radiko.jpのiPhoneアプリが公開。番組表やメモ対応

-バックグラウンド再生対応。touchは非対応


iPhoneからradiko.jpを利用可能
5月10日リリース

 IPサイマルラジオ協議会は10日、地上波ラジオのIPサイマル配信実用化試験配信「radiko.jp」のiPhone用公式アプリの提供を開始した。

iPhone用radiko.jpアプリのトップページ。放送局を選択できる

 radiko.jpは、IPサイマルラジオ協議会が実施している地上波ラジオのIPサイマル配信実用化試験配信。同協議会では、4月30日にiPhone用の公式アプリ「radiko.jp」をアップルに申請したと発表していた。

 iPhone用公式アプリでは、放送エリアに準じた地域であれば、radiko.jpで提供している、東京、大阪のいずれかのAM/FM局、合計13局のサイマル配信が視聴できる。なお、利用開始時にGPS機能を使って聴取地域を判定するため、対応機種はiPhone 3G、iPhone 3GS、およびiPad Wi-Fi+3Gで、GPSを備えていないiPod touchでは利用できない。また、地下などのGPS情報が取得できない環境でも利用できないことがあるという。

 アプリの起動時に、GPSにより配信地域か否かを確認。関東地域は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県。関西地域は大阪府、京都府、兵庫県、奈良県で、これらの地域でradiko.jpのラジオ配信をiPhoneで楽しめる。

 配信地域内であれば、3Gと無線LANのいずれの通信方式でも聴取可能となっている。関東地域の場合、起動後に「TBSラジオ」、「文化放送」、「TOKYO FM」などの放送局を選択することで番組聴取が可能となっている。

 “ラジオを聴く”だけではなく、radikoならではの機能も装備。放送局を選択すると、放送中の番組に関する「トピックス」と、「番組情報」が確認できる。「トピックス」は番組関連情報のほか、番組で流している曲も紹介しており、その曲を選んで「メモ」に登録することもできる。


聴取画面。トピックスには曲名などが表示されるトピックスに番組関連情報を表示している例番組情報も確認可能番組表は2日分を表示可能
アプリ情報。iPod touchでは利用できないメモに曲名などを保存できる

 画面下部には「Now on air」と「番組表」、「メモ」、「アプリ情報」の4つの項目が用意されている。現在のところ、関東地域では多くの放送局で2日分の番組表が確認できた。また、「メモ」では、トピックスで選択して保存した楽曲情報などのメモが表示される。

 バックラウンド再生にも対応。本体右上の[menu]から[バックグラウンド再生]を選ぶと、radiko.jpアプリは終了するものの、新たにWebブラウザのSafariのradiko.jpページが立ち上がる。Safariでradikoの音声を再生しながら、他のアプリ(音声系以外)を楽しめる。

  IPサイマルラジオ協議会では、iPhoneアプリ向けにパソコン向けと異なる配信システムを構築。また、Andoroid端末向けアプリについても開発を進めており、公開時期については後日案内するとしている。


menuからバックグラウンド再生を呼び出しSafariを起動して、radikoを流すことでバックグラウンド再生が可能となる

(2010年 5月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]