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MrSpeakers初のポータブル用ヘッドフォン「AEON FLOW」。340gでケーブルも刷新

 エミライは、米MrSpeakers初のポータブル用ヘッドフォン「AEON FLOW」を発表した。発売時期、価格は未定だが、「コストパフォーマンスに優れた製品」としている。4月29日、30日に東京・中野で開催される「春のヘッドフォン祭 2017」で先行展示し、29日には製品発表会も開催する。

MrSpeakers初のポータブル用ヘッドフォン「AEON FLOW」

 密閉型ハウジングのポータブル用ヘッドフォン。コンパクトさ・快適さを追求しながら、「ETHERシリーズの全てのテクノロジーを搭載し、上位モデルの性能・音質を持ち運び可能にしたコストパフォーマンスに優れた製品」と位置付けられている。設計・製造はカリフォルニア州サンディエゴのファクトリーで行なわれている。

 平面駆動型のヘッドフォンだが、通常の平面駆動型とは異なり、MrSpeakersの特徴である、ひだのような形状を持つ「V-Planer」振動板を採用。AEON FLOWではそれがさらに進化し、導体間の幅を0.127mmとすることで、「クラスを超えた音質を実現する」という。能率は97dB/mW。

 振動板を固定する部材であるトレイの形状も工夫しており、空気の流れを阻害しない構造のガイドパーツを開発。スムーズに空気が流れる事で、歪の低減を実現したという。

 大型の振動板を搭載しつつ、ハウジング部をできるだけ耳の形に近づける事でサイズを最小限に抑え、重量を340gまで軽減。装着時の快適性を高めた。

 バンドワイヤとハウジングを固定するためのヒンジは、サイズや重さの増量に繋がるため、ヒンジを排したオリジナルパーツを設計。ニッケル・チタン合金バンドワイヤと組み合わせることで、軽量化に寄与したという。このニッケル・チタン合金は軽量で、フレキシブルな素材で産業・医療などの分野で活用されている。

 イヤーパッドは新設計のフラットタイプ。高い密閉性を誇り、高品質なラムスキンレザーも採用した。

 ケーブルは着脱可能。従来モデルで採用していたDUMケーブルも進化させ、取り回しを向上。ヘッドフォン側の接続端子を、ヒロセ電機製の4ピンプラグに変更し、信頼性も向上したという。入力端子は標準プラグとステレオミニのデュアル・チップ構造。