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音茶楽、音速が早い欅材を使った限定イヤフォン「Flat4-欅Plus/緋欅Plus」

 音茶楽は、音茶楽 Sound Customizeブランドの新イヤフォンとして、「Flat4-欅Plus(KEYAKI Plus)」と「Flat4-緋欅Plus(AKAKEYAKI Plus)」を各110台限定で発売する。ハイレゾに対応。11月11日発売で、価格はオープンプライス、直販予定価格は各85,000円。2機種の違いは、後述する位相補正チューブの長さ。

Flat4-緋欅Plus

 10月22日、23日に中野サンプラザで開催される、「秋のヘッドフォン祭2016」で試聴展示が行なわれるほか、少量先行販売も予定されている。

 「オークヴィレッジの匠の技と音茶楽の音響技術を融合した」というコラボレーションモデルの新作。センターキャビネットに、木材の中で音速が最も早く響きが美しいという欅材を使い、表面に拭き漆仕上げを施している。「飛騨高山で、職人の手で厳選し一つ一つ丁寧にそして緻密に仕上げられた逸品」だという。

 欅材をFlat4のキャビネットに加工するのは困難だったが、「オークヴィレッジの職人の技と新しいNC加工機の導入によって採用が可能になった」という。音の傾向は「Flat4シリーズの中では最もクリアで透明度の高い音」としている。フロントとリアのキャビネットは液晶ポリマー。

Flat4-欅Plus

 ドライバは10mm径のダイナミック型を片チャンネルに2基、対向で配置。振動系の反作用による機械振動をキャンセルしている。銅メッキされたプレートとヨークも搭載した。

 音響回路には位相補正チューブを用いたツインイコライズドエレメント方式を採用。外耳道を塞ぐ事によって生じる6kHz付近の共振を抑えている。ユーザーの外耳道の長さと位相補正チューブの長を合わせるとより良い音質が得られるため、長さが標準の人向けの28mmである「Flat4-欅Plus」と、長めの30mm「Flat4-緋欅Plus」をラインナップ。試聴でどちらが良いか確認できるという。

Flat4-欅Plus
Flat4-緋欅Plus。ハウジングから伸びているチューブの長さが異なる

 センターキャビネットの素材以外の仕様は、2月に限定販売された「Flat4-櫻Plus/緋櫻Plus」と同じだが、プラグ部分が異なる。欅Plus/緋欅Plusでは、ステレオミニの3極小型短頭端子に非磁性純銅ロジウムメッキ処理を施したFURUTECH製のプラグを採用。「信頼性の向上とクリアで透明度の高い音を実現した」という。

ステレオミニの3極小型短頭端子に非磁性純銅ロジウムメッキ処理を施したFURUTECH製のプラグを採用

 左右チャンネルのグランドを分離するため、ケーブルはイヤフォンの分岐からプラグの間を4芯で伝送。ただし、入力プラグ部でグランドをまとめた3極となる。ケーブルの長さは1.2mでY型。

 出力音圧レベルは104dB SPL/mW、再生周波数特性は3.5Hz~45kHz。最大入力は400mW。インピーダンスは18Ω。質量は約26g。

 イヤーピースはフォームタイプとしてコンプライT-200のM/L、シリコン製のSpinFit S/M/Lを同梱。L型接続ケーブル、収納箱なども同梱する。

収納箱