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ゼンハイザーの新最上位ヘッドフォン「HD800 S」登場。DSD対応アンプも

 ゼンハイザージャパンは24日、東京の中野サンプラザで開催の「秋のヘッドフォン祭 2015」会場で、フラッグシップヘッドフォン「SENNHEISER HD800 S」とヘッドフォンアンプ「HDVD 800」のDSD対応モデルなどの新製品を参考出展した。

HD800 SとHDVD 800新モデル

 「HD800 S」は、2009年発売のゼンハイザーのフラッグシップヘッドフォン「HD800」の上位モデルで、今回のヘッドフォン祭で初披露された。ドイツでは12月上旬の発売を予定している。

HD800 S
ケーブルはブラックに

 56mmドライバを搭載したオープン型ヘッドフォンという仕様はHD800を継承しているが、新搭載のアブソーバの採用により、低/高域の伸びやフラットな特性をさらに改善。スペック上も聴感上も音質を向上しているという。

 また、バランス接続対応の強化のため、バランスケーブルを同梱。ケーブルのプラグ部もブラック仕様に変更している。

バランスケーブルが付属

 その他の主な仕様はHD800とほぼ共通だが、重量やスペック詳細はまだ未定とのこと。また、HD800 SとHD800は併売し、上位モデルとしてHD800 Sを訴求する。価格についてもHD800(実売175,000円)より高くなる見込みとのこと。

HDVD 800がDSD対応に進化

 また、2013年発売のUSB DAC/ヘッドフォンアンプ最上位モデル「HDVD 800」を、DSD対応とした新モデルも参考出展。開発中のプロトタイプのため製品名は未定で、音の仕上げもこれからとのことだが、2016年の発売を目指しているという。

HDVD 800のDSD対応後継モデル

 HDVD 800のUSB DACは192kHz/24bitまでの対応となっていたが、新モデルではDSD入力にも対応。DACチップはTIの「PCM1794」を搭載する。入力端子はUSBと光/同軸デジタル、AES/EBU(XLR)、アナログ音声(RCA)。ヘッドフォン出力端子は標準ジャックとバランスXLR。

 PLLの変更などで音質改善も図っている。新モデルでは、HD800 Sとの組み合わせを想定しており、特にバランス接続時の音質を強化を重視しているという。

背面

(臼田勤哉)