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OPPO、音質向上したUHD Blu-rayプレーヤー「UDP-205」。バランス出力対応
2017年6月12日 14:04
OPPO Digital Japanは、Ultra HD Blu-rayプレーヤー「UDP-205」を7月上旬から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20万円前後。予約は6月12日正午から受け付けている。
既発売のUHD BDプレーヤー「UDP-203」との違いは、ESS製のフラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を2基搭載(UDP-203は旭化成エレクトロニクス製「AK4458VN」)し、HDMIオーディオ出力のジッタを低減する独自技術も採用。バランス出力(XLR)や専用電源、新シャーシを採用するなど音質にこだわった「究極のオーディオファイルグレード4K UHD Blu-ray プレーヤー」としている。
Ultra HD Blu-rayのほか、BDビデオ、DVDビデオ、DVDオーディオ、SACD、CDなどの再生に対応。BD-R/REやCPRM記録のDVD-R/RWの再生も行なえる。光学ドライブ部は、高い安定性と読み取り精度を実現するハイプレシジョン・ディスクローダー・メカニズムを採用している。
UHD BDで用いられるHDR方式の「HDR10」に加えて「Dolby Vision」にも対応。対応コンテンツと対応ディスプレイとの組み合わせで、HDR10やDolby VisionによるHDR映像を楽しめる。広色域規格「BT.2020」にも対応する。
4K/60pのハイフレームレート出力が可能なほか、HDR映像をSDRに変換再生する「HDR to SDR変換機能」や、4Kアップスケーリング機能も搭載する。音声はDolby AtmosやDTS:Xのパススルー出力にも対応。
DACはESS「ES9038PRO」を2基搭載。USB入力やネットワーク経由のハイレゾ再生が可能で、最新世代XMOS搭載のUSBインターフェイス回路はアシンクロナスモード対応で、768kHz/32bitのステレオPCMのほか、DSD 22.6MHzのネイティブ再生が可能。そのほか、マルチチャンネルのPCM 192kHz/24bitやDSD 5.6MHz音源も再生できる。
HDMI出力2系統のうち、音声専用HDMIで「ジッター・リダクション・サーキット」を新たに搭載。UDP-205専用設計の低ジッタなSAW(Surface Acoustic Wave)発振器を採用し、HDMI経由で出力する音声信号のジッタを大幅に低減してタイミングエラーも除去。PCM/DSD/bitstream全ての出力で動作し、高音質化を図っている。
出力端子はHDMI×2のほか、光デジタル音声、同軸デジタル音声、アナログ7.1ch音声(RCA)、ステレオのXLRバランス、アナログ音声(RCA)が各1系統。バランス出力はDAC回路部からの差動出力をダイレクトに伝送でき、コモンモードノイズを低減させて信号品質も改善。バランス入力対応のアンプを使うユーザーに最適とする。
ヘッドフォンリスニング用に、ES9038PROの出力からダイレクトに接続されたHA-2SE相当の協力なヘッドホンアンプ部も内蔵する。ヘッドフォン端子は標準ジャック。
USB入力や光デジタル音声入力、同軸デジタル音声入力のほか、HDMI入力も装備。EthernetやIEEE 802.11ac対応の無線LANを備え、ホームネットワーク接続が可能。DLNAやSMB方式でPCやNASに保存されたメディアファイルを再生できる。また、DTCP-IPにも対応し、地デジなどを録画したデータをホームネットワーク経由で視聴できる。システム・コントロール基板のSoCはカスタム仕様のMediaTek「OP8591」を採用する。
シャーシは高剛性スチールで「ダブルレイヤー・レインフォースド・シャーシ・ストラクチャー」を採用。「BDP-105D JAPAN LIMITED」に適用した筐体の高剛性、低重心、耐振動対策という開発思想を踏襲し、筐体を二重構造化することで振動しにくい構造とし、ドライブメカの取り付け位置を低く抑えることで全体の低重心化も図った。フロントパネルはヘアライン仕上げのアルミニウム合金。フット部はOPPO Digital初の金属製インシュレーターを採用している。
電源はデジタル回路用とアナログオーディオ回路用に分割し、ノイズの影響を低減。日本向けに設計された100V・50Hz/60Hz対応のオーディオ専用トランスを備える。
消費電力は65W(省エネモード時0.5W)。外形寸法は430×311×123mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10kg。