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EIZO、映像制作向けの4K液晶「ColorEdge CG318-4K」を有償でHDR対応に

 EIZOは、映像制作市場向けの4K液晶ディスプレイ「ColorEdge CG318-4K」を、HDR表示対応にする有償アップグレードサービスを12月9日より開始する。参考料金は52,000円前後。

ColorEdge CG318-4K

 CG318-4KはDCI規格に準じた4,096×2,160ドットの液晶パネルを搭載し、テレビ番組や映画など、4K映像制作での活用を想定した31.1型ディスプレイ(’15年発売/直販50万円)。映像制作市場では4K/8K化に加えてHDR技術の導入が進んでおり、今回のサービスはそのニーズに応えるもの。

 アップグレードにより、CG318-4KがPQ(Perceptual Quantization)方式のHDR表示に対応。PQカーブを適応したHDR表示に切り替えて、制作段階から正しい色で作業できるようになる。表示切り替えはモニター前面のモードボタンや、専用カラー調整用ソフト「ColorNavigator」から行なえる。

 PQ方式のガンマである「PQカーブ」は人間の視覚特性に最適化されており、NetflixやひかりTVなどの映像配信サービスで利用されている。HDR映像の最終確認にはHDR対応の高輝度モニターが必要となるが、映像制作は周囲を暗くして行なうため、眩しすぎず最適な輝度でPQカーブに適応した正しい色を再現できるモニターの需要があるという。

 アップグレード作業は、EIZOの専門スタッフが出向いてオンサイトで行ない、ディスプレイのカラーモードにPQカーブのルックアップテーブル(LUT)を書き込む。申し込み先などの詳細は製品ページを参照のこと。