ニュース

アイ・オーのオーディオNAS「fidata」をiPadで操作するアプリ。OpenHome対応

 アイ・オー・データ機器は、オーディオ向けNAS「fidata」と連携し、音楽再生や選曲などの操作をネットワーク経由で行なえるiOSアプリ「fidata Music App」を26日より提供開始する。App Storeから無償ダウンロードできる。

iPad用「fidata Music App」
fidata Music App

 対応OSは、iOS 10.x〜11.x。対応機種はiPhone SE/6/6 Plus/6s/6s Plus/7/7 Plus/8/8 Plus/Xと、12.9インチiPad Pro(第1/2世代)、10.5/9.7インチiPad Pro、iPad Air/Air 2、第5世代iPad、iPad mini 2/3/4。

SSDモデル「HFAS1-S10」(左上)とHDDモデル「HFAS1-H40」(右)

 アイ・オー・データ機器が開発した、DLNA/OpenHomeに両対応のUPnP AVコントローラアプリ。これまでfidataの楽曲操作は、「SongBookHD」やLinn「Kazoo」など、サードパーティ製のコントローラアプリが必要だったが、fidataの操作に最適化したアプリを自社開発。ハードウェアとアプリを一体開発することで、「最上のリスニング環境を追求した」という。

  fidata内の楽曲をネットワークオーディオプレーヤーに出力可能。またfidataは、対応USB DACと接続してネットワークプレーヤーとしても動作するが、その際もfidata Musicで操作・音楽出力できる。

 なお、AndroidなどiOS以外のプラットフォームについては、「まだ検討段階。まずはiOSでの機能強化を優先する」としている。

iPhone用アプリも用意する

 メイン画面は、iPad向けの2ペイン「Landscape」モードと、iPhoneでも使えるように画面を左右スワイプで切り替えるタイプの縦長シングルペイン「Portrait」モードを用意。なお「Landscape」モードは横向きにしたiPhone 7 Plusも利用できる。画面のカラーリングはデフォルトの黒、白、再生曲のアートワークに連動させる設定が選べる。

「Portrait」モードの再生画面(左)とアルバムアートワークの一覧画面(右)
「Portrait」モードは画面を左右スワイプして切り替えられる。カラーリングは黒、白、再生曲のアートワーク連動から選べる

 Landscapeモードは1画面に「サーバー面」「プレイリスト面」「プレーヤーコントロール」の3つを配置でき、レイアウトを変更したり各要素の枠を指でスライドして大きさを自由に変更するなど、UIのカスタマイズが可能。アートワークのタイル表示はピンチイン/ピンチアウトで3段階のサイズ調整が行なえる。

「Landscape」モード

 画面上部には、よく使うメディアフォルダを素早く呼び出せる「ショートカットバー」を搭載し、最後に使ったショートカットは左側に移動(固定設定も可能)。検索機能はインクリメンタルサーチに対応し、キーワードで素早く楽曲を絞り込める。

画面上部に「ショートカットバー」を搭載

 プレイリスト面は以下の4つの登録ルールに対応。初期値は、リストの最後にキューを追加するPlay laterとなっている。参照元の表示にも対応する。

  • Renew and Play now(リストをクリアして、コンテンツを追加して再生開始)
  • Play now(リストの最後にコンテンツを追加して再生開始)
  • Play next(今の曲を聴いたまま次にキューを追加)
  • Play later(今の曲を聴いたままリストの最後にキューを追加)

 プレイリスト情報はアプリ側へのローカル保存が可能。アプリの再生履歴も表示できる。fidataのみの機能として、キーワードによる曲リストアップ表示にも対応する

 プレーヤーコントロールでは、再生/一時停止、曲スキップ(戻し・送り)、シークバーによるシーク操作、音量調整が可能。プレイリスト内のシャッフル再生や全曲リピート再生も可能。アートワークの拡大表示もできる。

プレーヤーコントロール画面

 プレーヤー画面のみを表示する場合、楽曲リストの右脇にコンテンツ・サーバー情報を表示可能。楽曲のあるサーバー名やフォーマット、周波数、ビットレートを表示でき、比較して聴く時などの利便性向上を図る。

楽曲リストの右脇にコンテンツ・サーバー情報を表示

 音楽出版社の「CDJournal」と連携した独自の楽曲データベースに対応、サーバー内の楽曲のアルバム/アーティスト/ディスコグラフィ/ニュースの各種情報を参照できる。また、アイ・オーの光学ドライブ製品「CDレコ」の再生ランキングをジャンル別に表示する機能も備える。ランキング内の楽曲で所有している曲があれば、直接再生指示を出せる。また、アプリ内ブラウザで楽曲データについてGoogle検索する機能も備える。

 fidataのステータスを表示する機能を装備。ハイレゾ配信サービス「e-onkyo music」からの楽曲自動ダウンロード機能の設定・管理にも対応する。パソコンを使わずにfidataのフォルダ作成やファイルの移動・コピー、削除、リネーム、メタデータの編集機能(WAV/FLAC/DSFなど)といった各種ファイル操作機能も備える。

 fidata Music Appの公開に合わせて、fidata「HFAS1」のファームウェアアップデートを提供開始。DLNAサーバーのTwonky Serverはバージョン7から8に更新し、メディアツリーのユーザーカスタマイズに対応。fidataのステータス表示や、ファイル操作(USBストレージ・HFAS1同士のファイル移動)も可能になる。