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AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭 2017」が、11月3日と4日の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている。入場は無料。ここではアユートとミックスウェーブブースをレポートする。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 会場の中野サンプラザ
会場の中野サンプラザ

アユート

 Astell&Kernブランドのハイレゾプレーヤー「AK70」、その後継モデルである「AK70 MKII」(直販79,980円:税込)の試聴機を多数用意。10月14日に発売されたばかりだが、デュアルDAC化、アンプ強化によって生まれ変わったサウンドを確認できる。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 左が「AK70 MKII」
左が「AK70 MKII」

 さらに、劇場用アニメ「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」とのコラボレーションモデル「AK70 MKII 劇場版 Fate/stay night [HF]」の実機を初展示。筐体は作品の世界観をイメージしたパープルカラーを採用。ボリュームダイヤルに魔法陣と、間桐桜の髪飾りを思わせるレッドリングをあしらっている。前面に作品タイトル、背面には桜とセイバーの描き下ろしオリジナルイラストをレーザー刻印している。

 特典として、桜、セイバー、凜の録り下ろしスペシャルボイスメッセージ(ハイレゾ音源)をプリインストール。各音源のアートワークはオリジナルデザインとなる。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 「AK70 MKII 劇場版 Fate/stay night [HF]」
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 「AK70 MKII 劇場版 Fate/stay night [HF]」
「AK70 MKII 劇場版 Fate/stay night [HF]」

 また、日本でAstell&Kernを初めて紹介した「秋のヘッドフォン祭 2012」から5年が経過した事を記念した、「AK70 MKII 5周年アニバーサリーモデル」も登場。背面に5th Anniversaryのロゴを配したオリジナルデザインで、フジヤエービックのTwitterで実施している、リツイートプレゼント企画の商品として用意されている。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 5周年アニバーサリーモデル
5周年アニバーサリーモデル

 AKシリーズからはさらに、「ACRO L1000」という据え置き型のデスクトップアンプも参考展示。ヘッドフォンアンプとスピーカードライブ用のアンプを一体化し、DACも搭載したコンパクトなアンプ。パソコンなどと組み合わせ、机の上で、小型スピーカーやヘッドフォンを楽しむための製品という位置づけのようだ。発売日や価格は未定。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 「ACRO L1000」
「ACRO L1000」

 DACはAK4490を2基搭載したデュアルDAC構成。3.5mm、標準のヘッドフォン出力に加え、2.5mmのバランス出力も装備。スピーカーターミナルも備えている。

 出力はアンバランスが5Vrms、バランスが10Vrms。スピーカーアンプの出力は20W(4Ω)。USB DACとしての性能は、PCMが384kHzまで、DSDは11.2MHzまでの再生に対応する。

 パソコンと共に使うため、右手でマウスを操作し、空いている左手でボリューム操作を行なう事を想定。左手で回しやすいボリュームデザインになっている。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 スピーカーターミナルも装備
スピーカーターミナルも装備
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 ヘッドフォン出力部分
ヘッドフォン出力部分
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 左手で操作しやすいデザイン
左手で操作しやすいデザイン

 CHORDからは、小型DACアンプ「Mojo」と接続する事で、ネットワークプレーヤーとして利用できるようになる専用オプションモジュール「Poly」を参考出品。イギリスでは499ポンドで販売開始しており、国内での具体的な発売日や価格は、アユートから近日中に案内される予定。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 小型DACアンプ「Mojo」と専用オプションモジュール「Poly」を組み合わせたところ
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 小型DACアンプ「Mojo」と専用オプションモジュール「Poly」を組み合わせたところ
小型DACアンプ「Mojo」と専用オプションモジュール「Poly」を組み合わせたところ

 DITAからは、「Fidelity」と「Fealty」という2つのイヤフォンが参考出品されている。発売は2018年春の予定で、価格はどちらも1,499ドル程度を想定。試作機はソックリな外観だが、実際の製品もデザインはよく似たものになる予定で、音のチューニングの違いにより「Fidelity」と「Fealty」の2機種が用意されるイメージだ。

 筐体はアルミを仕様。CNCの削りだしで、入力プラグの交換機構なども採用。音の傾向としては、よりリスニング向けのもの、よりモニターライクなもの、といった区別になる予定。開発の進行状況は70~80%程度で、完成に向けて追い込みに入っているようだ。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 DITAからは、「Fidelity」と「Fealty」という2つのイヤフォンが参考出品
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 DITAからは、「Fidelity」と「Fealty」という2つのイヤフォンが参考出品
DITAからは、「Fidelity」と「Fealty」という2つのイヤフォンが参考出品
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 入力プラグの交換機構なども採用
入力プラグの交換機構なども採用

 BURSONからは、ユニークな小型USB DACヘッドフォンアンプ「Play」が参考展示。DACを内蔵したアンプだが、最大の特徴はパソコンの5インチベイに収まるサイズになっている事。USBから給電できる端子も備え、デスクトップパソコンのケースに搭載してシンプルに使えるほか、ノートパソコンの横に置く小型ヘッドフォンアンプとしても活用できる。

 なお、搭載しているオペアンプの違いにより、V5、V6といったバリエーションを用意しており、会場には最上位の「V6」バージョンを出展。日本で販売する時に、どのバージョンになるかなどの詳細は未定だ。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 BURSONの5インチベイ対応USB DACヘッドフォンアンプ「Play」
BURSONの5インチベイ対応USB DACヘッドフォンアンプ「Play」
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 背面
背面
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 USBから給電もできる
USBから給電もできる

 MASTER & DYNAMICのコーナーでは、同ブランド初のワイヤレススピーカー「MA770」を参考出展。チタン製振動板を使ったツイータと、ウォーブンケブラーを使ったダブルウーファを搭載した一体型のスピーカーで、Bluetooth接続に対応するほか、無線LAN機能も搭載。100WのクラスDアンプや、アナログ入力なども備えている。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 MASTER & DYNAMIC初のワイヤレススピーカー「MA770」
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 MASTER & DYNAMIC初のワイヤレススピーカー「MA770」
MASTER & DYNAMIC初のワイヤレススピーカー「MA770」

ミックスウェーブ

 ミックスウェーブのブースでは、米Campfire Audio製イヤフォン「ANDROMEDA(アンドロメダ)」の日本市場向け限定生産モデルで、セラミックコーティング筐体の限定カラー「ANDROMEDA CK-Iceberg Special Edition」を披露。200台限定生産で11月1日発売。価格は14万4,800円。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 ANDROMEDA CK-Iceberg Special Edition
ANDROMEDA CK-Iceberg Special Edition

 なお、このモデルをイメージした形状・カラーのピンバッチを、生産数と同じ200個、先着プレゼントとしてブースに用意している。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 ANDROMEDA CK-Iceberg Special Editionとソックリなピンバッチ(右)
ANDROMEDA CK-Iceberg Special Editionとソックリなピンバッチ(右)

 qdcからは「Neptune」というイヤフォンが登場。バランスド・アーマチュア(BA)×1基のシンプルな仕様で、qdcブランドとしては価格を抑えた3万円程度になる見込み。シングルBAながら、クオリティの高い音に仕上がっているそうだ。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 qdc「Neptune」
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 qdc「Neptune」
qdc「Neptune」

 Beat Audioからは、イヤフォンリケーブルの新モデル「Supernova MKII」が登場。導体を研磨する際に、従来は片側だけを研磨していたが、多面的に研磨する事で表面積が8倍になっているほか、導体自体も30本に増加させている。しかし、価格は従来モデルの据え置きになる見込み。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 「Supernova MKII」
「Supernova MKII」

 ALO audioも新製品を参考出品。SXC 8 Earphone Cableの新モデルで、より取り回しがしやすいように柔らかさなどにこだわったモデルや、フラッグシップケーブルとして、金メッキを施した銅導体を、16本組んだ超弩級ケーブルも登場。海外での価格は999ドルと、価格の面でもハイエンドなケーブルになるようだ。

 また、ミックスウェーブが扱っている英Prism soundのUSB DAC兼プリアンプ「Callia」も出展。PrismSoundのDAC、著名な米国のマスタリングスタジオ・Sterling Soundで、最終DACとしても採用されており、日本のミュージシャンも作品も、このスタジオで多数作られている。

 「Callia」は、そのDACの技術を活用して作られた、リスニング向けの製品。プロが音楽制作の現場で聴いているのと同じクオリティでの再生が可能とアピールしている。

AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 上段がPrism soundのUSB DAC兼プリアンプ「Callia」
上段がPrism soundのUSB DAC兼プリアンプ「Callia」
AKからデスクトップアンプ「ACRO L1000」。Fate仕様の「AK70 MKII」初披露 下段にあるのが、Sterling Soundで採用されているDAC
下段にあるのが、Sterling Soundで採用されているDAC