フォステクス、自作スピーカー用の2ウェイユニット

-アルミ合金採用のウーファと、マグネシウムツイータ


M100HR-W

7月末発売

標準価格:15,540円~17,640円


 フォスター電機フォステクスカンパニーは、スピーカーユニットの新製品2モデルを7月末に発売する。価格は、10cm径ウーファの「M100HR-W」が17,640円、20mm径ツイータの「FT200D」が15,540円。


■ M100HR-W

 アルミニウム合金を、独自の「HR形状」に成型した振動板を採用するウーファユニット。分割振動による共振を分散し、高伝播速度振動板の特性を活かしつつ、癖のない基音帯域と、ハイスピードで力強い低域再生を実現した。

 「アップダウンロールタンジェンシャル」(UDRT)形状によりエッジの固有共振を分散。また、低密度/軽量で内部損失に優れた発泡ゴムを採用し、特定の固有音を大幅に抑えるという。HR振動板を確実に保持しながら、高ストローク下での直線性を損なわないため、コルゲーションダブルダンパー仕様となっている。

 磁気回路には100×20mm(直径×厚さ)のフェライトマグネットを搭載。磁気回路の金属部品はニッケルメッキ(銅下付)を施している。フレームは高剛性のアルミダイキャストで、大型の磁気回路を支え、不要振動をエンクロージャに伝えないよう配慮している。

 再生周波数帯域は72Hz(最低共振周波数)~10kHz。出力音圧レベルは85.5dB/mW。最大入力は100W。インピーダンスは4Ω、実効振動半径は4cm。重量は1.57kg(うちマグネットは633g)。バッフル穴寸法は102mm径。推奨クロスオーバー周波数は5kHz以下。



■ FT200D

FT200D

 リッジドーム形状の純マグネシウム振動板(純度99.9%)を採用するツイータユニット。稜線のあるドーム形に成型することで分割振動による共振を分散。高域のカラーレーションが無く自然な高域再生を実現するという。

 リング形状のネオジウムマグネットを2個搭載。2個のマグネットが反発する向きに装着することで、小型ながら高磁力化を実現している。

 マグネット外周部には放熱用アルミリングヒートシンクを設け、ボイスコイルの温度上昇による音質の劣化を軽減。また、真鍮製のバックチャンバーは小型磁気回路のバックキャビティを最適化し、より低い周波数帯域での再生を可能にした。フレームは、組み合わせるウーファとの距離を近付けて点音源化を図れるよう、小型アルミダイキャストを採用している。

 再生周波数帯域は1kHz~50kHz、出力音圧レベルは86.5dB/mW。最大入力は100W。インピーダンスは8Ω。重量は355g(うちマグネットは24.4g×2)。バッフル穴寸法は56mm径。推奨クロスオーバー周波数は1kHz以上。



(2010年 7月 1日)

[AV Watch編集部 中林暁]