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新4K衛星放送チューナーも内蔵したハイセンス「A6800」シリーズに注目
高画質エンジンに「レグザエンジンNEO」を搭載!!
提供:ハイセンスジャパン
2018/11/13
中国の電機メーカーであるハイセンスのことを詳しく知る人はまだそれほどは多くはないだろう。とはいえ、今年のサッカーのワールドカップ・ロシア大会の公式スポンサーを務め、中国国内では大きなシェアを持っている。2011年以降は、薄型テレビや冷蔵庫といった家電製品も日本でも発売されている。そして、昨年末に薄型テレビ「レグザ」などを発売する東芝映像ソリューションがハイセンス・グループに加わったニュースでその名を知った人もいるかもしれない。国内では決して知名度が高いとは言いにくいが、今後は要注目のメーカーになると思われる。
そんなハイセンスが新モデルとして発売するのが、「A6800」シリーズだ。画面サイズは50V型と43V型で、VA型の液晶パネルと独自のLEDバックライトを組み合わせた4Kテレビのミドルクラスモデル。最大の特徴は、同じハイセンス・グループとなった東芝と共同開発した「レグザエンジンNEO」を搭載したことだ。これは、高画質エンジンなども含まれる薄型テレビの中心となるシステムLSI。これにより、特に画質面での大幅な進化を果たしている。
そして、レグザと同様に12月1日からスタートする新4K衛星放送チューナーを内蔵していること。海外メーカーでありながら、日本で始まる新放送に対応してきているのは立派だ。
まずは、A6800シリーズの概要を紹介しよう。内蔵するチューナーは、前述の新4K衛星放送チューナーが1基、現行の地デジ/BS/110度CSチューナーが3基となる。新4K衛星放送の録画もできるし、現行放送も視聴+ダブル録画が可能。録画に必要なUSB HDDはSeeQ Vaultにも対応している。さらに、NetflixやYouTubeといった動画配信サービス、ホームサーバー機能でBDレコーダーなどで録画した番組再生なども可能と、機能的にはなかなか充実したものとなっている。
入出力端子はHDMI入力が3系統。もちろん、4K/60pのフルスペック信号を伝送できる18Gbps信号の入力に対応。ARC対応(HDMI2)と機能的にも見劣りはない。USB端子は汎用端子と録画用端子の2系統。このほか、ビデオ入力(コンポジット)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力端子、LAN端子と装備は万全。ネットワーク接続では、有線だけでなく、無線接続(IEEE802.11ac/a/b/g/n)も可能だ。
デザインもすっきりとした外観で実にスマート。機能や装備、デザインや作りの良さを見ても、国内メーカーの製品となんら見劣りのないものになっている。また、ユーザーの要望に応じて、室内の明るさに合わせて画面の明るさを自動で調整する「自動画質調整」を採用し、使い勝手の良さと省エネ性能も向上してきている。さらに付け加えれば、メーカー保証は3年となっており、アフターサービスの点でも不安はない。
レグザエンジンNEOとは何か? 肝心の画質・音質の実力をチェック
まずは「レグザエンジンNEO」についてもう少し詳しく紹介しよう。ベースとなるのは「レグザエンジン」だが、それをそのまま搭載したわけではなく、レグザとハイセンスのテレビ開発チームがやりとりを行い、ハイセンス独自のLEDバックライトの点灯制御や残像低減のためのSMR(Smooth Motion Rate)技術を盛り込んだものと考えていい。言わば「レグザエンジン」のハイセンス仕様というわけだ。当然ながら、新4K衛星放送対応も含めて、機能的には最新のものとなっている。
ここで、きちんと誤解を解いておきたいことがある。それは、ハイセンスのA6800シリーズが、最近話題になる「ジェネリックレグザ」とはまるで違うということ。
「ジェネリックレグザ」とは、ネット直販などで発売されることが多い格安の4Kテレビの一部を差した言葉。“有名メーカー製の高画質エンジンまたは薄型テレビ用システムLSI”を採用したモデルがいくつかあり、その高画質エンジンやシステムLSIがかつてのレグザで使われたものだからだ。これについては、東芝映像ソリューションとして、業務用部品として供給しているのは事実だが、薄型テレビとしての開発・設計・デザイン・企画、もちろん製造や販売には関わっていないと公式にアナウンスしている。
実際のところ、操作メニューなどは見れば旧機種となったレグザのメニューそのままで、古いレグザと言えなくもない。しかし、液晶パネルとの組み合わせや画質チューニングは発売するメーカーが独自に行っていることもあり、残念ながら画質的には古いレグザと呼ぶのもおこがましいレベルということも少なくない。
ハイセンスの「レグザエンジンNEO」は、それらとはまったく違うものだ。なにより、自らもグローバルに展開するテレビメーカーであるハイセンス自身がきちんと開発と設計を行っており、その技術もしっかりと活かされている。
では、そのあたりの実力がどうなのかをじっくりと確認してみよう。まずは地デジ放送を見てみた。VA型の液晶パネルはコントラスト感も十分で、パネル表面の処理はハーフグレアで映り込みも少なめ。特に暗部の階調や人の肌のトーンの滑らかさに感心した。
こうした画質チューニングは、ハイセンスで独自に行っている。コントラスト感が高く、明るく見やすい映像を目指したという。肌の再現なども、健康的で見た目にきれいに見えることを意識しているとか。このあたりは、忠実な再現やリアリティーを追求するレグザとは異なるアプローチだ。
試聴では、旧モデルと並べて比較したが、コントラスト感や階調のスムーズさなどが大きく進化していることがわかった。明るくコントラスト感の高い映像は見応えもあり、なかなかにパワフルな映像だ。
LEDバックライトはローカル・ディミング(エリア駆動)を行わない方式だ。しかし、もともとハイセンスではLEDバックライトは自社で設計・開発を行っており、真っ白な画面でバックライトの光ムラが目立つようなこともなく、明るめの映像でありながら、黒の締まりもしっかりとしたコントラストの高いものになっている。
地デジ放送などを4K化するアップコンバートも独自技術で、地デジ放送ではノイズをよく抑えながら、くっきりと輪郭を立てた見やすいものに仕上がっている。精細感としても地デジ放送としては十分で、アナウンサーの服の生地の質感や髪の感じも丁寧に描いている。また、肌のトーンも階調がスムーズで実にきれいだ。
実は安価な4Kテレビで実力の差がもっとも現れやすいのは、こうした地デジなどの2K、またはそれ以下の低解像度なソースだ。1440×1080画素を3840×2160画素に変換するのは等倍の単純なスケーリングでは対応が難しく、4Kアップコンバート技術も重要になる。もちろん、色再現や動きのスムーズさなどを含めて、テレビメーカーとしての技術力がよくわかるのだ。
その点では、A6800シリーズの映像は十分なレベルと言えるもので、国内のミドルクラスの4Kテレビと並べても遜色のない映像を楽しめると感じた。個人的には4K映像はともかく、地デジの映像でここまで国内の4Kテレビと同等の実力を示した海外製品は、ほとんどない。「レグザエンジンNEO」で基礎体力を大幅に高めたことも大きな理由だと思うが、それをしっかりと使いこなして、質の高い映像に磨き上げたハイセンスのテレビ作りの実績と技術力の高さもあるだろう。
UHDブルーレイの4K映像で、映像と音の実力をさらに厳しくチェック
今度はUHDブルーレイ「グレイテスト・ショーマン」を試聴してみた。使用したBDプレーヤーはパナソニックのDMP-UB90だ。4K映像の表示は、アップコンバートを行う必要もなく、基本的に質の高いコンテンツということもあり、安価な4Kテレビでもそれなりにきれいに見えてしまう。だが、地デジ放送でかなりの実力を発揮したA6800だけに、4K映像ではそれ以上の健闘を期待したくなる。
視聴では「映画」モードを選び、主に歌と踊りの場面を中心に見た。ちなみにこうした画質モードなどは、多少の違いはあるがレグザそのまま。劇場内の暗い感じやスポットライトの眩しい光を力強く再現した。感心したのが暗部の階調がスムーズに再現されていること。黒浮きの感じもよく抑えられており、HDRらしいハイコントラストな映像表現をしっかりと描きだしている。細部までくっきりと描くので、映像の奥行きや立体感もよく感じられる。
色再現もなかなか良好で、暗い街の中でバッと燃え上がる炎を眩しく、しかし白飛びさせずにきちんと描いた。黒の締まりも十分なので、コントラストの高い映像をきちんと描ききっている。また、暗部を含めて色の再現も豊かで、黒人や白人、東洋人の肌の色の違いもスムーズに描き分けているし、衣装の色も鮮やかな感触だ。彩度の高い色をきちんと質感豊かに描くなど、鮮やかで見映えのする画質になっている。
全体的に明るめの画質傾向だが、黒がしっかりと締まり階調感もよくできているので、実に見やすく、見応えのある映像になっていると感じた。
また、内蔵スピーカーの音質もなかなかのもの。スピーカーは下向きのインビジブルタイプだが、素直な音で声もクリアだ。低音が増強される「映画」や音楽向きの「音楽」などがあるが、なかなか好ましかったのが声を強調する「Clear Sound」。声がクリアになるだけでなく力感が出てくるし、中音域が充実したバランスなので、音楽主体の作品はより楽しい音で楽しめる。特に音量を小さめにして聴くときは「Clear Sound」がなかなか使いやすい。映画の豊かな音、サラウンドの立体的な音響を存分に楽しむのに十分と言えるほどではないが、テレビ放送などのステレオ音声ならば、大きな不満を感じることはない。
続いて視聴したのは、同じくUHDブルーレイの「レディ・プレイヤー1」。強い日差しの差す都市の中でカーレースを行う場面を見たが、日光の強い日差しやレースカーの眩いヘッドライトを力強く描きながら、逆光気味で陰影が濃くなった車体や人物を見通しよく再現した。
暗部は少し黒を持ち上げて暗部のディテールまできちんと描くが、黒浮きを感じるほどではなく、なかなかの良いバランスだ。こうしたコントラストの高い映像への対応力はかなりのもので、なかなか見応えがある。
音の点でもかなり健闘している。レースカーのエンジン音や恐竜、ゴリラといった障害で次々にレースカーが破壊されるようなシーンでも、「映画」モードでなかなかに迫力のある音が楽しめた。内蔵スピーカーは左右のユニットの合計2個で、サブウーファーなどは内蔵しないが、低音は100Hzまで出るようにチューニングしており、なかなかの低音感がある。映画館のような迫力には及ばないが、十分にそれらしい雰囲気が伝わるパワフルな音だ。
若い人にアピールしたい映像と音。スマート機能やゲームモードなども充実
ハイセンスのA6800シリーズは、価格的にもミドルクラスということもあり、視聴前はあまり期待をしていなかったのは事実だ。だが、実際に視聴してみると、これはミドルクラスの価格の製品としては、レグザはもちろん国内メーカーのテレビと十分に肩を並べる実力があるとわかって驚いた。旧モデルと比べると、飛躍的な進歩を果たしたと感じたほどだ。
ハイセンスは国内ではまだまだ知名度が低いこともあり、ブランドイメージはあまり気にせず、価格帯満足度を重視する若い人へアピールしていきたいと考えている。コントラストの高いパワフルな映像は、そのあたりも意識したチューニングだという。若い人に注目してもらいたい機能としては、0.83msの低遅延を実現している「ゲームモード」。ゲーミングPCなどとの接続にも対応しており、3840×2160/60Hzの4K入力はもちろん、2560×1440/60Hzの信号入力にも対応しているという。
そして、これから先の展開が楽しみなのが、ネットワークを使ったスマート機能だ。メニュー画面はハイセンス独自の「VIDAA」というGUIを採用しており、動画配信サービスなどを直感的に操作できる。国内向けの仕様は、動画配信サービスとホームネットワーク機能が中心で、ほかにGoogleアシスタント機能を持つスマートスピーカーなどとの連携機能も備えている。
こうしたスマート機能は、実はハイセンスの大きな強みだという。中国で発売されるモデルには、子どもの学習から大人の学習、エクササイズまで幅広いラインナップを持つ「知育」アプリ、料理のレシピを手軽に探せるアプリなどが実装されており、かなりの充実度だ。これは、ハイセンス・グループにアプリの開発や運営を行う会社もあり、それらと連携してサービスを展開しているため。日本へのサービス導入は未定だが、日本でも「知育」のためのサービスはなかなか人気が出そうなので、ぜひとも期待したい。ハイセンスとしてもA6800シリーズの発売が、本格的な日本市場への参入と言えるだろうが、自身の強みを活かしてより魅力的な製品が登場することも期待したい。