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Technics、ネットワーク再生もできる2.1ch一体型オーディオ「OTTAVA f SC-C70」
2017年9月2日 12:35
パナソニックは、ドイツのベルリンで開幕される「IFA 2017」に合わせて、Technicsブランドの一体型オーディオシステム「OTTAVA f SC-C70」を8月30日に発表した。欧州では9月発売予定で、価格は900ユーロ前後。日本での発売日や価格は明らかにしていない。
2.1chのスピーカーと、天面に搭載したCDプレーヤー、DLNAのネットワークプレーヤー、USB DAC機能、USBメモリ再生、ラジオチューナなどを1つの筐体に搭載。Wi-Fi機能も内蔵している。製品名の「f(フォルテ)」が示す通り、パワフルで深い低域再生をコンパクトなボディで実現している。
アンプ部には、リファレンスシリーズの設計コンセプトを継承したデジタルアンプのJENO Engineを採用。音声信号をフルデジタルのまま入力からパワー段まで低ジッタ伝送、処理する。
また、幅広いスピーカーを理想的な振幅・位相特性でドライブするスピーカー負荷適応処理「LPAC」も搭載している。
ユニットは、2cm径ツイータ×2、8cm径ウーファ×2、12cmサブウーファ×1の2.1ch仕様。出力は、フロント向けが30W×2ch、サブウーファ用が40W。再生周波数帯域は40Hz~50kHz。設置場所に合わせ、最適なサウンドに調整するという「Space Tune」機能も備え、「壁の近くに設置」、「コーナーの近くに設置」など3つのプリセットから選択できる。
iOS機器を使い、より正確な調整も可能。iOS機器の内蔵マイクを使い、室内の音響を測定、それを元にDSPのパラメータを調整し、アコースティック・パフォーマンスを最適化するという。
逆ドーム形フィン構造を採用した、新開発のディフューザーも用意。ツイータのソフトドーム振動板の形状に合うように成形されており、ユニットに密接配置。長いサウンドパスを作る事で、広い指向性や音場の拡大、高周波の再生能力強化を実現したという。筐体にはデュアルバスレフポートを備え、低音の再生を強化している。
CDプレーヤーは天面に搭載したトップローディングタイプ。天面はアルミ製で、デザイン性と共に剛性も高めている。CD再生時は、カバーをズラしてディスクを入れるといった、アナログプレーヤーのような操作感も楽しめる。アルミ製のタッチキーも天面に搭載した。
回路間の干渉を防ぐため、アンプやその他の回路用に、独立した電源回路を用意。ノイズや電源の変動による音質の劣化を低減している。さらに、専用のトランス、アンプ回路を備えたレイアウトとする事で、可能な限りの最短接続が可能になり、ノイズを低減に寄与したという。
USB DAC動作時の再生対応フォーマットはWAV/FLAC/AIFF/Apple Lossless/AAC/WMA/MP3。WAV/FLAC/AIFF/Apple Losslessは192kHz/24bitまで再生可能。DSDも5.6MHzまで再生できる。DLNAのネットワークプレーヤーとしても使え、DSD 5.6MHzも含めたハイレゾファイルの再生が可能。有線LAN端子と、IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能も搭載。
AirPlayもサポートし、Bluetoothにも対応。コーデックはAACとSBCをサポート。TIDAL、vTuner、Spotifyも利用できる。
アナログ音声入力や、光デジタル音声入力も装備。消費電力は45W、外形寸法は450×280×143mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約7.8kg。