ニュース

D&M、DALI製センタースピーカー「EPICON/VOKAL」

SMC素材やハイブリッドツイータ搭載。54万円

「EPICON/VOKAL」のルビーマカッサル

 ディーアンドエムホールディングスは11日、デンマークDALI製のスピーカー「EPICON」(エピコン)シリーズのセンタースピーカー「EPICON/VOKAL」を発表した。受注生産品で、納期は約3カ月。価格は54万円。カラーはブラック(B)、ウォールナット(MH)、ルビーマカッサル(MR)の3色を用意する。

 EPICONシリーズは、昨年「EPICON6」、今年の2月に「EPICON8」、「EPICON2」が発売されているが、そのセンタースピーカーとなるモデル。ユニット構成は、高域用に29mm径ソフトドームツイータ、10×55mmのリボンツイータを採用したハイブリッドタイプ。ウーファは6.5インチ径のダブルウーファとなっている。クロスオーバー周波数は2,750Hz、15kHz。

 ウーファの磁気回路にはSMC(ソフト・マグネティック・コンパウンド)と呼ばれる素材を採用。コンパウンド状の粒が小さい砂鉄の一粒一粒に、電気的絶縁性のある化学的コーティングを施したもので、このSMCを磁気回路のポールピースとトッププレート内周部(ボイスコイルに近接する部分)に使用。これにより、電流歪を抑えている。

 さらに、十字型ポールピース、上下分割型アルミショートリングなど、磁気回路に起因する歪も低減。「アンプ並の歪特性を実現した」という。振動板はEUPHONIA以来、各シリーズに採用されているウッドファイバーコーンを、EPICON用にチューニングしたものを使用。軽量・高剛性で低損失なのが特徴という。

 シルクソフトドームのツイータは29mm径と大型で、低い帯域の再生も可能にした事で、ウーファとの音の繋がりを改善。リボンツイータは30kHzまでの再生に対応。この2基のユニットを、アルミダイキャスト製のプレートにマウントしている。

 再生周波数帯域は49Hz~30kHz。入力感度は89.5dB。インピーダンスは6Ω。推奨アンプ出力は50~300W。外形寸法は816×349×247mm(幅×奥行き×高さ)。重量は18.4kg。ターミナルリンクセット、拭き布、ゴム足が付属する。

(山崎健太郎)