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シネマ4K/60pとディープラーニング対応「LUMIX DC-GH5S」。4Kビデオカメラも

 パナソニックは、ミラーレスのデジタル一眼カメラ新機種「LUMIX DC-GH5S」を発表。欧米で2月2日から発売する。価格はボディのみで2,499ドル。また、4K/フルHDビデオカメラ4モデルも今春から欧米で発売する。1月9日より米国ラスベガスで開催される「CES 2018」に合わせて発表した。

LUMIX DC-GH5S

Cinema4K/60p動画対応のLUMIX DC-GH5S

 ミラーレスのDC-GH5は、新開発「デュアルネイティブISOテクノロジー」を採用した、有効画素数10.2メガのイメージセンサーを搭載。「暗部まで美しく描写し、LUMIX史上最高の高感度画質」としている。センサーは新開発のもので、低照度での高画質を追求。拡張せず、ISO 51,200での撮影が可能。タムコード記録にも対応しており、マルチカメラを使った撮影など、プロ用途に対応できる。

LUMIX DC-GH5S

 ミラーレス一眼で世界初の機能として、DCI規格の4,096×2,160ドットで60p撮影が可能なCinema4K/60p動画記録や、4:2:2 10bitでのCinema4K/30p動画記録にも対応するなど、'17年3月に発売した「DC-GH5」のプロフェッショナル動画機能を進化させている。200Mbps/All-IntraのフルHD撮影も可能。

 HDR撮影にも対応しており、ハイブリッドログガンマをサポート。パナソニックの4K HDRテレビなど、HLG対応のディスプレイでHDR表示が楽しめる。

 ディープラーニング技術を用いた「人体認識」機能も搭載。後ろや横を向いた人物にもピントを合わせ続けるという。低照度時のAFも強化し、-5EVでの輝度検出性能を持つ。MFアシストの倍率は、従来の10倍から20倍になり、天文の撮影に適しているという。

 筐体のフロント、リア、トップフレームにはマグネシウム合金を採用。120fpsでの表示が可能な有機ELのEVFも備えている。Bluetoothや無線LAN機能も搭載。別売で、新しいバッテリグリップ「DMW-BGGH5」も用意。XLRマイクアダプタ「DMW-XLR1」を使い、外部マイクをXLRで接続できる。

4K対応モデルなどビデオカメラ4機種

 ビデオカメラは、4K対応でビューファインダ付きのHC-WXF1(米国向け)/VXF1(欧州向け)と、4Kでビューファインダ無しのHC-VX1、フルHDのHC-V800をラインナップ。

HC-WXF1とVXF1

 いずれも、新開発の1/2.5型BSI MOSセンサーとF1.8の新開発ライカディコマーレンズを組み合わせ、低照度性能が大幅に向上。レンズ構成には、独自の4ドライブレンズシステムを採用。小型ボディながら広角25mmからの光学24倍ズームに対応している。

 4Kビデオカメラでは、動画から静止画を切り出す「4Kフォトモード」を搭載する。

 手ブレ補正には新開発の「Ball O.I.S」を採用し、微小な手ブレまで高精度に補正。また、撮影する姿勢や条件、撮影者の特性によって補正方法を自動で切り替える適応型の手ブレ補正機能「Adaptive O.I.S」も追加、より鮮明な撮影が行なえるという。

 ハイエンドモデルの「HC-WXF1K」では、「Tiltable Viewfinder」を備えているほか、マニュアルリングを使い、フォーカス、アイリス、ズームの微調整が可能。2つの独立したマニュアル/オート、およびフォーカス/アイリス/ズームボタンも用意するなど、プロ機で評価されている機能を備えている。

 4KモデルのHC-WXF1K/HC-VX1K/HC-V800Kでは、シネマライクエフェクトが利用可能。スロー&クイックビデオ、スローズーム、スローモーションビデオ、ドリーズームを用意しているが、HC-V800Kはスローモーションビデオのみに対応する。