バッチオーサリングツールでの書き出し開始時、警告メッセージで書き出しが中止されることがあった問題を修正
(2010年 2月 26日)
[AV Watch編集部 中林暁]