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ソニー「Xperia 1 VIII」望遠カメラセンサー4倍大型化。新開発スピーカーで音も大幅進化

Xperia 1 VIII 左からネイティブゴールド、ガーネットレッド、アイオライトシルバー、グラファイトブラック

ソニーは、「Xperia 1 VIII」のSIMフリーモデルを6月11日に発売する。カラーはグラファイトブラック、アイオライトシルバー、ガーネットレッド、SIMフリー限定のネイティブゴールドの4色。価格はオープン。通信事業者からも6月中旬以降に発売される予定(メモリ12GB/ストレージ256GBのみ)。SIMフリーモデルのバリエーションと市場想定価格は以下の通り。


    【Xperia 1 VIII SIMフリーモデル(市場想定価格)】
  • RAM16GB/ROM1TB:300,000円前後
  • RAM16GB/ROM512GB:269,000円前後
  • RAM12GB/ROM512GB:252,000円前後
  • RAM12GB/ROM256GB:236,000円前後

主な進化点は、望遠カメラのセンサーが従来の約4倍に大型化したこと。超広角カメラと同じ1/1.56型となり、全てのカメラでフルサイズ並みの暗所性能を実現したという。

一方で、センサーの大型化により、カメラユニットの設計も大幅に変更。光学ズームが廃止されたほか、レイアウトも従来の縦並びから、正方形に近いボックス状のエリアに収まる形になった。

また、SIMフリーモデルはメモリ16GB/ストレージ1TBのバリエーションが新たに追加された。

オーディオ面での進化は、スピーカーユニットの刷新。従来は上下で異なる大きさのユニットを搭載していたが、内部回路の設計変更に伴い、同じ形状のユニットを搭載できるようになった。これにより、音の拡がりや奥行きが大幅に向上している。

望遠カメラセンサーが大型化。AIカメラアシスタントで手軽にクリエイティブ撮影

カメラ構成は、16mm超広角、24/48mm広角、70/140mm望遠の3眼。センサー部も引き続き、超広角部には1/1.56型のCMOSイメージセンサー「Exmor RS」、広角部には2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T」を搭載。

今回、望遠側にも超広角と同じ1/1.56型のExmor RSを採用しており、3眼全てでフルサイズセンサー並みの低ノイズ性能と広いダイナミックレンジによるクリアな暗所撮影を実現したという。

Xperia 1 VIII(上)と前機種のXperia 1 VII(下)

前述の通り、望遠部は従来の光学ズームを廃止。センサー部の拡大に伴い、物理的に望遠部のユニットが大きくなってしまうほか、レンズもそれぞれ大型化してしまうことから、両立が難しいという。ユーザーから、望遠部の暗所性能を向上してほしいという要望が多数あったことから、今回の構成に仕上げたとのこと。

左がXperia 1 VIII。センサーが大きくなり、ユニット自体が大きくなった
望遠部は横側にセンサーが着いているためこのような配置に

広角部と望遠部は、それぞれクロップによる光学相当の2倍ズームに対応。

また、重ね合わせ処理を改良。RAWデータで重ね合わせ処理を行なうことで、フロントカメラを含めた全てのカメラで広いダイナミックレンジと低ノイズを実現。HDR・NR処理の改善で解像、白飛び、黒つぶれも改善され、色再現も向上。ポートレート撮影においてもより自然なぼけを実現した。

テレマクロ撮影機能は、写真/動画/プロ写真/プロ動画モードで使用可能になり、オートフォーカスにも対応。従来はテレマクロモードに切り替えてマニュアルフォーカスのみの操作となっていたが、Xperia 1 VIIIでは、被写体に近づくことで、自動でテレマクロ撮影に切り替わる。なお、焦点距離は140mmが使用され、最短撮影距離は15cm、最大撮影倍数は約1倍になる。

動画撮影機能では、被写体を追いかけて引きと寄りの2つの映像を残せるオートフレーミングが望遠部にも対応。5.8倍までのデジタルズームにも対応し、遠くから撮影しても被写体の表情まで切り抜けるようになったという。

AIカメラアシスタントも新たに搭載。写真撮影時に、認識したシーンに合わせてクリエイティブルックをベースにカスタマイズされたソニーおすすめの表現が4つ提案され、選択して撮影するだけでクリエイティブな表現で撮影できる。

この提案はユーザーの好みが反映されるため、使う毎に今まで選択したものを学習して好みに近い提案をするようになる。また、クリエイティブルックを微調整したもので、どのような調整がされているかを確認したり、気に入った提案を登録しておくこともできる。

カメラが被写体を認識すると、4つのルックを提案
ベースのルックと調整値も確認できる。ここから微調整して撮影することもできる

スピーカーが大幅進化。ディスプレイなど基本性能は前機種踏襲

スピーカーユニットが刷新され、本体上下に同じスピーカーユニットを搭載したことで、音の広がりと奥行きが向上した。

従来、本体下部は長方形型のスピーカーユニットを備え、上部はカメラユニットの関係で正方形に近い少し小さめのユニットを搭載していた。それをスマホのSoCを活用した信号処理によって、これまでの音楽再生を実現してきたという。最大音量も12%向上している。

今回はカメラユニットの配置変更に伴い、上部にも長方形のスピーカーが設置できるようになったことで、上下に同一の新開発した長方形のスピーカーユニットが設置できたとのこと。

従来の上部のスピーカー(上)と、今回新開発されたスピーカーユニット(下)
上部のスピーカーユニット
下部のスピーカーユニット。ユニット自体は同じ物
カメラユニットの配置が変更されたので、上部に長方形のスピーカーユニットが設置できるように

これまで通り360 Reality Audioの再生にも対応。AIにより、CD音質以下の音源をハイレゾ相当まで拡張して高音質化するDSEE Ultimateや、360度音源化する360 Upmixも使用できる。

Bluetoothの接続性も引き続き強化。完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM6」との組み合わせでは、混雑環境でもほとんど音飛び無しを実現(AAC接続時)。

イヤフォンジャックも前機種同様、ウォークマンクオリティを実現した。

実際に刷新されたスピーカーで音を聴いてみると、音全体がかなり広く感じられて、本体の後ろ側に小型のスピーカーを2つ置いてステレオ再生しているような感覚で聴こえる。音数の多いアニソン系の分離感が特にスマホのスピーカーとは思えないほどクリアで、思わず聞き入ってしまった。

元々Xperia 1シリーズのスピーカー再生のクオリティは高いと感じているが、Xperia 1 VIIIの場合は、もうタブレットにしてほしいと思うようなクオリティ。Dolby Atmosの映画を再生すると、音のスケール感が大きすぎて、画面が小さ過ぎると感じた。

Xperia 1 VII(左)、Xperia 1 VIII(右)

画質面は前機種踏襲。省電力化でバッテリー持ちはさらに向上

画質面は従来同様で、フルHD+(1,080×2,340解像度)の約6.5型有機ELパネルを装備。1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応している。アスペクト比は19.5:9。

デザインコンセプトは、原石を意味する「ORE」。カメラバンプ、背面ガラス、アルミフレームの質感を合わせこみ、“様々な機能が凝縮された原石のような所有感を満たす塊”を目指した。また、Xperia 1 VIで人気だったレッドカラーが復活した。

SoCはSnapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platform。バッテリーは従来同様の5,000mAhのバッテリーを搭載し、4年使用後も最大容量の80%以上をキープする。前機種と比較してさらに省電力化を図り、パフォーマンスをアップしながらさらなる電池持ちを実現したとのこと。

長期での利用を想定した、4回のOSアップデート、6年間のセキュリティアップデートをサポートする。

microSDカードスロットも引き続き装備。2TBまでのmicroSDカードが使用できる。外形寸法は162×74×8.3mm。重量は200g。

専用カバー「Style Cover with Stand for Xperia 1 VIII」も用意。市場想定価格は5,000円前後。スマホ本体のカラー、質感と調和する一体化デザインを採用。引き続きタテ・ヨコ置き両対応のスタンドを備えるほか、各種アクセサリが取り付けられるストラップホールを備え、リングストラップが付属する。

Style Cover with Stand for Xperia 1 VIII
ガーネットレッドに装着したところ