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AudioQuest、スマホでも使えるようになったUSB DAC「DragonFly Red/Black」

 ディーアンドエムホールディングスは、AudioQuestのスティック型USB DAC「DragonFly」の新モデルで、iPhoneやAndroidスマートフォンでも利用できる「DragonFly Red」と「DragonFly Black」の2機種を6月20日に発売する。Redが高出力タイプで、価格は29,500円、Blackは中出力タイプで14,600円。RedとBlackではDACなど内部パーツも異なる。

DragonFly Red

 MicrochipTechnologyと協力し、SN比を改善するとともに、電力消費量を削減したUSBマイクロコントローラを開発。DragonFly 1.2のコントローラと比べ、消費電力を77%抑え、スマートフォンやタブレットでの利用を可能にしているのが特徴。

DragonFly Black

 DragonFlyの接続端子はUSBであるため、iPhoneなどと接続するためには、Lightning - USBカメラアダプタが別途必要。Android機器と接続する場合は、USB OTGアダプタなどが必要となる。AudioQuestではこのためのアダプタとして「DragonTail USB Adapter For Android Devices」を同日に、2,800円で発売する。

 DACチップは、ESSの32bit Sabre DAC。BlackはES9010、RedはES9016を採用。「DACチップの能力は高い」としながら、「あえて処理を96kHz/24bitに限定」したという。これにより、PCでドライバをインストールせずに利用でき、「DragonFlyをこれまで通りシンプルにご使用いただけるようにした」という。

 Blackは、DragonFlyバージョン1.2と同じヘッドフォンアンプとアナログ・ボリュームコントロールを使用。Redは、ESSヘッドフォン・アンプと、ES9016に搭載されているビットパーフェクト・デジタル・ボリュームを活用している。

 出力は、Blackが1.2V。Redは2.1Vで、低能率なヘッドフォンでもドライブできるという(DragonFly 1.0/1.2の出力は1.8V)。なお、同じ音量で比較した場合、「Blackに比べRedの方が、トルク、グリップ、パワーのいずれもはるかに上回っている。Redの方が全般的によりクリーンでクリアなサウンドを再生し、ひとつ一つの楽器や声の位置を再現する、より広がりのあるサウンドステージを実現する」という。

 また、どちらのモデルもWindowsやMac OS Xからのソフトウェアアップデートにも対応している。

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