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長渕剛の「MTV Unplugged」4Kライブを放送前に体験

映像で間近に感じる、アコースティックの魅力

 スカパーJSATは、長渕剛が出演する「MTV Unplugged:Tsuyoshi Nagabuchi」の4K特別試写会を7月23日に開催。4K専門チャンネルの「スカパー! 4K 総合」と「MTV」で7月26日に放送するライブの模様を、東京・二子玉川の「STUDIO & HALL二子玉川ライズ」で、マスコミなどに向けて先行4K上映した。

MTV Unplugged:Tsuyoshi Nagabushi
撮影:辻徹也

 6月10日に都内で行なわれたアコースティックライブ「MTV Unplugged」に長渕剛が出演し、4K収録を実施。スカパー! 4K 総合(プレミアムサービス 596)では4K画質、MTV(CS323/プレミアムサービス640)ではHD画質で7月26日19時~20時にオンエアされる。MTV Unpluggedが4K放送されるのは世界初。4K放送の視聴には、対応受信機器と、スカパー! プレミアムサービスへの加入が必要となる。

 放送に先駆け、23日にSTUDIO & HALL二子玉川ライズで4K特別試写会を開催。招待されたスカパー! 加入者らとともに、ひと足先に4Kでライブ映像を鑑賞した。

4Kで間近に“歌手・長渕”の魅力を感じる10曲

 MTV Unpluggedは、アコースティックな手法とオーディエンスとの親密な距離にこだわったMTVの人気企画。1989年にニューヨークで初めて行なわれ、これまでエリック・クラプトンやボブ・ディランなど100組を超えるアーティストが出演した。日本制作では、2001年の宇多田ヒカルを始め、平井堅、絢香、JUJU、西野カナなど25組のアーティストが登場している。

「MTV Unplugged: Tsuyoshi Nagabuchi」のロゴ

 1978年のシングル「巡恋歌」での本格デビュー以降、アーティストとしてだけでなく俳優や絵画の世界でも活躍している長渕剛が、このMTV Unpluggedに出演。ライブ会場は東京・丸の内のCOTTON CLUB。抽選によって招かれた100名の前で、全16曲を披露した。

 23日の4K試写会が行なわれたのは、複合施設・二子玉川ライズ内に4月にオープンした、「STUDIO & HALL二子玉川ライズ」。4K映像対応のカメラやプロジェクタ、放送設備を持つ貸しスタジオ兼多目的ホールとなっている。ここに、スカパー加入者で試写会に応募した人の中から、抽選で50組100名が招待された。

試写会会場の「STUDIO & HALL二子玉川ライズ」
今年グランドオープンした二子玉川ライズ。話題のショップ「蔦屋家電」も

 試写会場では、250型のスクリーンに4K対応シネマプロジェクタで投写。ライブで披露されたうち、26日にも放送される10曲の模様が上映された。「ようこそ、いらっしゃい。今日はみんな品のよろしいことで」。ジャケットにハット姿で登場した長渕剛は、少し改まった様子。

250型スクリーンに上映。会場には100人が招かれた
4Kプロジェクタなど上映の設備

 観客と近い場所に長渕が座り、いよいよライブがスタートした。落ち着いた照明の下で、「RUN」や「とんぼ」、「乾杯」など不動の人気を誇るヒット曲を、小編成のアコースティックバージョンで披露。最初は「緊張する」とはにかんでいた表情も次第に柔らかくなり、曲が進むにつれ額や首筋に汗が光り出し、歌声にも力が増してくる。まるで全身でギターを弾いているような力強いストロークと、熱い想いの込もったシャウトを響かせる長渕自身と会場の変化を、4Kカメラが克明にとらえていた。演奏とともに観客の表情もところどころにしっかり映ることから、非常に近い距離で演奏を聴いていることがよく分かる。試写会場の音声は前方のスピーカー4台のみのシンプルなステレオ構成だが、ストレートにギターとボーカルの音を伝えており、ライブの雰囲気に近いものを、試写会でも感じられたのではないかと思う。

 最近は音楽以外の言動でも注目される長渕剛だが、改めて“歌い手”としての魅力が感じられるステージだった。8月22日には富士山麓で10万人オールナイトライブを控えているが、7月26日の4K放送も、普段のライブとは少し異なる新しい長渕の一面を、家庭で味わえるものになりそうだ。なお、放送に先駆けてBSスカパー!で、ロングインタビューなどを交えた特別番組「俺たちの長渕剛 ~Road to Fuji~」(15時30分~)もオンエアされる予定。

【7月26日に放送される全10曲】

  • RUN
  • とんぼ
  • ヒロイン
  • 乾杯
  • プロポーズ
  • 二人歩記
  • THANK YOU WOMAN
  • 俺の太陽
  • Please Again
  • 富士の国

(中林暁)