バッファロー、全録レコーダ「DVR-Z8」の仕様変更

-録画レート見直しやバックアップ方法変更など


全録レコーダ「DVR-Z8」

 バッファローは、3月上旬の発売を予定している全録レコーダ「DVR-Z8」について、一部仕様の変更を発表した。

 主な変更は3点。1つ目は全録機能で選択できる録画ビットレートで、製品発表時にアナウンスされていた高画質設定は約8Mbpsだったが、これを約6Mbpsに変更した。全録動作、および予約録画動作の安定化のためで、可変ビットレートとなっており、平均6Mbps~最大約8Mbpsとなる。

 なお、レートが下がった事で、高画質設定時における全録可能期間が長くなる。詳細は下表の通り。なお、その他のモードのレート(標準画質:約4Mbps、低画質:約2Mbps)に変更は無い。

録画ch数低画質
約2Mbps
標準画質
約4Mbps
変更前
高画質
約8Mbps
 変更後
高画質
約6Mbps
8ch8日4日2日2.7日
7ch9日4.5日2.2日3日
6ch10日5日2.6日3.6日
5ch12日6日3日4.3日
4ch16日8日4日5.4日
3ch21日10日5日7日
2ch32日16日8日11日
1ch64日32日16日21日

 また、全録したデータのバックアップ方法を変更。全録した全ての番組を、USB接続した外付けHDDにバックアップする「まるっと全録バックアップ機能」が用意されていたが、バックアップに膨大な時間がかかる事が想定されるため、ユーザーが最大100番組まで任意に選択し、外付けHDDに一括ダビング(バックアップ)する仕様になった。

 操作性も改善。全録した番組を番組表から選択・再生する際、開発段階では番組の詳細情報が一度表示され、そこから再生するという流れだったが、番組を選んで「再生ボタン」を押すだけで、すぐに再生がスタートする仕様になった。ただし、番組を選んだ後で「決定ボタン」を押すと、番組の詳細が表示され、そこから再生をするという使い方もできる。

 「DVR-Z8」は、2TBのHDDを内蔵したレコーダ。愛称は「ゼン録」。2TBの内、約1.7TBを常時録画用に使用。チューナは地デジ×8chで、最高で8ch/8日間の常時録画が可能(低画質モード時)。常時録画とは別に予約録画も可能で、約300GBの「内蔵ムーブ領域」に保存される。BDなどの光学ドライブは非搭載。

 発表当初は2011年12月中旬の発売を予定していたが、同年12月14日に「製品開発の遅れ」を理由に3月上旬に発売が延期されている。


(2012年 2月 17日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]