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Raspberry Piオーディオのノイズ/振動対策アルミケース。拡張カード交換も

 バリュートレードは、ネットワーク指向のオーディオ&ビジュアル機器を展開するAVIOTブランドの新製品として、Raspberry Pi対応のオーディオ向けアルミケース「CASE 01」を10月2日より発売した。価格は14,880円。

CASE 01

 Raspberry Piなど別売のシングルボードコンピュータを利用してオーディオ再生に利用できるアルミ合金製のケース。「Raspberry Pi 2 Model B」と「Raspberry Pi 3 Model B」、ASUSの「Tinker Board」を装着できる。外形寸法は91×66×49mm。

 ミリ以下の精度で採寸し、USB micro BやHDMI、USBやLAN端子など基板上の入出力ポートもケース外部から確実にアクセス可能。また、アルミニウム合金の高い放熱効果により、長時間オーディオ再生しても安定した動作を実現したという。

ケースへの装着例
端子部

 全体のプロデュースと機構設計は、オーディオ評論/ITコラムニストの海上忍氏、インダストリアルデザインは高級スマートフォンケースなどを手掛けるMichael Tong氏が担当。オーディオ用途に特化した設計/意匠としている。

 海上氏が提案し、国内のオーディオ関連企業が賛同する「ワンボードオーディオ・コンソーシアム」が策定したRaspberry Pi用オーディオ規格「π-A1」を採用。ケース側面と前面の一部が交換可能な設計で、別売拡張ボードの交換に伴う端子位置/数の変更に対応可能。拡張ボードを交換することで機能や性能のアップが図れる。

 当初は交換パネルを別売で3種類用意。ESP-TB2(ブライトーン製DACボード「Terra-Berry DAC2」用)と、ESP-SB3(new_western_elec製DACボード「SabreBerry 32」用)、ESP-HBD(HifiBerry製DDCボード「HiFiBerry DIGI+」用)で、価格は各980円。いずれもCASE 01と同じ材質/表面加工となっている。このほか、今後登場する拡張ボードへの対応も予定している。なお、CASE 01に付属する交換パネル(前面/右側面の各1枚)は、拡張ボードに搭載されるオーディオ端子用の穴がないプレーンタイプとなる。

 シングルボードコンピュータと拡張ボードの間に厚さ約2mmの銅製シールドを配置できる機構を採用。全体の剛性を高めたほか、電磁ノイズのオーディオ処理系への影響を抑えている。なお、拡張ボードの構造によってはシールドを装着できないため、付属のワッシャーで高さ調整も可能。

銅製シールドでノイズの影響を抑制

 また、インシュレータなどのアクセサリを装着できるよう、底面にシングルボードコンピュータ固定用以外の穴を2カ所設けている。天面の木製パネルも交換可能な構造。

インシュレータなどが装着できる穴も用意

 シングルボードコンピュータを固定する底部シャーシは、アルミニウム合金の塊から削り出して生成。振動対策により最厚部は3mmとし、約170gの重量を確保。太いオーディオ用ケーブル接続時に本体が浮き上がるのを防ぐ。絶縁対策を兼ねて全体に施したアルマイト塗装は、艶消しブラックの梨地仕上げで質感を高めている。