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Technics、「レコードの楽しみをさらに身近にする」ターンテーブル
2026年5月20日 14:40
パナソニックは、テクニクス(Technics)のダイレクトドライブ式ターンテーブル「SL-1500CW」を6月中旬に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は135,000円前後。カラーはシルバーとブラックを用意する。
ターンテーブルは音楽好きに加え、近年では初めてアナログレコードに触れる10~30歳代の若年層の購入も増えており、製品の魅力が改めて注目されているとし、SL-1500CWは「アナログレコードの楽しみをさらに身近にするコンプリート・ダイレクトドライブターンテーブルシステム」と位置づける。
駆動方式はダイレクトドライブ式を採用した。モーターには既発売の「SL-1200GR」で採用したシングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターをベースに、専用チューニングを施して搭載。電気回路もモーターとプラッターの性能を最大限発揮できるように調整し、SL-1200GRと同等の回転精度を実現。立ち上がり時間は同等の0.7秒(33 1/3回転時)を実現している。
ダイレクトドライブ式では、モーターの回転がそのままレコード盤の回転となるため、モーターの安定した回転速度の制御が重要となる。SL-1500CWのモーター回転制御には、Blu-rayディスク機器で培った最新の制御技術を応用した。
回転数の検知にはSL-1200シリーズで伝統的に採用してきた全周検出FG方式を投入し、FGコイルのパターン密度を高めることで、より正確な回転数の検出を可能にしている。
そのほか上位モデル開発で得られたモーター制御技術も導入。ドライブ回路ごとのオフセット電圧を計測し、部品偏差によるズレを自動で補正。さらにモーターもそれぞれ基準電圧を測定して自動補正し、モーターの磁気回路誤差を補正して最適な制御電圧でモーターを制御する。
レコード盤を乗せるプラッターは、アルミダイカストに不要共振を排除するためのデッドニングラバーを裏面全体に貼り付けた2層構造を採用。慣性質量の増加と低振動化を実現するため、シミュレーションによりアルミダイカスト部の形状を最適化したほか、プラッター裏面には剛性を上げるための強化リブを追加、デッドニングラバーとの設置面積を増やすことで、高い減衰特性を実現した。
トーンアームはテクニクス伝統のスタティックバランス型のS字形ユニバーサルトーンアームを継承し、パイプ素材には軽量で剛性に優れるアルミニウムを、ジンバルサスペンション構造のトーンアーム軸受け部には切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングを採用した。これにより、「SL-1200GRと同等の初動感度を実現し、レコード盤に刻まれた信号の正確なトレースを実現した」という。
付属カートリッジは「ortfon 2M Red」。付属のヘッドシェルにあらかじめ装着した状態で同梱されているため、カートリッジの購入やヘッドシェルへの取り付けの必要がなく、機器と接続してすぐにレコード再生を楽しめる。
付属のもの以外にも幅広いカートリッジに対応するため、6mmの範囲でトーンアームの高さを調整できるほか、付属の補助ウェイトを使用して質量14.3〜25.1g(ヘッドシェル含む)のカートリッジに対応する。
出力はPHONO端子、PHONOアース端子、LINE出力端子。MM型カートリッジに対応したフォノイコライザーアンプを内蔵しており、PHONO入力がないオーディオ機器とも接続できる。
PHONO出力を使用する場合は、イコライザー回路の影響を完全に排除するため、フォノイコライザーアンプの機能をオフにすることができる。加えて、微弱なPHONO信号を正確に伝送するため、PHONOとLINEの端子を独立させ、PHONO信号が最短となる回路構成にするなど音質優先の設計も盛り込んだ。
レコード再生が終了すると自動的にトーンアームが持ち上がるオートリフトアップ機能も搭載。同機能はトーンアームのベース部に組み込み、音質への悪影響を抑える構造とした。トーンアームの動きをセンサーで検知する仕組みで、モーターの動力を使わないため、電気的な影響や振動の影響を受けないという。
外部からの振動を軽減するシャーシには、ABSにガラス繊維を配した特殊素材とアルミダイカストシャーシを強固に一体化した2層構造。剛性を高めた特殊素材と金属シャーシを組み合わせることで「高剛性と制振性を高いレベルで両立した強靱な筐体を実現した」という。筐体を支えるインシュレーターは、スプリングとラバーによる構成。
消費電力は電源ON時で8W。外形寸法は453×372×169mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約9.9kg。ダストカバーやEPレコード用アダプター、バランスウェイトなどが付属する。

