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7月公開「パイレーツ/最後の海賊」は4DXで水量200%、お台場では3面「ScreenX」上映
2017年6月26日 18:05
7月1日に公開される「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」は、人気シリーズの最新作であると同時に、上映システム面でも注目の作品となる。座席が動き、水や風が体験できるアトラクションシアター「4DX」でも上映されるが、「最後の海賊」向けに独自のモーションが開発され、水量が通常の200%になるなどパワーアップ。また、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に日本で初導入される正面+左右側面の3面映画上映システム「ScreenX」のオープニング作品にもなっている。
4DX
4DXは映画のシーンに合わせて座席が動き、 風、 水、 香りなどの特殊効果も楽しめる体感型のアトラクションシアター。2013年に中川コロナシネマワールドに初めて導入されて以来、 全国の劇場へ拡大しており、4月にオープンした「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」にも7月から導入。同劇場が51番目の4DXシアターとなる。
現在、特殊効果は19種類あり、3月には新たに“熱風”を開発。約35度の風が座席後部に位置する穴から吹き出し、炎や燃えるような夕日のシーンで臨場感を高める効果があるという。
そして7月から上映される「最後の海賊」では、4DXで「まさに映画を体感するような海賊気分を味わうことができる」という。モーションシートで感じられる海賊船の動きを向上させるため、4DXのエンジニアがパイレーツ・シリーズの過去4作全てのシークエンスを分析。独自の“モーショノロジー”(モーション+テクノロジー)を開発。12種類の船の細かい動きを識別し、プログラミングする事で、「船の動きと完全にシンクロする動きを再現した」という。
さらにミストや雨、嵐などの水量が通常の200%となり、「波のしぶきや降りかかる雨が肌で感じられ、 サマーシーズンにぴったりのアトラクションムービー体験を可能にする」という。
なお、劇場によって対応するエフェクトが異なる場合があるという。
ScreenXの日本初上映作品は「最後の海賊」
7月1日にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に日本初導入される「ScreenX」は、韓国のCJ CGVが開発した、3面マルチプロジェクションの上映システム。
正面のスクリーンに映像を投影するだけでなく、左右側面(壁面)にも映像を写し出すのが特徴。観客は270度の視界すべてに映画を感じられ、没入感が高まるという。
「最後の海賊」上映にあたっては、幾つかの場面をピックアップ。CGIを用いて270度のワイドスクリーン形式への変換作業を行なったという。ただし、映画のシーンによって正面にのみ映像が投影されることがある。作品を手掛けたウォルト・ディズニー・スタジオのジェフリー・フォルマン副社長は、「“ScreenX”は今まで私たちが目指してきたエキサイティングなシアター・フォーマット。映画に入り込める270度の鑑賞体験が大きな成功になると確信している」とコメントしている。