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JBL、70周年スタジオモニター「4312SE」。伝統の継承と変化。26万円

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの創立70周年を記念したスタジオモニタースピーカー「4312SE」を12月下旬に発売する。価格は26万円(ペア)。

JBL 4312SE

 4312SEは、1970年代初期にデビューした「4310」のデザインを継承し、最新スタジオモニタースピーカーとして求められる音響性能を追求したスペシャルエディション。

JBL 4312SE
サランネット装着時

 ユニットは3ウェイ構成で、低域ユニットには、上位モデル「4429」に搭載している300mm径ウーファを搭載。伝統のホワイトコーン仕様で、大口径フェライトマグネットとコッパースリーブによるニューSFG磁気回路でドライブ。大口径ならではの力強いエネルギー感と解像度の高い音質を実現するという。

新開発のウーファを搭載

 中域ユニットは、125mm径のパルプコーン・ミッドレンジで、歪を抑え、音の明瞭度を高め、鮮明かつナチュラルなボーカル再生に対応。25mm径コッパーボイスコイルと強力な磁気回路により優れたダイナミックレンジとリニアリティを獲得したとする。

 高域ユニットは、25mm径アルミ・マグネシウム合金ドームツイータで、アルミ・マグネシウム合金の振動板にハーフロール・クロスエッジを組み合わせることで、超高域までのスムーズな音の伸びと高い透明感を実現。ボイスコイルはCCAWで、振動系の軽量化により、高域特性を改善している。

 ネットワーク回路も一新。伝統となっていたウーファのフルレンジ接続をやめ、ウーファにローパスフィルターを追加した3ウェイネットワークに変更。これにより、モニター本来の高純度で粒立ちの良い音質を目指した。また、ウーファとミッドレンジのクロスオーバー周波数を、聴感上敏感なエリアより低い帯域(640Hz)とすることで、位相変化による違和感を軽減している。

ネットワークも一新
JBL 4312SE
背面

 周波数特性は44Hz~40kHz、許容入力は100W、インピーダンスは6Ω。外形寸法は362×298×597mm(幅×奥行き×高さ)、重量は25.2kg。

 4312SE発売を記念して、JBLホームページでシリアルナンバー限定予約を11月16日から開始。シリアルナンバー「0001」「0002」ペアなど、10組のシリアルナンバーから選択できる(応募者多数の場合は、抽選)。