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ソニー、ハイレゾスピーカーの新4K液晶BRAVIA「X9500E」。直下LED「X9000E」も

 ソニーは、ハイレゾ再生対応のサイドスピーカーと新バックライトシステムSlim Backlight Drive+を搭載した4K液晶テレビ「BRAVIA X9500Eシリーズ」と、直下型LEDバックライトを搭載した「BRAVIA X9000Eシリーズ」を6月10日より発売する。価格はオープンプライス。

KJ-55X9500E

 X9500Eシリーズは、65型「KJ-65X9500E」と55型「KJ-55X9500E」の2モデル展開で、店頭予想価格は65型が55万円前後、55型が40万円前後。X9000Eシリーズは、65型「KJ-65X9000E」、55型「KJ-55X9000E」、49型「KJ-49X9000E」の3モデルで、店頭予想価格は65型が44万円前後、55型が32万円前後、49型が24万円前後。

KJ-55X9000E

 いずれも3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを採用。4K BRAVIAの液晶テレビは、Z9Dがフラッグシップ機で、X9500EとX9000Eはそれに続く上位シリーズという位置づけ。特定エリアのバックライト電力を集中させて、立体感ある高コントラスト映像とする「x-tended Dynamic Range PRO」により、HDR感ある映像表現が可能で、ソニー独自のコントラスト基準「XDRコントラスト」は、X9000Eが5倍、X9500Eが10倍となる。なお、最上位のZ9Dは16倍。なお、4K BRAVIAスタンダードのX8500E/X8000Eも6月10日より順次発売。同製品については別記事で紹介する

シリーズX9500EX9000EX8500EX8000E
サイズ65/55型65/55/49型75/65/55型49/43型
映像エンジンX1 ExtremeHDR X1HDR X1-
4K X-Reality PRO
トリルミナス
ディスプレイ
HDR
倍速駆動-
XDRコントラスト10倍5倍--

ハイレゾ対応でも幅も厚みも薄い「X9500E」

 X9500Eシリーズは、ハイレゾ対応スピーカーを搭載し、音にこだわった4K BRAVIA。バックライトはエッジ型ながら、映像エンジン「X1 Extreme」と、LEDバックライト部分駆動の組み合わせでハイコントラスト化する「Slim Backlight Drive+」を搭載。エッジ型で、ディスプレイ部の厚みを抑えながら、細分化されたエリア制御を行ない、薄いボディでもHDRならではのコントラスト感ある映像表現を実現。XDRコントラストは10倍。

KJ-65X9500E
X1 Extreme

 X9000Eシリーズは、直下型のLEDバックライトを搭載し、バックライトのエリア駆動(ローカルディミング)にも対応。映像エンジンは最上位の「X1 Extreme」ではなく。「HDR X1」となるが、X-tended Dynamic Range PROによりハイコントラスト化。XDRコントラストは5倍。

KJ-55X9000E
KJ-65X9000E
KJ-49X9000E

 いずれも120Hz倍速駆動パネルを搭載し、残像感を抑える「モーションフローXR480」も搭載。超解像エンジンの「4K X-Reality PRO」や、広色域パネルの「トリルミナスディスプレイ」も備えている。

 HDR信号は、Ultra HD Blu-rayなどで採用されている「HDR 10」に加え、4K放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」にも対応。また、X9500Eのみ今後のアップデートでDolby Visionに対応予定。

左がKJ-55X9500E、右がKJ-55X9000E

ハイレゾ対応で音にこだわるX9500E

 両シリーズの最大の違いはスピーカー。

KJ-55X9500E

 X9500Eは、ハイレゾ対応のサイドスピーカーを搭載し、ツイータ×2、ウーファー×4、サブウーファー×1、パッシブラジエーター×4の11ユニット構成で、総合出力は60W(10+10+10+10+20W)。ウーファは磁性流体スピーカーで、振動板にはカーボンを採用。音離れを向上させ、クリアな中高音を実現したという。また、スタンド部にサブウーファ(磁性流体)を内蔵することで、瞬発力ある低音を生み出すとする。アンプは、S-Master HXデジタルアンプ。

サイドにハイレゾ対応スピーカー

 ハイレゾ対応は、96kHz/24bitまでで、ネットワーク経由でのハイレゾ再生などにも対応。また、AACやMP3などの圧縮音源だけでなく、CD音源もハイレゾ相当にアップコンバートして再生する「DSEE HX」に対応し、デジタル放送の音声も高品位に再生できる。また、S-Force PROフロントサラウンド機能も備えている。

スタンド部がサブウーファに
背面に格子模様をあしらった独特のデザイン。白を基調としている

 X9000Eは、10W×2chのステレオスピーカーを本体下部に搭載。フルレンジ×2で、アンプはS-Masterデジタルアンプ。S-ForceフロントサラウンドやDSEE(最大48kHz/16bit)も搭載する。

Android TVも進化

 チューナは、スカパー! プレミアムサービスチューナ×1と、地上/BS/110度CSデジタル×2。別売の外付けUSB HDDを接続し、番組録画も行なえる。USB端子×3を装備。EthernetとIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetoothを備えており、映像配信サービスの視聴やスマートフォン連携(Video & TV SideView)が行なえる。

KJ-55X9500E

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Google Playからのアプリダウンロードや、Chromecast bulit-inによるスマートフォンからのコンテンツ出力操作に対応する。

 Android TVは最新バージョン(Android TV 7.0)にアップデートされ、Android TV表示画面にテレビ放送等の小画面表示が行なえるようになったほか、タスク切換機能も追加。また、テレビやHDMI入力などの映像を表示しながら、設定画面をオーバレイ表示して、Android TVの設定を行なえるようになった。番組表の拡大、縮小にも対応する。

最新のAndroid TVで子画面表示に対応
タスク切換

 Netflixや、ひかりTV、Hulu、Amazonビデオ、dTV、YouTube、DAZN、スポナビライブ、AbemaTVなどの映像配信サービスに対応。Google Play Movieにも対応し、リモコンに専用ボタンを備えている。

 録画やYouTubeなどのネットサービス、好みの番組ジャンルなどに、ワンボタンでアクセスできる「番組チェック」にも対応。新たに「かんたんメニュー」も追加。番組を見ながら画面下に表示したUIを確認し、番組表の起動やHDMI入力切替が行なえる。

 新たに「チャンネルポン」に対応した。これまでのソニーAndroid TVでは、電源OFF時にリモコンの局ボタン(8chなど)を押しても、テレビは起動しなかったが、新BRAVIAでは見たい局のボタンを押すだけで、テレビが起動し、そのチャンネル(8ch)がすぐにみられる「チャンネルポン」に対応する。

 リモコンは音声操作対応で、録画番組検索やYouTubeの検索などが可能。ソニー独自の音声解説技術により、音声予約や絞込み検索機能を新搭載し、時制(いつ)×キーワード(何を)×アクション(録画/再生)による操作が可能となった。例えば、「今週末のお笑い番組を予約」といった文章で、録画予約が行なえる。

音声による録画予約操作に対応
音声操作対応のリモコン

 HDMI入力は4系統で、HDMI2/3入力が4K/60p 4:4:4対応。コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを装備する。

 消費電力はX9500Eシリーズの65型が289W、55型が225W。X9000Eシリーズの65型が222W、55型が181W、49型が165W。

 X9500Eシリーズのスタンドを含む外形寸法/重量は、65型が159.2×29.5×91.3cm(幅×奥行き×高さ)/46.8kg、55型が137.3×28.2×79.0cm(同)/36.0kg。

 X9000Eシリーズのスタンドを含む外形寸法/重量は、65型が144.7×25.9×89.5cm(幅×奥行き×高さ)/23.2kg、55型が122.8×25.9×77.2cm(同)/18.1kg、49型が109.3×23.6×63.1cm(同)/13.8kg