オリンパス、マイクロフォーサーズ用電動ズームレンズ

-3段変速で動画撮影に対応。防塵/防滴。49,875円


 オリンパスは、マイクロフォーサーズマウントの電動ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」を2012年1月下旬に発売する。価格は49,875円で、カラーはブラックとシルバーを用意する。

ブラックシルバー


PEN Lite E-PL3と組み合わせたセットも数量限定で発売

 また、同レンズとデジタル一眼カメラ「PEN Lite E-PL3」を組み合わせた1,000台限定のキットを2012年2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、カラーはボディ/レンズ共にシルバー。

 マイクロフォーサーズ規格に準拠し、同社初となる電動式ズームに対応したレンズ。一定の速度で動作し、滑らかで静かに安定したズーミングが行なえるため、特に動画撮影時に威力を発揮するという。35mm換算の焦点距離は24~100mm。最大口径のF値はF3.5~6.3、最小口径ではF22。

 レンズ駆動は3段変速で、動画撮影中のスローなズーミングのほか、詳細な構図決めや、素早いズーミングなど、用途に応じて操作可能。インナーズーム方式を採用しており、ズーミングによるレンズ全長の変動がなく、手持ちでも安定してホールドできるという。なお、ズームリングも備えており、手動ズームも可能。

 AFには、少ない枚数の軽いレンズを駆動する独自の「MSC(Movie & Still Compatible)機構」を採用し、ピント合わせを高速/静粛化した。加えて、リニアモーター駆動方式も採用。動作音の原因となるギアを排したことで、従来以上に、立ち上がりが俊敏で、高速/静粛/滑らかなAF駆動を実現。静止画/動画ともにストレスなく快適に撮影できるという。

 AF動作を一時的にストップできるフォーカスストップ機能が使える「L-Fn」(レンズファンクション)ボタンも配置。被写体と撮影者の間に障害物が現れたときでも、障害物にピントが合うのを防げる。

 マクロモードも用意しており、撮影距離50~20cmの範囲でピント合わせが可能。最大倍率0.72倍相当(35mm判換算)のクローズアップ撮影が可能となりる。レンズ側面のマクロボタンを押しながら、ズームリングを押し出すことで切り替えられる。

 レンズ構成は9群10枚。広角24mm(撮影画角84度)を取り込むため、レンズ中央部と周辺部の厚さの比が大きく、高精度な技術が必要なDSA(大偏肉両面非球面)レンズを配置。HR(高屈折率)レンズとED(特殊低分散)レンズで色収差も良好に補正するという。全てのレンズ表面にマルチコートを施し、逆光などでもクリアでヌケのよい写真を楽しめるとしている。

 その他の特徴として、マイクロフォーサーズシステム準拠の製品として初めて防塵/防滴機構を採用。リング状のシーリングが各所にはめ込まれており、ホコリや水滴がレンズ内部に入るのを防ぐ。

 フィルターサイズは52mm径で、既発売のレンズフード「LH-55B」(5,040円)などが装着可能 。外形寸法は57×83mm(直径×長さ)、重量は211g。レンズキャップ/レンズリアキャップが付属する。

別売レンズフード「LH-55B」装着時(ブラック/シルバー)LH-55Bを着けて、E-PL3と組み合わせた場合


(2011年 12月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]