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最高にぶっ飛んだ自動車番組再び「グランド・ツアー 2」。プライム・ビデオで配信開始

 あの3人が帰ってくる。

 世界最大級の自動車番組である「グランド・ツアー」。そのシーズン2が、Amazonプライム・ビデオで、12月8日から配信開始された。もともとは英国の超人気自動車番組でパーソナリティを務めていたジェレミー・クラークソンとリチャード・ハモンド、ジェームズ・メイの3人が、いろいろあって、Amazonプライム・ビデオで再集結。シーズン1は2016年11月から配信され、そのスケールの大きさとバカバカしさ、そして毒舌が話題を呼んだ。

あの3人が帰ってきた。グランド・ツアー シーズン2

なんでもありの自動車番組「グランド・ツアー」

 シーズン1は、マクラーレンP1、ポルシェ918、ラ・フェラーリのスーパースポーツカー対決に始まり、新車から旧車、SUV、ハイブリッドカー、ビーチ・バギーまで登場。一応自動車番組であるものの、“面白ければなんでもあり”だ。

 スポーツカーの優雅な空撮や、世界各地を移動するスタジオ・テント、雪の中を走るオープンカーと犬ぞり、なぜか特殊部隊での訓練、砂漠や砂浜をぶっ飛ばすバギーなど、その映像スケールは超ド級。

 グランド・ツアーのために作られた特設サーキット「エボラ」でのタイムトライアルも見どころ。退避エリアのほとんどないコースを、スーパースポーツカーがぶっ飛ばしていく。まさに大迫力だ。

こちらはグランド・ツアー シーズン1

 迫力の映像。

 それはグランド・ツアーの一つの大きな特徴だ。ただし、この番組が支持されるのはそこだけではないはず。パーソナリティの3人のユーモアと毒舌がセットになって初めてグランド・ツアーの魅力になる。

 一応自動車番組なので、車の特徴、スペック、歴史などは、試乗しながらきっちり伝えてくれる。しかし、興奮してくると徐々に滅茶苦茶になってくる。マクラーレンP1のあまりのスピードに恐怖するリチャードの試乗インプレッションは、「漏れそう。クソまみれで死にそうだ!」だ。言葉にするとアホらしいが、運転しながら恐怖に慄くリチャードを見ていると、確かに伝わってくるものがある。

リチャード・ハモンド(左)とジェレミー・クラークソン(右):シーズン1
ジェームズ・メイ:シーズン1

 もちろん、ぼろくそに言われる車もあるし、時々「ライオンの皮をかぶったネコだね」とか、褒めているのかふざけているのかよくわからないコメントもあるのだが、褒めるにしろ貶すにしろ、車が与えてくれる興奮や喜びを視聴者に伝えてくれる。車の伝道師なのだ。

 ただ、愛もあれば嫌味もある。まず、ほかの2人が乗るクルマをボロカスにするのはデフォルト。さらに、「ドリンクホルダーに手を伸ばすたびに、ナビのボタンに触れて現在地が目的地に設定される」といった細かなダメ出しも容赦なく、ネチネチと繰り返す。“英国風ユーモア”といえば聞こえがいいが、3人の性格の悪さと口の悪さは、まぁ地上波で見ることはできないものだ。

 映像やバカ騒ぎのスケールのでかさに対し、3人のある種の心の狭さというコントラストも楽しみどころ、といえるかもしれない。

シーズン2がいよいよ!

グランド・ツアー シーズン2はいきなり(文字通り)ぶっ飛ぶ展開……

 そして12月8日からはグランド・ツアー シーズン2がスタートする。

 予告編を見てみると、雄大な雪山の美しい空撮映像に、雪の尾根を走り抜ける車たち。運転するジェレミーが雪の斜面に差し掛かりつぶやく

「これはヤバそうだ……」

『グランド・ツアー シーズン2』 予告編

 3台のスポーツカーの優雅な並走、ぬかるみに沈むバイク、車内でなぜか水浸しになるジェレミー、吹っ飛ばされるセスナ……。今回のグランド・ツアー が間違いなくヤバいことは、ひしひし伝わってくる。

 そのエピソード1も期待通り、というか期待以上にヤバい。

 第1話は、V12エンジンを搭載したランボルギーニ「アヴェンタドールS」と、ハイブリッドスポーツのホンダ「NSX」、クロアチア製のEVスーパーカー リマック「コンセプト・ワン」を比較する。

 グランド・ツアーの王道、憧れのスーパーカー対決だ。

クロアチア製のEVスーパーカー リマック「コンセプト・ワン」(手前)と、ランボルギーニ「アヴェンタドールS」(中央)、ホンダ「NSX」(右)

 舞台はスイス。グランド・ツアー 風に言えば、「ドラマチックかつ車に対しては非友好的な国スイス」を舞台に、過去と現在、未来の対決を繰り広げる。

美しいスイスの山並みを駆ける3台のスポーツカー。これもグランド・ツアー の大きな魅力だが……

 道すがらそれぞれの操縦性を確認し、直線での速さを競った3人はヒルクライムイベントに参加する。だが、リチャードに予期せぬ展開が!

 一言でいえば、リチャードが操るリマック コンセプト・ワンが大クラッシュ。炎に包まれて黒焦げに……。数億円ともいわれるスーパーカーが黒焦げなのもショックだが、リチャードが無事なのにはホッとする(骨折しているが)。

「リマック コンセプト・ワン」。これが……
こうなる

 爽快なバカバカしさが持ち味のグランド・ツアー だが、さすがに笑えないレベルの大事故で、まさに想像を超える展開。まあ、結果的に働く車(消防車)も登場するあたりは、「さすがはグランド・ツアー」なのだろうか。

リマック コンセプト・ワン
リマック コンセプト・ワン
リマック コンセプト・ワン
リマック コンセプト・ワンと消防車

 いや、本当に番組が続いて良かった……。皆さんも、“やりすぎ”は番組の中だけで楽しんでほしい。

在りし日のコンセプト・ワンをセンターに

 刷新された新コーナー「セレブリティー・フェイスオフ」は、世界最速の元タレントショー審査員を決めるべく、英国版「ザ・ヴォイス」のリッキー・ウィルソンが「アメリカズ・ゴット・タレント」ことデヴィッド・ハッセルホフに戦いを挑む。アメリカズ・ゴット・タレントとは、ナイトライダーのマイケルですね。

デヴィッド・ハッセルホフ(右)が登場

 ただし、シーズン1の「セレブリティ・ブレインクラッシュ」というコーナーでは、車と一切関係ないどころか、ビッグゲストが呼ばれるのだが、なぜか墜落死したり爆死して、ゲストが到着できない、という謎の企画だった……。正直意味がわからないが、意味は二の次で、豪華でバカバカしい、というグランド・ツアーらしいコーナーでもあった。シーズン2の新コーナーで、デヴィッド・ハッセルホフはテントまでたどり着けるのか?

4KもHDRも。高画質に楽しめるAmazonプライム・ビデオ

 映像のスケールはもちろんだが、そのクオリティにも注目だ。Amazonプライム・ビデオでは、4KやHDRといった高画質配信を行なっているが、「グランド・ツアー シーズン2」は、字幕・吹替ともに4K配信となっている。対応機器とインターネット回線さえあれば、超スケールのグランド・ツアーの世界を高画質&大画面で楽しめる。

 さらに吹替版では、最近注目のHDR(ハイダイナミックレンジ)映像配信にも対応。まだまだ対応テレビは少ないが、対応製品であれば、美しい山並みや海岸、ボンネットの煌めきなどが楽しめる。まさに今最高の自動車番組をフルスペックの高画質で体験できるはずだ。

 よりバカバカしく、よりスケールアップして帰ってきたグランド・ツアー。12月8日からシーズン2がスタート。間違いなく、ヤバイ。

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提供:Amazonプライム・ビデオ