イーフロンティア、Klipschの新カナル「Image X7i」

流線型筺体採用のフルレンジBA。実売22,800円


「Image X7i」

 イーフロンティアは、Klipschのカナル型(耳栓型)イヤフォン新モデルとして、「Image X7i」(イメージ エックスセブンアイ)を10月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,800円前後。カラーはブラック。

 フルレンジのバランスド・アーマチュア(BA)ユニット「KG 623X7」を採用したイヤフォン。再生周波数帯域は10Hz~19kHz。インピーダンスは50Ω。音圧感度は110dB(1mW)。

 丸みを帯びた流線型の筺体が特徴。素材はセラミック。「小型でありながらも艶のある伸びやかな高音と、リッチで量感豊かな中低域を楽しめる」という。ケーブルはフラットタイプでもつれにくく、表と裏でカラーが異なるデザインを採用。


イヤーピースを外したところ。流線型の筺体が特徴マイク付きリモコンを装備している装着イメージ
ケーブルは表と裏でカラーが異なる

 ケーブルにはアップル製品に対応したマイク付きリモコンが搭載されている。入力プラグはステレオミニ。全体の重量は10.5g。

 イヤーピースにはEar Gelsを採用。サイズの異なる4種類のピースを同梱する。ほかにも、ケーブルクリップや専用ケースを同梱する。



■ファーストインプレッション

 image X10やX5といった、細身の筐体にフルレンジのBAユニットを採用したモデルを展開しているKlipsch。新モデルの「Image X7i」もフルレンジのBAを採用しているが、筺体が少し太くなり、水滴や魚類を思わせるような流線型フォルムになっているのが特徴だ。iBasso「HDP-R10」などを使い、試聴した。

「Image X7i」image X10やX5と並べたところ。なお、右下の「Image X7i」ホワイトモデルは海外向けのもの

 音質面では、KlipschのBAらしい、押し出しがパワフルでありながらニュートラルなバランスが特徴。フルレンジBAを活かし、低音から高音まで繋がりが良く、ダイナミック型イヤフォンを彷彿とさせるような自然なサウンドが魅力と言えるだろう。

 「藤田恵美/camomile Best Audio」から「Best OF My Love」を再生すると、ゆったりと量感のあるベースの中に、弦の細かな動きも同居しており、量感と解像度の高さが両立できているのがわかる。ヴォーカルの音色も硬質になり過ぎず、自然だ。

 細身の筺体を活かし、耳の奥まで挿入して低音を稼ぐX10やX5と比べて、X7iは筺体が太くなったためか、それほど深く挿入しなくても十分量感のある低域が楽しめる。沈み込みも深く、フルレンジBAとは思えないワイドレンジ再生が可能になっている。


(2012年 10月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]