ヤマハ、PSP向けゲーム「メタルギア」にNetVOCALOIDを提供

-来年発売の最新版に展開。ボスキャラの歌声合成など


9月25日発表
KONAIMIから来年発売の「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」のサンプル画像
(C)2009 Konami Digital Entertainment

 ヤマハ株式会社は25日、歌声合成サービス「NetVOCALOID」(ネットヴォーカロイド)を、株式会社コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)が来年発売するPSP向けゲームソフト「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」に展開すると発表した。

 NetVOCALOIDとは、歌声合成ソフト「VOCALOID(ヴォーカロイド)」を、ネット上のサーバーで動作させるサービスで、サーバー上のキャラクターに歌わせた楽曲データを、携帯電話や無線LAN搭載のゲーム機などに配信できるのが特徴。

 今回ヤマハでは、PSP向けゲームソフト「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」のボスキャラクターの声を元にしたデータベース制作に協力。このデータはNetVOCALOID上で展開されることにより、ゲーム中に登場する「AI」を搭載したボスキャラクターの歌声の合成機能として利用される予定という。

 また、KONAMIが展開する今回のゲーム専用のサーバーシステムにもNetVOCALOIDサーバーを提供。ゲーム中にプレーヤーがPSP端末から自ら歌詞を打ち込んで作詞を行ない、ゲーム内に登場するキャラクターに歌を歌わせる機能も搭載するとしている。

 なお、欧州・北米などの海外向けゲーム用に英語版のVOCALOID音声データベースも用意する予定で、ヤマハが提供するNetVOCALOIDサービスとしては、初の海外展開となる。


(2009年 9月 25日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]