ミニレビュー
Fire TVでYouTubeアプリが使えるようになったのでインストールしてみた
2019年7月11日 12:15
Amazon.co.jpのスティック型端末「Fire TV」シリーズで9日、YouTubeアプリが利用できるようになった。さっそくインストールしてみたので、その模様を写真と共にお伝えする。また、Amazon Prime VideoのアプリがChromecastに対応したので、こちらもテストした。
Fire TVでYouTubeアプリが使えるようになった
YouTube公式アプリの提供がスタートしたのは、現在日本で販売されているFire TV Stick(第2世代)、およびFire TV Stick 4K。また、2017年以前に発売したFire TV(第2世代、第3世代)、およびFire TV Stick(第1世代)向けにも、今後数カ月以内に配信される予定だ。今回はFire TV Stick(第2世代)を使ってテストしている。
Fire TVを使っていない人には「え、Fire TVにYouTubeアプリって無かったの?」と思われるかもしれない。ご存知の通り、GoogleとAmazonは、ChromecastやFire TVなどのハードウェアや、YouTubeやPrime Videoの映像配信サービスなどでライバル関係にある。
そのため、2017年後半から各社のプラットフォームにおける競合サービスの排除が強まり、その流れでFire TVへYouTubeアプリが提供されなくなっていたのだ。
しかし、2019年4月に和解が発表。Googleが「AmazonのFire TVやFire TV Edition対応スマートテレビ向けにYouTubeアプリを数カ月内に提供する」と発表しており、今回、その言葉通り復活したというわけだ。なお、Amazon側も同時に「Prime Video視聴アプリにChromecast機能を追加するよ」と予告しており、こちらも今回実現している。
Fire TV Stick(第2世代)を10日の夜に起動させてみると、ホーム画面に「YouTube」という大きなロゴが表示されていた。「マイアプリ&ゲーム」からも見つけられるが、提供開始したばかりなので、ホーム画面で大きくアピールしているのだろう。
このロゴを選択すると、YouTubeのアプリダウンロード画面へ。インストールまでの流れは、NetflixやHuluなど、他のアプリとまったく同じだ。
YouTubeアプリを起動すると、アカウントにログインするか、ログインせずにそのまま使うかを選択できる。ログインする際は、画面にパスワードが表示される。指定されたURLに、スマホのブラウザからアクセスし、そのページにパスワードを入れると、Fire TV Stick側でのログインが完了する。Fire TV Stickのリモコンを使ってIDなどを入力するよりも、こちらの方法が便利だ。
YouTubeにログインした状態であれば、PCやスマホでYouTubeを見ていた視聴傾向に沿っておすすめ動画が提案されたりと、より快適に利用できる。レスポンスも高速で、使っていてもたつく印象はない。
Amazon Alexaを使って、コンテンツの検索や再生、早送り、巻き戻しといった操作も可能。「アレクサ、 YouTubeで料理の動画を探して」といった指示もできる。
実際に使ってみると、NetflixやHulu、Amazon Prime Videoなどで映像を楽しむ感覚で、YouTubeの動画を、テレビにマッチしたUIで再生できるのは快適だ。最近はTV側にもYouTube再生機能が搭載されているが、すこし古いTVの場合、動作が遅い事もある。そんな時はFire TV Stickを使うのもアリだろう。
Amazon Prime VideoのアプリがChromecastに対応
スマホなどでAmazon Prime Videoを視聴するアプリが、Chromecast端末、およびChromecast built-in搭載端末へのキャストに対応した。
つまり、スマホのアプリでPrime Videoを鑑賞している際に、「この映像をテレビで観たいな」と思ったら、Chromecast端末を接続したテレビ、もしくはChromecast built-inのテレビに向かって、その映像を“キャスト”できるようになるわけだ。
同じく10日の夜にAmazon Prime Videoのスマホアプリを起動すると、「大画面をご利用のお客様に、大ニュース」という表示が。それと共に、画面の右下にキャスト用ボタンが表示された。
使い方は簡単で、Prime Videoでコンテンツを鑑賞しながら、「TVで観たいな」と思ったらキャストボタンをタップ。すると、Chromecast端末の名前や、Chromecast built-in搭載端末などの名前が表示されるので、キャストしたい先を選ぶと、そのテレビに、スマホで見ていたコンテンツの続きが表示される。
キャスト後も、スマホアプリはリモコンとして機能しているので、シークバーをタップして観たいシーンにジャンプするなど、テレビのリモコンよりもより直感的な操作ができるのが快適だ。