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Apogee、左右計8ch DAC搭載のスティック型ヘッドフォンアンプ「Groove」

 メディア・インテグレーションは、米Apogee ElectronicsのUSB DAC搭載ヘッドフォンアンプ「Groove」を6月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は36,852円前後。

Apogee Groove

 Apogeeは、'85年に創業、プロ向けのレコーディング用機器を手がけているメーカー。ローリング・ストーンズ、ジョン・メイヤー、ポール・マッカートニー、デビッド・ボウイ、ロキシー・ミュージックなどの名盤を手がけたエンジニア、ボブ・クリアマウンテン氏が同社のアドバイザーも担当している。

 外形寸法95×30×16mm(縦×横×厚さ)、重量45.35gと小型・軽量な製品だが、「世界最高クラスのレコーディング・スタジオに使用している高品位なオーディオ技術が注がれ、ノートPCでスタジオ・クオリティの音質が手に入る」としている。

 最大の特徴は、2ch用の製品だが、ESS TechnologyのSabreシリーズ、8ch用のDACを採用している事。ステレオの各チャンネルに、4chずつ使用する事で、広いダイナミック・レンジや低歪を実現したという。この技術は「Quad Sum DAC」と名付けられている。

Grooveの内部基板

 様々なヘッドォンをドライブするために、出力段に独自の回路デザイン「コンスタント・カレント・ドライブ」を採用。定電流型デバイスとなっており、接続したヘッドフォンのインピーダンスに関わらず、「リニアで忠実な再生ができる」としており、「一般的なヘッドフォン出力で生じる、特性の変化をスムーズに補正し、忠実なレスポンスで再生できる」という。最大出力レベルは225mW(30Ω)、40mW(600Ω)。

 DACとしては、最大192kHz/24bitまでのPCMデータに対応。USB 2.0接続で、アシンクロナスの高精度クロックも装備。USBバスパワーで動作する。対応OSはWindows 7/8/8.1、Mac OS X 10.8以降。Windowsではサイトでの登録後、ドライバのダウンロードが必要。

 筐体はアルミ製。レベルを表示するマルチ・カラーLEDインジケーターも装備。キャリングポーチも付属する。

使用イメージ

(山崎健太郎)