ドコモとEye-Fi、静止画/動画ストレージサービスで提携

-パーソナルクラウド推進など。新カードも発売


業務提携を通じたサービス展開イメージ

 NTTドコモと米Eye-Fiは29日、Eye-Fiの無線LAN搭載SDカードやストレージサービスと、ドコモの「パーソナル」クラウドなどのサービス融合を目的とした業務提携に合意したと発表した。

 提携により、Eye-Fiカードを利用した自動ストレージサービスと、ドコモが提供する「お便りフォトサービス」を3月頃に連携。Eye-Fiカードを収めたデジタルカメラで撮影した写真を、ケーブル接続することなくデジタルフォトフレームの「お便りフォトパネル」へ自動転送できるようになる。

 Eye-Fiカードとスマートフォン/タブレットを連携させることで、デジタルカメラで撮影した写真をダイレクトにスマートフォンなどへ送信することや、オンラインストレージを介してPCを含む様々な端末で閲覧することが可能。今回の提携により、閲覧できる端末に「フォトパネル」が加わる。そのほか、Eye-FiカードからSNSサービスへアップロードすることで簡単に共有できるということも連携の一例として挙げている。

発売中のEye-Fiカード「Eye-Fi Mobile X2」

 このほかの取り組みとしては、通常Eye-Fiカードの初期設定はパソコンで行なうが、スマートフォンのアプリで初期設定が可能な新しいEye-Fiカードを、世界に先駆けて日本で販売。ドコモの販売チャネルでこのカードを取り扱うことに合意している。発売/ドコモ取り扱い開始の時期は4月頃がメド。

 今後は、Eye-Fiによる写真/動画データの自動ストレージサービスをドコモでも取り扱うことや、ドコモの提供する「パーソナル」クラウドサービスとの連携についても検討を進める。両社は「写真・動画データ関連サービスの様々な利用シーンを提案し、写真・動画をより楽しむ世界の実現に向けて努める」とコメントしている。

 写真/動画向けの「パーソナル」クラウドサービスは急激に成長している分野としており、両社のクラウドサービスを融合させることで、デジタルカメラ向けクラウドサービスと、パーソナル クラウド市場の活性化を目指すという。

 ドコモは、前述のサービス融合などのため、Eye-Fiが呼びかけた総額約2,000万USドルの出資募集に対して約1,400万USドル(約10.7億円)の出資を行なった。



(2012年 2月 29日)

[AV Watch編集部 中林暁]