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ソニー、4Kネイティブレーザープロジェクタ「VP-VW745」。170万円

 ソニーは、ネイティブ解像度の4K SXRDパネルを搭載し、レーザー光源によりコントラストを高めたホームシアタープロジェクタ「VPL-VW745」を12月9日より発売する。価格は170万円。

VPL-VW745

 0.74型/4,096×2,160ドットの4K SXRDパネルを搭載したプロジェクタで、レーザー光源を採用。レーザー光源では、大幅なコントラストや画質向上が期待される一方で、従来の4K/HDR対応プロジェクタ「VPL-VW5000」('16年発売)は800万円と高価で、さらにサイズも大きかった。レーザーとネイティブ4Kによる高画質性能を持ちながら、映像にこだわる人が家庭に導入できる価格帯を目指したのがVPL-VW745となる。

 ソニー独自のZ-Phosophorレーザーダイオード光源を採用し、輝度は2,000ルーメン。HDR映像をハイコントラストに再現可能で、ダイナミックコントラストは∞:1。HDR信号は、Ultra HD Blu-rayなどで採用されている「HDR10」と、放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」に対応する。

 4K映画やスポーツなどの動きの速い映像をくっきり、なめらかに表現する「4Kモーションフロー」や、HD信号など4K未満の映像信号に対し、データベースから最適なパターンを照合・分類し、4K映像を生成する「リアリティークリエーション」も搭載している。3D立体視にも対応し、「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」準拠の無線方式3Dを採用する(メガネは別売)。

 レーザー光源の採用による、高速起動も特徴。また、ランプ寿命も2万時間と長いため、運用コストも軽減できるとする。ユーザーによるランプ交換には対応しない。

 レンズは電動ズーム/フォーカス対応。レンズシフトは、上+85%、下-80%、左右±31%の投写画面移動に対応する。レンズシフト位置はリモコンから調整できる。また、アナモフィックレンズ対応の4K信号処理(Vストレッチ)にも対応する。

 また、レーザー光源を搭載すると冷却機構などの関係で、サイズが大きくなってしまうが、VW745では特に奥行きの短さに配慮して設計。外形寸法を560×495×223mm(幅×奥行き×高さ)に抑えた。'16年モデルの4Kネイティブプロジェクタ「VPL-VW535」の496×464×195mmより一回り大きくなってはいるものの、レーザー光源対応のネイティブプロジェクタとしては最小サイズとしている。

VPL-VW745とVPL-VW245の比較
VPL-VW745とVPL-VW245の比較(奥行き)

 加えて前面吸気、背面排気の採用により、排気による陽炎(かげろう)現象の影響による画質劣化を抑制している。排気のため後方のクリアランスは50mm以上空けるよう推奨している。

前面吸気、背面排気の採用で陽炎現象を抑制

 入力端子はHDMI×2で、2系統とも18Gbps対応のため、4K/60pのHDR信号入力にも対応できる。HDCP 2.2も2系統で対応。また、入力信号表示を詳細化し、HDR10/HLGなどのHDR信号種類や、カラーフォーマット、ビット表示などが可能となり、トラブルシューティングも容易になるという。使用時間の経過により発生する色バランスのズレを、自動で初期状態に補正する「オートキャリブレーション」も備えている。

入力信号表示を詳細化
リモコン

 消費電力は430W(待機時0.4W)。動作音は約24dB。重量は約20kg。天吊り金具はPSS-H10。