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スマホ操作のネットワークDAC「WMiniDAC」。フルバランス/USB再生も

 WaversaSystemsJAPANは、ネットワーク対応DAC「WMiniDAC」を6月17日に発売する。価格は128,000円(税込)。カラーはブラック。

WMiniDAC

 無線LANやEthenetでサーバーなどに接続し、スマートフォンのDLNAアプリなどから選曲して再生できるネットワーク対応のDAC。内部で「minimServer」という再生システムが動作し、USB DACを使ったPCオーディオよりも簡単に高音質再生が楽しめるという。市販パーツを組み合わせるのではなく、デジタル信号処理アルゴリズム、USB入力、ネットワークモジュール、DACコントロールなど、基本設計から全てを自社技術で開発したとしている。

 USB経由の再生にも対応し、別売のUSB HDDや、USBメモリ、microSDカードリーダーなどを接続して、それらに収められたMP3、FLAC、DSDなどの曲を再生できる。最大384kHz/32bitのPCMや、5.6MHzまでのDSDに対応。操作は、市販のスマホ/タブレット用DLNAコントロールアプリを使用する。

 内部はフルバランス設計。独自のデジタル信号処理アルゴリズム技術を採用し、ESSのDACチップ「SABRE ES9018K2M」のメインクロックを超高精度に制御するという「WAP」(WAVERSA AUDIO PROCESSOR)を搭載する。ダイナミックレンジは144dB。WAPには2つのクロック(44.1/48kHz)を備え、再生するファイルに合わせて最大384kHzのアップサンプリングに対応する。アナログ段には、アナログ・デバイセズ製のオペアンプ「OP275」を備える。TIの「OMAP」プロセッサ(1GHz)を備え、省電力なシステム構成とした。

内部の基板

 デジタル入力端子は、Ethernetと、同軸/光デジタル(最大96kHz/24bit)、USBを装備。アナログ出力はXLRとRCAを各1系統備える。入力切換は、ネットワーク上にあるパソコンのWebブラウザから操作可能なほか、7月に発売予定の別売リモコン「WminiRemote」(24,800円)でも行なえる。

 筐体はアルミ切削で成形。外形寸法は、180×150×37mm(幅×奥行き×高さ)で、フットスパイクは7mm。重量は2kg。

背面(写真は、発売未定のシルバーモデル)