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イーフロンティア、カラオケ風映像も作成可能な4K対応ビデオ編集「Pinnacle Studio 17」
(2013/12/6 15:00)
イーフロンティアは、Corelのビデオ編集ソフト「Pinnacle Studio 17」シリーズ3製品を12月6日より順次発売する。パッケージ版とダウンロード版が用意され、パッケージ版は12月20日発売、ダウンロード版は12月6日発売。ダウンロード版のみアップグレード版も用意する。
価格は、スタンダードモデル「Pinnacle Studio 17 Plus」のパッケージ版が17,460円(ダウンロード版12,600円)、4K対応や音声ノイズ除去ソフトが付属する上位版「Pinnacle Studio 17 Ultimate」のパッケージ版が21,000円(同14,700円)。ダウンロード版のみ、スタンダードモデルから3D対応機能や5.1ch音声機能を省いた廉価版の「Pinnacle Studio 17」も用意。価格は10,500円。対応OSはWindows Vista/7/8で、64bit版が推奨されている。
主な機能の比較 | Pinnacle Studio 17 | Pinnacle Studio 17 Plus | Pinnacle Studio 17 Ultimate |
---|---|---|---|
4K映像対応 | - | - | ○ |
編集用トラック数 (ビデオ/オーディオ) | 6 (3/3) | 24 (12/12) | 無制限 |
搭載エフェクトや テンプレート数 | 1,500以上 | 1,800以上 | 2,000以上 |
Red Giantのエフェクト | - | - | ○ |
音声ノイズ除去ソフト (iZotope Music & Speech Cleaner) | - | - | ○ |
Blu-rayオーサリング | - | - | ○ |
3D対応 | - | ○ | ○ |
Dolby 5.1ch対応 | - | ○ | ○ |
Live Screen Capture | - | ○ | ○ |
Pinnacle Studioは、2012年にCorelがAvidより買収したノンリニア方式のビデオ編集ソフト。米国や欧州で高いシェアを持ち、前バージョン(Ver.16)で約1,300万人超のユーザーがいるという。日本ではVer.15まで発売されていたが、Ver.16は未発売となっていた。
Pinnacle Studio 17シリーズは、レイヤー構造を意識したUIを採用。フォトレタッチソフトのような感覚でレイヤーを重ねて、映像やエフェクトの編集ができるという。1本のビデオ編集時に、同時に利用できるトラック数(ビデオ/オーディオ)は、Plus版が24(12/12)、Ultimate版は無制限。また、MPEG-4 AVC/H.264フォーマットでビデオの編集・製作を行なう場合、レンダリング速度が前バージョン(Ver.16)比で最高10倍まで高速化している。上位版のUltimateには、音声ノイズ除去ソフト「iZotope Music & Speech Cleaner」が付属。2013年12月中に予定されている無償アップデートにより、4K映像にも対応する。
豊富なエフェクトを搭載することが特徴で、利用できる2D/3Dエフェクトやテンプレートの数は、Plus版で1,800以上、Ultimate版で2,000以上となっている。また、Ultimate版は、ハリウッド映画などでも使用されるRed Giant製のエフェクトが利用でき、より本格的なエフェクト処理を可能としている。
イーフロンティアでは、「搭載するエフェクトが非常に多いため、逆にどれを使えばいいかわからないといったことがあるかもしれない。今後、エフェクトの活用方法をメールマガジンで案内したり、エフェクトを使ったサンプル動画を公開するなどの方法を検討していく」という。
両方のバージョンに、マウス操作やファイルの作成手順などパソコン画面の映像をキャプチャし、トレーニングビデオなどの作成に利用できる「Live Screen Capture」機能や、映像に合わせて音楽を調整する「Scorefitter」機能なども搭載している。
いずれのバージョンにも、25GBのクラウドストレージの利用権が付属。ユーザー登録を行なうと、さらに25GB分が追加され、計50GBが無料で利用できるという。動画共有サイトへのダイレクトアップロード機能を搭載し、YouTubeやFacebookなどに、編集したビデオを簡単にアップロード可能。また、iPad用アプリ「Pinnacle Studio for iPad」(1,300円)とも連携可能で、アプリで編集したビデオを読み込んで仕上げを行なったり、編集したビデオをiPadやApple TVに出力できる。なお、iPad用アプリはソフトに含まれていない。
同社は、ビデオ編集ソフトとして「Video Studio」シリーズも発売しているが、それぞれのソフトの位置付けとして、「Video Studioは手早く簡単にビデオ編集が可能で、どちらかといえばファミリー向け。Pinnacle Studioはエフェクトが豊富で編集の自由度が高く、クリエイターやプロの使用に適している」としている。