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4KやDSD対応で3万円を切るメディアプレーヤーキット。XLRバランス対応の上位機も

 エンティスは、HDMI出力を備えたネットワークメディアプレーヤーキット「PopcornHour(ポップコーンアワー)」の新モデルとして、4K映像やDSD楽曲に対応した2製品を21日より発売する。直販価格は「A-500」が29,800円。XLRバランス出力を備えた上位モデル「A-500PRO」が62,800円。

A-500
A-500PRO

 ネットワークメディアプレーヤーのキットで、別売のHDDを搭載してコンテンツ再生が可能。A-500は2.5インチ、または3.5インチのHDDを搭載でき、A-500PROは3.5インチ HDDのみ対応する。NASやパソコンなどのファイルをネットワーク経由で再生できるほか、A-500/A-500PRO自体をネットワークHDDとして使うこともできる。

側面にHDDドライブベイを備える

 どちらもSigma Designsの1.2GHzデュアルコアプロセッサ「SMP8758」(ARM CORTEX A-9)を採用し、4K H.265/HEVC映像に対応。HDMI出力は4K/30pに対応する。GPU「Mali-400」や、コントラストの向上やインターレース映像の補完などを行なうVXPビデオプロセッサも採用した。メモリ(RAM)はA-500が1GB、A-500PROは2GB。対応する動画フォーマットは、MPEG-4 H.264/AVC、MPEG-1/2/4、WMV9、VC-1、XViDなどで、Dolby AtmosやDTS:Xの音声パススルーも可能。なお、4Kビデオカメラの高ビットレートAVCHDなどは非対応。

 音楽再生面では、最大192kHz/24bitのPCMとDSD 512(PCM変換出力)まで対応する。対応する音楽フォーマットは、DSD、ISO(SACD)、FLAC、WAV、MP3などで、ギャップレス再生も可能。DACはA-500がESS「SABRE ES9023P」、A-500PROはより上位のESS「ES09018K2M」を搭載している。

 AV系の出力端子は、HDMI、コンポーネント、コンポジット、アナログ音声(RCA)、同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備する。A-500PROではさらに、XLRバランス出力とヘッドフォン出力も追加した。その他のインターフェイスは、Gigabit Ethernet、USB 3.0を各1系統、USBホスト端子(USB 2.0)は2系統。SDHCカードスロット(最大32GBまで対応)も備える。

A-500PROの背面

 ユーザーインターフェイスは「Networked Media Jukebox」(NMJ)。保存したコンテンツのメタデータをインターネット上のデータベースから自動取得できるほか、新たに、音楽機能を主に使うユーザー向けの「ミュージックホーム」を起動後のホーム画面に選べるようにした。iOS/Android用のタブレット向け無料アプリ「Networked Media Jukebox Navigator」と連携し、再生・検索などの操作も行なえる。

Networked Media Jukebox
iOS/Android用アプリから操作できる

 さらに、アプリケーション配信プラットフォーム「Apps Market」で提供されるアプリの追加も可能。動画や音楽、ゲームなどインターネット経由のメディアサービスを楽しめるという。

 筐体はアルミ製で、放熱性能を高めてファンレスによる静粛動作を実現している。外形寸法/重量はA-500が約185×165×63mm(幅×奥行き×高さ)/約3kg、A-500PROが約220×190×68mm(同)/3kg。赤外線リモコンが付属する。