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サーモス、魔法びんの技術を活用しイヤフォン/ヘッドフォン市場参入へ

 国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2017 WINTER」(通称:ポタフェス)」が、12月16日~17日まで開催中。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階、3階と、TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原の3階。入場は無料。ここではサーモスブースをレポートする。

モニタースピーカー「VECLOS アクティブ ニアフィールド モニター MSA-380S」

 サーモスブースでは、魔法びんの開発で培った技術を投入した、独自の真空二重構造「真空エンクロージャー」のオーディオ製品を展示している。

 既に発売している製品は、モニタースピーカー「VECLOS アクティブ ニアフィールド モニター MSA-380S」。12月1日から発売しており、価格はオープンプライスで、149,800円前後(ペア)。

 '15年に発売した「SSA-40M/40MS」シリーズのクリアな音質を継承しながら、「プロスペック版として開発した」という。魔法びん大手のサーモスならではのステンレス製メタルシリンダーが特徴で、独自の「真空エンクロージャー」を採用。明確な定位と立体感ある音場、クリアなサウンドを特徴とする。

 ユニットはパイオニア製の52mmフルレンジで、理想的な点音源を実現。高速な低域レスポンスのためのバタフライダンパー&バスレフポートや、最適化されたフルバランスアンプなどにより、音質向上を図っている。

ハイレゾ対応モデルも参考展示

 さらに、「MSA-380S」をベースとしながら、ハイレゾに対応し、ワイヤレスレシーバ機能も備えたモデルも参考展示。「MSA-380S」はモニタースピーカーと位置付けられているが、ハイレゾ対応モデルはよりコンシューマ向けの展開を意識した製品となる。

 USB DAC機能がハイレゾに対応する予定だが、Bluetooth受信機能でもハイレゾ相当の音質で受信できるようにする予定だという。

イヤフォン/ヘッドフォン市場へも参入

 2018年の夏頃を目指し、イヤフォン/ヘッドフォンも開発中。試作モデルを出展した。イヤフォンで4機種、ヘッドフォンで2機種を予定している。

 イヤフォンはいずれもバランスドアーマチュア型ドライバを採用。ハウジングの素材にステンレスを使ったものと、チタンを使ったものの2種類がある。また、それぞれの素材に上位モデル、下位モデルを用意し、合計4機種となる。

 上位機、下位機の違いは、採用しているドライバのグレードの違い。イヤフォンのハウジングにも、真空二重構造が使われている。

ステンレス製ハウジングのイヤフォン
こちらはチタン製

 ヘッドフォンも2機種をラインナップする予定。こちらのハウジングにも、真空二重構造を活用しているとのこと。

ヘッドフォンのハウジングにも真空二重構造を活用