パナソニック、無線LAN搭載の19~32型液晶VIERA「X50」
-フルHD IPS搭載で実売6万円の23型など3モデル
X50シリーズ |
パナソニックは、液晶テレビ「VIERA」の新製品として、無線LAN搭載の「X50シリーズ」3機種を6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は32型「TH-L32X50」が76,000円前後、23型「TH-L23X50」が6万円前後、19型「TH-L19X50」が48,000円前後。
いずれもEthernetのほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANを内蔵した液晶テレビ。32型と23型はIPSパネルを採用。解像度は23型のみフルHDの1,920×1,080ドットで、それ以外の2機種は1,366×768ドット。地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2系統備え、別売USB HDDへの録画も可能。
無線LANルータが無い環境でも、対応のDIGAとダイレクトに無線接続して、録画番組を再生可能。DLNA/DTCP-IPサーバー機能の「お部屋ジャンプリンクサーバー(DLNAサーバー)」機能も搭載し、VIERAでUSB HDDに録画した番組を無線LAN経由で、対応テレビやレコーダなどに転送して再生できる。
対応クライアントは、お部屋ジャンプリンク対応「VIERA」など。クライアント側がVIERAの'12年モデルの場合、お部屋ジャンプリンク再生時でもチャプタスキップやレジューム再生もできる。
スマートフォン向けのアプリとして「ビエラリモート 2.0」を無償提供。Androidスマートフォン版とiOS版が用意される。ビエラリモート 2.0は、携帯電話やスマートフォン内の写真や動画をVIERAに直接出力できるほか、リモコン機能などを備えたアプリとなる。
スマートフォンでは、JPEGのほか、MPO形式の3D写真もVIERAで視聴できる。動画はMP4に対応。また、Android版のビエラリモート 2.0では、AACとWAVの音楽ファイルも無線LAN経由でVIERAに出力し、VIERAのスピーカーで音楽を楽しめる。スマートフォンで見ているWebページをVIERAに転送して表示する事も可能。
お部屋ジャンプリンク対応で、別室のテレビなどに録画番組を配信できる | 対応DIGAとダイレクトに無線LAN接続することも可能 | ビエラリモートを使って、スマートフォンの動画などをテレビに出力できる |
ネットワークサービスの「ビエラ・コネクト」にも対応。民放キー局5社が中心となって展開しているVODサービス「もっとTV」にも対応。好きなアプリを探し、機能拡張ができる「ビエラ・コネクト」にも対応。生活情報やゲームなど、様々なアプリが用意されており、スマートフォンをゲームアプリのコントローラーとして使うこともできる。
高画質化機能としては、各シーンの映像情報をもとに、色、階調、周波数補正処理を行なうことで、色あたりを抑えながら、クリアで色調豊かな映像を表示するという「カラースムーサー」や、ネット上にあるフレームレートが低いコンテンツをなめらかに表示するという「ネットコンテンツスムース機能」を搭載。
表示コンテンツの解像度に応じて、高解像度化するアルゴリズムも搭載。高解像度の映像はオリジナルのままで表示し、SD画質の放送やDVD、ゲーム映像などで低解像度の場合は高解像度化するという。
付属リモコン |
HDMIから入力するデジタルカメラやビデオカメラの静止画/動画を、あざやかで深みのある色合いで表示する自動調整機能も装備。レコーダのDIGAと接続して映画コンテンツを観る場合、しっとりとした画質へ自動調整。DIGAからEPGなどを表示する場合は、輪郭や色調を補正することにより文字などを見やすく表示する。
HDMIは3系統で、32型のHDMI 1端子はARCにも対応する。高音質化機能として、本体下部のスピーカーからの音が、画面中央から出ているように感じられるという「音像アップ機能」も搭載する。
デザインは、1枚の板のようなミニマルフォルムを実現したという薄型設計が特徴。下部に特殊ミラーオーナメントを施し、深みのある光沢を演出したとしている。省エネ機能として、電力減モードを、「小」、「中」、「大」から選択する「エコ視聴」機能も備えており、画面を消して音声だけを楽しむことも可能。
型番 | TH-L32X50 | TH-L23X50 | TH-L19X50 |
サイズ | 32型 | 23型 | 19型 |
解像度 | 1,366×768ドット | 1,920×1,080ドット | 1,366×768ドット |
消費電力 (待機時消費電力) | 53W (約0.1W) | 42W (約0.1W) | 31W (約0.1W) |
年間消費電力量 | 43kWh/年 | 49kWh/年 | 35kWh/年 |
スピーカー | 2.2×7.5cm フルレンジ2個 | 3×10cm フルレンジ2個 | |
音声最大出力 | 総合20W | 総合10W | |
入力端子 | HDMI×3、D4×1(音声はビデオ入力1と兼用)、 コンポジット×1、アナログ音声×1 | ||
出力端子 | 光デジタル音声×1 ヘッドフォン×1 | ヘッドフォン×1 | |
その他の端子 | Ethernet、USB×2 | ||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 76.1×19.5×51.7cm | 57.3×18.7×40.3cm | 46.9×16.3×34.6cm |
重量 (スタンド含む) | 約9.5kg | 約6kg | 約4.5kg |
(2012年 5月 29日)
[AV Watch編集部 中林暁]