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JVCが未発表の上位イヤフォン。ソニーのポータブルオーディオ新製品も一挙に体験

 オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)が17日に、東京・お台場のTIME 24ビルで開幕。会期は17日~19日で、入場は無料。ここでは、JVCケンウッドやファイナルオーディオデザインなどのブースをレポートする。

JVCケンウッドのブースに未発表イヤフォン

 JVCケンウッドブースでは、JVCブランドのウッドコーンコンポや、ポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」、ウッドドームユニットを採用したカナル型イヤフォン最上位「HA-FX850」などを展示。試聴も可能になっている。

 そして、ブースの奥に未発表のイヤフォンを参考展示している。

参考展示されたカナル型イヤフォン

 型番は無く、「ウッドシリーズ・プレミアム」モデルのプロトタイプと説明されている。フォルムはHA-FX850と良く似ているが、筐体の木目部分が黒っぽくなっているのが外観的な特徴。「FX850をベースにしながらも、よりパーツを吟味し、さらなる音質アップを目指して開発を進めている」としており、「年末か年明け頃に形にしたい」という。価格は未定だが、FX850を超えるハイエンドモデルになりそうだ。

参考展示されたイヤフォン
HA-FX850
ブース内ではリケーブル対応のFX850を使い、ケーブルを交換すると、音がどのように変わるか体験できるコーナーも用意
ポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」

ファイナルオーディオデザインも未発表イヤフォン

 heavenシリーズの新モデルとして、「heaven VII」(実売6万円前後)、「heaven VIII」(実売7万円前後)を12月頃に発売するという。どちらもシングルのバランスド・アーマチュア(BA)ユニットを搭載。heaven VIIIのユニットには、穴を設けて低音の再生能力を高め、「モニターライクなワイドレンジ再生が可能」という。

上位モデルのheaven VIII。
heaven VI
直販限定、heaven VIのマットブラックモデル

 どちらの筐体も金属製だが、砂のような状態の金属を型に入れ、1,300度で熱して成型する手法で開発。削り出しよりも複雑な形状ができるほか、「どうしてそうなるのかはまだ不明だが、余分な響きも低減される」という。

 なお、「heaven VII」には直販限定モデルとして、マットブラック仕上げも用意する。

その他

 ソニーは、ハイレゾ再生対応の「ウォークマンA」を中心に、ポータブルオーディオ機器を一挙に体験できるコーナーを用意。70mm径ドライバ採用の最上位ヘッドフォン「MDR-Z7」、バランス駆動対応のポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-3」、イヤフォンの上位モデル「MDR-Z5」などの音質が確かめられる。

 さらに、アニメソングや洋楽など、ジャンル別のハイレゾ試聴曲を収録したウォークマンAも用意。好みのジャンルの楽曲でハイレゾの魅力が体験できるようになっている。

ウォークマンA
70mm径ドライバ採用の最上位ヘッドフォン「MDR-Z7」
好みのジャンルの楽曲でハイレゾの魅力が体験できる

 18階では、オーディオ4社5ブランドの合同プロジェクトとして、オンキヨー、デノン、パイオニア、マランツ、ヤマハが、ハイレゾが楽しめるコンポの組み合わせ例、アナログオーディオが楽しめるオススメの組み合わせなどを展示。合計金額も記載されており、どのくらいの予算でコンポが揃えられるか、イメージしやすい展示を行なっている。

18階では各社がコンポの組み合わせ提案を行なっている
NHKも出展。8Kスーパーハイビジョンと22.2chによるサラウンドのデモが体験できる

(山崎健太郎)